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2話
(マジかよ)
(知らない天井だ、なんて、ありきたりなセリフしか出てこないが、ほんとに、知らない天井だ)
snsで調べた適当な記事で、まさか本当に
異世界転生するなんて。
今僕は、知らない天井を見上げるように
見たこともない形状のベットに寝かされている。
(おいおい、こんな簡単に異世界転生するなんて、
地球の少子高齢化は、これが原因じゃないのか?)
その時…
「坊っちゃん…
奥様!旦那様!坊っちゃんが目を覚まされました」
すぐ側で見ていたであろう、メイドのような服装の女性が声をあげた。
扉が、激しい音を立てて開けられ
まだまだ10代後半であろう見た目の男女が
部屋へとなだれ込んできた。
そのまま、その女性は僕を抱きしめ、
男性はその目に涙を溜めながらも声をかけた
「ようやくお目覚めか寝坊助め。
まったく、心配かけやがって」
「よかった!本当によかった」
どうやらこの2人は僕の両親のようだ。
そして、メイドのような人がそばに
仕えてるということは、そこそこ裕福な家庭のようだ。