『八妖記』
「問いの道へ」
「この山には、声なき声が宿っている」
そう言ったのは、八雲龍舟──易の師匠だった。
「ひかる、おまえの問いは、まだ形になっていない。けれど、その“揺れ”こそが扉を開く。
八つの声に出会え。それは、人の姿をしていないかもしれない。
けれど、おまえの魂にこそ、直接、語りかけてくるだろう…」
それが、はじまりだった。
【第一話 乾:天狗】──「それでも、天に在りたい」
「”天狗になる”って言うよな」
ぼそっと言ったのは、山奥で出会った男──
赤い顔に長い鼻、風のような気配をまとう存在。
けれど、どこか深い哀しみを湛えた目をしていた。
ひかる「“天狗になる”って、どうして悪い意味なんですか?」
天狗はふっと笑った。
天狗「そりゃあ、思い上がった者が“自分は空を飛べる”と勘違いするからさ。飛べないくせに、風のふりをして人の上に立とうとする。そういうのを、人間は“天狗になる”って言うんだ」
ひかる「……でも、あなたは本当に飛べるんでしょ?」
天狗は、ひととき黙って空を見上げた。やがて、ぽつりと語る。
天狗「かつて、俺も人間だった。剣を学び、修行を積み、人の道を外れぬようにと生きた。けれど、ある日、誰かが言った。“おまえは、天狗になったな”ってな」
それは、自分が誇りを持って歩んできた日々が、その一言で“思い上がり”として思われた瞬間だった。
天狗「そっから先は……わからなくなったよ。俺は、自分を誇りに思ってはいけなかったのか?誰かを導くことは、誇りではなく奢りだったのか?てね」
ひかるは、黙って耳を傾けていた。
天狗は続けた。
天狗「“天狗になる”って言葉の中にはな、ほんとは“空を翔ける者への羨望“や“届かぬものに手を伸ばした者への怒り”も混ざってるんだ」
ひかる「……じゃあ、どうして、あなたは今も天にいるんですか?」
その問いに、天狗はゆっくりと笑った。
天狗「それでも俺は、“天”に在りたいと思ったからさ。誰かにいろいろ言われようと、“本気で空を翔けたい”と願った気持ちは、俺のものだ。それだけは、手放せなかった」
風が吹いた。
彼の背の羽根が広がり、空をはらむ。
天狗「ひかる、おまえも思い上がっていい。誇りを持って進めばいい。
けれどひとつだけ忘れるな。“その高さ”は、自分のためではなく、“誰かに届く風”になるためのものだと」
そう言って、天狗は風とともに、空へ舞い上がっていった。
ひかるは、空を見上げながら呟いた。
ひかる「“天狗になる”って、本当は、”自分の信じた高さを生き抜く”ってことかもしれない……」
その夜、彼女の夢にまた、風が吹いた。
【第二話 離:九尾の狐】──「それでも借りなければ、生きられなかった」
「あなた、本当に強いと思ってる?」
静かな声が、森の奥で響いた。
そこには、煌びやかな装束をまとい、扇子を手にした美しい女──九尾の狐がいた。
夜の森に、彼女の影だけが長く伸びていた。
九尾の狐「“虎の威を借る狐”って、知ってるわよね?」
狐は扇を閉じて、ひかるに向き直った。
彼女の笑顔は、どことなく悲しみを帯びていた。
九尾の狐「昔から、あたしたち狐はね、“強そうに見えるものの後ろに隠れて生きてる”って言われるの。
でもね、考えたことある?“借りる”って、弱さだけじゃないのよ。
生き抜くための知恵だったの。自分ひとりでは、踏みつけられて終わる。
だから、あたしたちは“威”を借りて立っていたの」
ひかるは言葉を失った。
狐は、風に髪をなびかせながら続ける。
九尾の狐「でもね……“借りものの強さ”って、いつか苦しくなる。
だって、ほんとうの自分が空っぽになっていくんだもの。“見せかけの強さ”を守るために、本当の声を、置き去りにしてしまうの。
