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確実に近付く死の恐怖

こんばんは!

KURAです。

ヤバイよ!

飛ばさないと!

眠い!


……メリーさんの対処法。

これは通じるのか……?

回り込むだの。

口裂け女はボマードとか、飴とかあったが……。

あと道也のうしろさんは何だろう。

コレばかりは全然わからなかった。

パソコンの前で頭を抱えていると、また電話が鳴った。


プルルルルルルルルルルルルルルル


「もしもし」


「もしもし、私メリーさん。今……質問があるなら受け付けるわよ? 勿論対価はいただくけどね」


「対価を聞いて良いか?」


「勿論。貴方にたどり着く時間をマイナス一時間するわ」


「……君はあと何時間でたどりつく?」


「うふふっ、六時間よ。これはサービスで減らさないでおいてあげる」


六時間。

その言葉が耳を通り抜けた。

いや、脳に刻み込め。

大事な情報だ。

ただ、遠く感じていた死の気配がグッと近くになったような気がした。


「質問だ。お前らにネットで書いてある対処法は効くのか?」


「うふふっ、五時間ね。残念だけど効かないわ。効くわけないじゃない。ま、疑うのも良いけど結局はって話ね。私がされたくないからそう言っていると思うならやってみなさいな」


「……そうか。あと一つ聞かせてくれ。道也のうしろさんって何だ?」


「……んーそうねぇ。うしろさんは後ろに潜んでずっと話しかけ続けるまぁ鬱陶しい子ねぇ。ただ、危険性はほぼないから安心してぇ。うしろさん単体は、ね? あと四時間ねぇ」


「単体じゃないと、というわけか。わかった。ありがとう」


「いいのよぉ。早く貴方に会いたいだけだから。今○×駅にいるの」


ブツンッ!


あと四時間。

最悪あと四時間で俺の生涯を終える。

余命四時間なんて宣告された奴は俺くらいだろうな。


「ハハッ……は……は……」


あぁ、死刑になるんだ、と思う死刑囚ってこんな感じかな。

四時間で俺は死ぬ。

多分メリーさんの言っていることは本当だろう。

ま、とりあえずやってみるか。

鍵を全て閉める。

良かった。親が居なくて。

もう会社に行ったようだ。

壁に背をつける。

あまり俺は背もたれにしないんだがな。

電話にでない。

……もう出ちまったんだし、誤差だよな。


「ふぅ、最後の晩餐といきたいところだが生憎飯なんて喉を通らなそうだ。キリストすげぇな。よく食事できたよ」


俺なんて手も震えて。

怖いよ。

そうさ! 怖いさ!

死にたくないしよ!

ふぅ、そうだ。

俺には役目がある。

二人に伝えなきゃ。


佳祐 「皆聞いてくれ。メリーさん曰く対処法は効かないらしいがやるだけやってみよう。あと、道也。うしろさんは危険性はないらしいがそれは単体のときらしい。とりあえず注意しておけ。そして俺は四時間後死ぬ。とりあえずやれることはやってみた。ちょっと俺朝から起きたから眠たいんだ。ちょっと寝る。四時間前に起きるか生き残ったら連絡するよ」


そういうことだ。

おやすみ…………。





……ルルルル……プルルルルル……プルルルルルルルルルルル!


「メリーさん。もう少し寝させてくれよ」


携帯の通話のボタンがゆっくりと、動いていく。


「もしもし」


聞こえるかな。

距離あるけど。

はぁ、短い人生だったよ。


「もしもし。私メリーさん。今……」


グンッ! と何か見えない力に引っ張られるかのように俺の体は前に出された。

なるほど。これなら壁にひっついてても、問題ないな。


「貴方の後ろにいるの。こんにちは。そしてさようなら」


「あぁ、こんにちは。良い人生だったよ」


振り向きながらそう答える。

綺麗な女の人だ。

金髪で。

笑顔で手にしている包丁を振り上げ、俺の頭は浮いた。

と言うより、体感的にはからだの感触が消えて、フワッとなってるなぁ。


すまんな玲哉。


「いいんだよ佳祐。ごめんね、佳祐」


そんな声が聞こえた気がした。

やっと半分処理しおえた!

あと二人!頑張るよ!

次から祐介視点だよ!

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