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センター

どうも、改めて、篠崎明日香だ。

唐突に話し始めるぞ。


あれは、あたしが通っていた中学で、超能力検査があったときだ。

何だか、先生方が騒がしくしていたんだ。

でもまぁ、そのときは何もなかったんだがな。


その日の帰り際、中学生ぐらいの男の子が二人、目の前に降りてきた。

「こんにちはお姉さん!

一緒に来てくれない?」


「…え?」

あたしは聞き返した。


そしたらもう片方の男の子が、

「こらっ!歩!いきなり失礼ですよ。申し訳ありません。

貴方は、超能力の強さが80以上とみなされたのです。

一緒に来ていただけませんか?」


「…いいぞ。」


「まぁいきなり言われても…

いいのですか?」


「あぁ、先生方が騒いでいた時点で何となく察していたしな。」


男の子は考え込むようにして、

「…では行きましょうか。」

と言ったと思ったら手を掴んできたんだ。


すると、次の瞬間には別の場所にいた。


「今のはテレポートか?」


「そうです、便利でしょう?」


「そうだな、ところで、ここはどこだ?」


「ここはセンターだぜ!」


「いや、それは分かっているんだが…」


バンッ

いきなり扉が開いた。


「やぁやぁ、来たね!

君が篠崎明日香くんかい?」

と言いながら40代ぐらいの男性があたしの手を握ってそのまま上下に揺すってきた。


あたしは揺さぶられながら、

「は、はい。あたしです。貴方は?」


男性はやっと手を離して、

「私かい?私は寺井明彦!ここ、センターの所長だ!よろしく頼むよ!明日香くん!」


「は、はぁ。よろしく頼みます。」


「所長ー、俺らにも紹介してくれないっすかー」


「歩、貴方はさっき説明されたでしょう。」


「えっ、そうだっけ?迎えに行くことしか聞いてなかったわー」


「全く貴方といったら…」


「待て待て!小言は後にして、お姉さん!俺、東城歩!よろしくな!」

黒髪で、ツンツン頭の方が挨拶してきた。


「はぁ、私は東城明と言います。歩とは双子です。」

ため息を1つつくと、こちらに向き直って、同じく黒髪の、眼鏡をかけた方が挨拶してきた。


「あたしは篠崎明日香。よろしくな。とゆうか、双子?」


「えぇ、二卵性で、私は母親、歩は父親に似たんです。」


「そういうことか。でも、雰囲気は似てるな。」

そう言うと、二人は驚いていた。

「どうしたんだ?」


「俺らが似てる?」


「あ、あぁ、雰囲気がどことなくな。不快にさせたか?」


「いえ、そんなこと言う人はあまりいなかったので。」


「はいはい、その辺で話はおしまい!」

いきなり現れた20代ぐらいの女性に驚いていると、

「私は藤堂伊織。この双子のサポート役よ。よろしくね?」


「はい、あたし、篠崎明日香です。

よろしくお願いします。」


「えぇ、所長!そんなほのぼのした顔してないで、ちゃんと説明してください!」


「あぁ、そうだったね!

明日香くん!ここ、センターのことは知っているかな?」


「はい、強さが80以上の超能力を保護し、育てる所、ですよね?」


「あぁ!明日香くん、今日、超能力検査があっただろう?

そのときに、異例の95と出てね。

保護対象になったんだ。」


「95!?」

あ、他の3人がびっくりしてる。


「それでね、ご家族にも話をしなければいけないのだが…」


「!?家族に、ですか?

家族は嫌です。

家族に話をするならあたしは何もかもを壊して逃げます。」


「な!?それは…」


「いいんじゃないんすか?所長。」

また誰か来た…


「室井くん…」


「俺が面倒を見ますから、家族には言わなくていいんじゃないすか?」


二人が真剣な目で見つめあい、

折れたのは所長だった。

「…分かった。一週間だけだよ。その間に説得してくれ。」


「了解っす!俺は室井疾風!よろしく、明日香ちゃん。」


「よろしくお願いします。」


そんなこんなで一週間、室井さんと話をすることになった。




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