ひかる、あなたも“誰かの期待”を借りて生きてこなかった?」
その言葉に、胸がズキリと痛んだ。
職場で「しっかりしてるね」と言われるたび、
本当は、誰よりも泣きたかった。
家族の中で「頼りになる子」と言われるたび、
崩れ落ちて自分の場所がなくなっていった。
──そうだ、わたしも、誰かの“威”を借りていた。
九尾の狐「でも、狐はずっと弱いままじゃないわ。
ある日、自分の“尾”を見つけるの。借りものじゃない、自分の本当の力。
それに気づけた時、狐はようやく“九つの尾”を得るの」
ひかる「それって……どうやって、気づけるの?」
九尾の狐「借りものの強さに、涙がにじんだときよ。それは、あなた自身の“声”が目を覚ました証」
扇が開かれ、九本の尾が月の光に広がった。
九尾の狐「誇りなさい。借りたことを。でも、もうその威を、返しに行く時よ」
そして九尾の狐は、月へと姿を溶かしていった。
その夜、ひかるは鏡に映る自分に問いかけた。
ひかる「わたしの尾って、なんだろう?」
答えはまだ出ない。
けれど、もう誰の背後にも隠れないと、心に決めていた。
【第三話 坎:河童】──「流されたあとのやさしさ」
「ふふん、誰が水に流されたって?」
その声に振り向くと、川辺に小さな緑の影がいた。河童だ。
甲羅を背負い、頭の皿をぴかぴかにしているけれど、
その目は、思っていたよりずっと静かで、澄んでいた。
河童「“河童の川流れ”って言葉、知ってるかい?もともと水を自在に操るはずの俺たちが、ときどき川に流されちまうことがある。それはつまり、誇りが崩れる瞬間なんだ」
ひかるは黙って聞いていた。
河童は、川の中央に立って、しばらく水を見つめた。
河童「昔な、俺は自信満々だったんだよ。流れなんか読める、渦だって逆らえる、誰にも負けねえって。
でもな……あるとき、大雨の日に、ちょっとした過信で川に呑まれちまって…」
その声は、どこか静かに震えていた。
河童「助けてくれたのは、人間の子どもだったんだよ。
俺よりちっちゃな体で、必死に手を伸ばしてくれてな。
あのとき思った。“ああ、俺は水のこと、ほんとうにはわかってなかったんだな”って」
ひかるは、そっと訊ねた。
ひかる「それから……どうしたの?」
河童「皿の水は減ったけど、心の水は少し増えた気がしたよ」
強い者が勝つんじゃない。流されたことのある者が、人に手を差し伸べられる」
河童は、照れくさそうに笑いながら、ひかるの手に川の水をすくってのせた。
河童「ひかる、おまえもいつか流される。
それは恥じゃない。そのとき、誰かの手を握れ。それができるなら、おまえはもう“器”だ」
ひかるは、川の冷たい水を見つめていた。
ひかる「……わたしも、流されたことある。でも、流されたから、気づけたこともあるかもしれない」
河童「それでいいんだよ。それは、ただの川じゃなく“魂の川”ってやつになるのさ」
風が吹いた。
川面がきらりと光ったとき、河童の姿はもうなかった。
けれど、水の音が、やさしく胸の奥に残っていた。
【第四話 兌:座敷童子】──「泣いていい場所」
「また泣いてるの?」
そう言って、ちゃぶ台にぺたりと座ったのは、
ひかるがふと立ち寄った山里の空き家にいた小さな女の子──
赤い着物にぱっつん髪。座敷童子だ。
その瞳は、子どもとは思えない深さを湛えていた。
座敷童子「わたし、泣く子だからね。ずっと泣いてたの。
でもね、“泣く子と地頭には勝てぬ”って、誰が言い出したんだろうねって」
ひかるはそのことわざを思い出した。
“理不尽な権力者や泣きわめく子どもには、理屈は通用しない”
──つまり、「勝てない」「抗えない」ものの象徴として語られてきた言葉。
