4/10 明日天気になれ
これは、昨日の僕の話だ。
何もかもが嫌になった。
起き上がる気力もなく、雨で湿った空気を取り込むために窓を開け放つ事も出来ず。
ただ延々と時間が過ぎていくのを、「このままじゃだめだ」なんて悶々としながら待ち続けていた。
次の1秒で、少しでも背筋が伸びますように。
次の1分で、少しでも気持ちが晴れますように。
次の1時間で、カフェへ出かけてやりたい事に手が付けられますように。
ただ、待っていた。けれど、待っているだけじゃ、どうにもならなかったみたいだ。
心の底から、力が出ない。
やりたい事は時間が経つにつれて増えていき、やりたくない事やらなきゃならない事は減らない。やらなきゃ、出来ない。
焦るばかりで、何一つ進められない。
こんな体たらく、誰が認めるものか。
こんな出来損ない、誰が賛辞を与えるものか。
尊敬する彼らは、何倍もの時間を費やしている。毎日毎日。
それに比べて、僕は……
散る桜が泣いているかのように、雫を垂らす。
明日はサッカーだ。サッカーをする日だ。だから、晴れて欲しかった。
天気予報では晴れのマーク。ちょうど明日が晴れで、明後日が雨の予報だった。神様が僕にサッカーをさせてくれようとしてるのか、そんな気もした。
だから明日は。
明日こそは。
良い天気になるといいな。