子供ができました。
もう〜いくつ寝ると〜クリスマス。
クリスマスにはささみ祭り!!
ささみ祭りは冗談です。失礼しましたあ。まあ、世間では色々とライトアップされ、クリスマスのシーズンが始まりました。
今年は雪が降るのも早いようです。寒い。
「琥珀。雪だ」
京ちゃんの言葉に、僕は空を見上げた。
雪が降ってきました。その時だった。
何か聞こえる???
もしかして、よりによってこんな寒い日に!!
僕は声が聞こえた方に向かって走った。僕のあとを京ちゃんが追う。
いた。子猫?マジかよ。
一匹の白い子猫が捨てられていた。
「助けて。助けて」
白い毛並みは黒の土に塗れ、風邪も引いているみたい。このままではこの子は間違いなく死ぬ。
僕はこの子を咥えて京ちゃんの前に座った。
助けてあげてください。お願いします。
「琥珀・・・捨て猫?琥珀、ついてきて。」
京ちゃんは、子猫を抱き上げ、家に向かって走っていった。僕も京ちゃんの後を追った。
「湯たんぽとタオルと・・・猫医者に電話・・・」
「どうしたの?京子さん」
フライパンを手にした知兄ちゃんが、台所から出てきた。京ちゃんに抱きしめられている子猫に気がついたのだろう。
知兄ちゃんは一旦台所に戻ると、湯たんぽとタオルと子猫を入れるダンボールを持ってきた。
京ちゃんは、そのダンボールの中に湯たんぽとタオルを引いて、子猫をいれた。
・・・まま、どこ?
子猫の小さな声が聞こえた。
大丈夫。この二人は信じて良いんだよ。君は生きて良いんだよ。
僕はそう声をかける。
「猫医者に連絡ついた。すぐに連れてこいって」
「行こう。京子さん。琥珀も心配している」
僕たちはすぐに猫医者=かかりつけの獣医の元に向かった。
「危なかったね。あと一歩で肺炎で死ぬところだったよ。で、どうするのこの子。」
この猫医者、京ちゃんと同じ大学の出身。賢兄ちゃんとともによく3人でつるんで遊んでいたんだって。
子猫の処置が終わった猫医者の問いかけに、京ちゃんは僕と知兄ちゃんを見た。
ついでに僕も健康診断。
どうしようか。
「ウチで飼いますよ。」
知兄ちゃんの言葉に、京ちゃんも頷いた。
育児、僕も手伝うけど大変だよ?
「あと、この子、聴覚障害が出るかもしれない」
障害?何で?
僕の視線に気がついた猫医者が、解説してくれた。
「この子、片方の眼が青だろう。聴力の形成に関する細胞の運搬を阻害する遺伝子を持っているから、耳が聞こえないという症状がでるかもしれないんだ。」
「なら尚更、里子になんて出せないね。琥珀、面倒かけるけどお願いね。」
勿論、だって父親だもん。
「それにしてもお京、恋人と同棲しているんだって?」
「まあね。知さん。彼は大学の同期の坂本千秋。坂さん、彼は私の恋人の三沢知之」
「・・・風祭の野郎から連絡はいっているが・・・お京を泣かせたら承知しないぞ。」
「勿論」
猫医者の言葉に、知兄ちゃんは笑って頷いた。




