哀れに欲まみれな人生の後は、、、?
今までの僕の人生は、、、?
ごくごく平凡な人生だったんだ...。
僕の名前は、『立川 ひろと』27歳独身、3年以上も彼女がいないし!
好きな女の子もいない! 仕事も、普通のサラリーマンだしね!
借金や親に迷惑をかけることなく、貯金もコツコツ出来ているよ!
毎日の日課は、、、?
夜中に、預金通帳を開いて残高を眺めることかな、、、!
少しずつ増えていく0の数を数えるのが僕の小さな喜びかな~!
現在の残高は、、、?
800万円ほどあるよ!
僕の安月給で、ここまで貯まっていれば充分だと思ってる!
▽
僕は、日々節約するようにもしていてね!
飲み物も家から持参してお弁当も自分で作る!
所謂! 【節約家】なんだ!
必ず! 仕事帰りに安いスーパーまで足を運んで食材を買うようにしていたり。
チラシに載っている特売品を目当てに休みの日は、遠くまで自転車に乗って買
いに行く事もあるよ!
贅沢と言えば、、、?
給料日の日には、高級な肉を買って食べるぐらいかな、、、?
・・・といっても、それでも安くなっている肉だよ!
それと、ビールを買って帰るんだ!
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僕はね、、、?
見た目も、地味で会社の人からも飲みに誘われないんだよ!
僕が毎日、節約しているのを知っているから。
『今日さ~仕事が終わったら? みんなで飲みに行かない?』
『それ! いいねぇ~』
『立川さんは、行くかな?』
『あぁ~アイツは行かないと思うから~! 誘わなくてもいいよ!』
『ふーん! そうなんだ~!』
僕だって! たまには、誘ってほしい時もあるけど、、、?
次、誘われた時には“行かない!”って言う事になるしね!
それなら、やっぱり行かない方がいいのかもしれない!
・・・そうやって、僕はいろんなことを諦めることしているんだ!
▽
・・・でも、そんな僕がある日突然! 恋に落ちてしまったんだよ!
その女の子は、僕の昔からの男友達の妹でね、、、!
久々に僕の家に、兄妹で遊びに来たら、、、?
物凄く、綺麗な女性になっていたんだ、、、!
僕は、【ビビッと】電気が走ったのを感じたんだよ!
『これは? まさか、恋なのか!?』
それからというモノ、、、。
僕は、男友達の妹ちゃんに、直接連絡先を聞いて、、、。
細目に、ひよりちゃんに僕から連絡するようにしているんだ、、、!
昔から付き合いの長い男友達を外して、僕とひよりちゃんの
二人きりで会う仲になったんだよ。
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でも、ひよりちゃんはワガママでお金遣いも荒いし、何より気がキツイ!
それでも、美人だから男にモテるんだよね!
僕は、ひよりちゃんの気持ちを繋ぎとめるために、、、!!!
今まで、コツコツ貯めてきた800万円を、すべてひよりちゃんの為
だけに使う事に決めたんだ、、、!
『わーあ! ひろとさん、今日は何処の高級レストランで食事をするの?』
『・・・えぇ!? ひよりちゃんは何処でご飯が食べたいの?』
『えぇーーえええ! ひろとさん! 連れててくれるの?』
『・・・あぁ、いいよ!』
『実は、前からずっと行きたいレストランでね! 予約が取れないほど人気の
レストランなんだって!』
『そんなに、人気店なら? 無理じゃないの?』
『大丈夫! 私の知り合いの人に頼んでおいたから! 行けば食べれるよ!』
『あぁ、そう!』
『じゃあ~ひろとさん! 一緒に行こっ!』
『ううん!』
僕とひよりちゃんで行った店は、三ツ星レストランのお店だったんだ、、、!
そりゃ~予約しても取れない店だよな!
料理は美味しかったんだけど、、、?
あまりにも緊張しすぎて、味を全く覚えてない!!!
*
『ねえねえ、ひろと! 私ね、欲しいブランドのカバンがあるんだ~!
私に買ってくれない、、、?』
『えぇ!? 幾らするの、、、?』
『確か? 120万円だったかな、、、? ひろとなら、安いもんでしょ!』
『えぇ!? そんなにするの、、、?』
『ふーん! 買ってくれないんだ! じゃあ、他の男性にでも買って
もらおうかな~!』
『・・・分かったよ! 買うよ!』
『わーい! ひろと、だーいすき!!!』
『・・・僕もだよ!』
ひよりは、僕がひよりの望むモノを叶えてあげられないと思うと、、、?
他の男の影をチラつかせるんだよ!
そうやって! 僕にお金を出させるんだ、、、!!!
▽
僕の預金通帳の残高がみるみるうちに減っていく......。
気が付けば、、、?
800万円もあった残高が、たった3か月で300万円までになったんだよ!
それでも、僕はどうしても! ひよりを僕のモノにしたかったんだ!
どんな手段を使ってでも、僕のモノに、、、。
*
でも、、、?
【金の切れ目が縁の切れ目】ということわざがあるように、、、。
本当にそうなったんだ、、、!
僕がお金がなくなったら、、、? ひよりは、簡単に他の男に乗り移ったんだよ!
『ひろとは! 私を満足させてくれていたから付き合っていたのに、、、!
お金がないんじゃ! もう、ひろとと付き合ってても仕方がないでしょ!
私たちもう別れよう、、、!』
『えぇ!? どうして?』
『さようなら、ひろと!』
『・・・・・・』
こうして、、、。
僕は、ひよりにあっけなくフラれてしまったんだ、、、。
ひよりの心をつなぎ留めたい一心で、、、。
僕は、お金も彼女も失ったんだ、、、!
これもそれも、僕の【欲】のためで、、、。
だから、よーく分かったんだよ!
自分に釣り合わない女性と付き合うと、、、?
いろんなモノを失うのかもしれない、、、!!!
最後までお読みいただきありがとうございます。