1話
とある村にハルと言う少年が住んでいました。
その少年は子供の頃から両親の手伝いをし、村の人のことも色々と手伝ってあげたりしていました。
その子は村でとてもよくしていました。しかし同年代の子供たちはそれが羨ましかったらしく隠れてハルをいじめていました。
「おらっ」
「いたっ」
「調子乗んなっ」
「いたい」
石を投げられたり蹴飛ばされたりしていました。でもハルはなにも言わずに走って帰って行きました。
「ハルっどうしたの?!」
「ころんだだけだよ」
お母さんには本当のことを言いませんでした。ハルはみんなに慕われているから言ったらその子が大変なことになると思ったからです。
そんな日が続き、朝になりました。その日はハルの12歳の誕生日です。いつものように家事を手伝うために台所に行くとお母さんの左胸に小さい青色の光がモヤモヤしていました。ハルは気になって
「その左胸の光ってるの何?」
と聞きました。でもお母さんは
「なんのこと?」
といっていました。冗談で言ってるように見えなかったのでハルはそれを無視して家事の手伝いをすることにしました。
朝食を食べおえてお父さんのことを手伝うために外へ出てみると全ての村人の左胸に光っているモヤモヤがあることにきずきました。みんなに聞いてもよく分からなそうなので気にせずにいました。その後お父さんが街に買い物をしに行くと言うことで、街にいきました。
「すごーい」
街に来たのははじめてなのでそのにぎわいっぷりには驚きました。ここでも全ての人の左胸に光っているモヤモヤがありました。それよりも面白そうなことばかりで目が離せませんでした。
「あんまりはしゃぐと迷子になるぞ」
と言われるまできずきませんでした。
歩いていると 少し人気のない場所に子供の声がしました。そこにはとても黒いモヤモヤの男の人が綺麗なモヤモヤの色の男の人に叩かれていました。助けようとしたら後ろにいたお父さんに止められました。
「なにするの!」
少し声をあげて言いました。
「ああいうのには関わっちゃダメだ。」
といわれたら、騒ぎを聞き付けた街の兵士が止めに来ました。
その後街でのようじが終わり村へ帰りました。夜、寝るときハルは今日起きた出来事を思い返していました。結局分からないまま寝てしまいました。
そして、眠りについたはずのハルは白い空間の中にいました。