誰がオカンだ?
休みの昼は、お互いに自由にしている。
私は昼御飯が終わった後、考えていたことを知さんに提案した。
「知さん。」
「なんです。」
「・・・夜、一緒に寝ませんか?」
「ぶ」
コーヒーを飲んでいた知さんは、私の言葉を聞いた瞬間、噎せた。
無理ない。
でも、家ぐらいいちゃいちゃしたい。一緒にいたい。抱き合いたい。
それに。
夢を見て魘されている彼を何とか癒やしてやりたい。
包み込んで甘やかしたい。
まあ、私のワガママだ。
「一人で寝るの、寂しいんです。抱き合って寝たいっていったら、許してくれます?」
「京子さん・・・それ、夜の誘い?」
真っ赤になる知さんに、私は笑てしまった。
「そうとってくれても良いですよ?」
「この、小悪魔・・・どんだけ俺を甘やかす気だ・・・」
「ん?とことん。身も心も私から離れられなくしてやりたい・・・叶うなら、一ヶ月ぐらい休み貰って、昼夜関係なくトコトン貪りあいたいぐらいかな?」
知さんの頬についている御飯を指で摘み、私は口に入れた。
「まあ、今のは半分冗談だけど・・・家にいる時ぐらい、恋人としてトコトン甘えたいし甘えて欲しい。それに、隣にいれば知さんが魘されていたとしても、すぐに抱きしめることが出来る。」
私の言葉に真っ赤になっていた知さんは私の後ろに回ると、背後から抱きついてきた。
「ん。一緒に寝よ。俺の側にいて。」
彼は頬から首筋、胸元へとくちづけを落としていく。
私は彼に抱きついた。
・・・なんでしょうかねぇ。この甘い空気。
お砂糖吐きそうです。だれか猫草を僕にください。
「ぱぱちゃん。ゆきもともにいちゃんときょうちゃんといっしょにおねんねしたい。」
乱入しようとする雪の首根っこを咥え、抑えつけた。
・・・困った。
子供って、ホント無邪気だわ。
下手したらこの子、二人が「アハーン」や「ウフーン」している最中でも乱入するわ。
流石にそれは不味い。
子供の教育によくない。
「い〜やああ」
「雪。・・・パパちゃんと一緒じゃイヤ?」
「・・・雪、パパちゃんと一緒が良い。」
雪が身体を擦りつけて甘えてきたので、僕は彼女を抱き寄せ、毛づくろいしてやる。
そういえば、僕の弟子である柏木くんが僕のことをこう言っていた。
「琥珀様って、どっちかというと【オカン】属性でしょう。」
確かに僕、人や猫の面倒見るの嫌いじゃないよ。
うん。
だけど、飼い主は天然だし、元居候・現在恋人はMr.残念だし。
ついついね。ツッコミを入れたくなるんだよ。
面倒を見るはめに陥るのだよ。
あ、そういえば。
京ちゃん、明日のクリスマスだけど大丈夫なの?
食材とか買わなくていいの?
プレゼントどうすんの?




