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映画

作者: 雨音 研心

映画はいい。


現実的な創造性と非現実的な破壊性が妄りに絡み合っている。


画面の向こうの主人公が究極の選択を強いられているとき、


演者が海で沈められるとあたかも現実の水中にいるという錯覚に囚われるとき、


それは顕著に現れてくる。


精神は画面の向こうにいる者に嫉妬し、怒り、同情する。つまりは自分までもが画面の向こうの世界の住人に欠片になりきろうとする。


また、身体は画面の向こうに存在する非現実的な世界に溶け込もうと試み、それは極めて無意味な行動だ。


しかし、そんなかでも現実の条理を無視し続けてやがてそれは非現実の身体となっていく。


映画は人を非現実に引き込もうとする、謂わば悪魔の囁きであり、天使の誘いである。


薄っぺらいそんな液晶に映る、その人々は私たちを故郷つまり現実から連れ出し、異郷の地に案内してくれる、流離人だ。


今こそ閉殻したその常識という、どこまでも厚い、疑いたくても疑うことの出来ない隔意を今こそ我楽多のようにぶち壊し、非常識という新世界に一歩踏み出してみようではないか。


なんだこれ、大学の映画サークルからの勧誘ではないんだから。少々、熱くなりすぎた。


とにかく非現実を追い求めて、心の奥底にひっそりと居座る新境地をまるで自分が某国のスパイやアメリカ大陸を発見したコロンブスになった気持ちで踏み入り、切り開いてみるべきだ。


わたしはそう感じる。


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