けれど、座敷童子はそれをくるりとひっくり返すように微笑んだ。
座敷童子「本当に“勝てない”のは、泣く理由があるのに、誰もそれを聞こうとしないとき。
“泣いてるから負けた”って思わされること。それって、もっとずるいことだと思わない?」
ひかるは言葉に詰まった。
座敷童子「わたしね、泣くのが仕事だったの。でも、この家に住んでた子たち、親に叱られても、泣けなかった。泣けばまた親に叱られる。学校でつらいことがあっても、黙って笑ってた。だから、わたしが泣いたの」
ひかる「……代わりに?」
座敷童子「うん。わたしの泣き声を聞いて、家の人たちがようやく“なにかが壊れてる”って気づくの」
座敷童子は、ちゃぶ台の上にお手玉をひとつ置いて、くるくると転がした。
座敷童子「だからね、ひかるちゃん、“泣くこと”は、敗北じゃないんだよ。悪いことでもないんだよ。
それは、“声にならない声”を伝える力。それをちゃんと受け止められる人だけが、ほんとうの意味で“やさしい人”になれる」
その言葉に、ひかるの胸の奥がちくりと痛んだ。
泣きたかったのに泣けなかった日。
泣いたとき、叱られてしまった記憶。
「泣く=弱い」と思い込んで、笑顔を貼り付けた自分。
ひかる「……わたしも、ほんとは泣きたかったのかもしれない」
ポツリとこぼれた言葉に、座敷童子は満足げに笑った。
座敷童子「じゃあ、ここで泣いていいよ。ここは“泣く子に寄り添う家”だから」
そう言って、彼女はひかるの隣にちょこんと座った。
外では、風がやさしく吹いていた。
それはまるで、“泣くことをゆるす風”だった。
その夜、ひかるは久しぶりに夢を見た。
夢の中で、自分が幼かった頃の姿になっていた。
そして、あの座敷童子と一緒に、ちゃぶ台を囲んで笑っていた。
泣き声も、笑い声も、全部ひとつの“声”として、そこにあった。
【第五話 巽:ろくろ首】── 長いものには巻かれろ
風が吹くたびに、首が少しづつ伸びる。
最初は不安定だった。けれどいつからか、それは“癖”になった。
「風が吹けば、わたしの首は伸びるの」
そう言って、目の前に現れたのは、細長い影のように立っていた”ろくろ首”だった。
その姿は奇怪というよりも、儚げだった。
風にたなびく髪、伸びた首の先から、ひかるをじっと見下ろしていた。
ろくろ首は、くすりと笑いながら、
ろくろ首「“長いものには巻かれろ”って言うわよね。でもね……巻かれるって、どういうことか知ってる?」
ひかるは答えられなかった。
ろくろ首は、するすると自らの首をのばしていく。
風に乗るように、高く、高く。
ろくろ首「最初は、逆らってみたのよ。言いたいことを言ってみたり、やりたいように動いてみたり。でもね、そのたびに“やめておけ”って言われるの。“空気を読め”とか、“長いものには巻かれとけ”って」
そういいながら、首は空に届きそうなほどに伸びていた。
でも、その声は、どこか地に沈んでいた。
ろくろ首「だから、巻かれてみたの。合わせて、黙って、笑って……そしたらね、首だけが伸びていったのよ。心は、置いてきぼりのままで」
その言葉に、ひかるの胸が締めつけられた。
彼女自身もそうしてきた。
波風を立てず、正しいように振る舞い、“賢い大人”として巻かれてきた。
ろくろ首「でもね、巻かれることは“生き延びる術”だった。
それは責められない。だけど──(ろくろ首は、すっと首を元の長さに戻した。)
本当は、自分の声を“内から聴く”ことのほうが、よっぽど勇気がいるのよ。
“流れに従うこと”と“自分を手放すこと”は違う。首を伸ばすのではなく、“胸の奥”を伸ばすこと。
ひかるちゃん、風は読みすぎると疲れるよ。風に吹かれても、自分の芯が折れなきゃ、それでいい」
そう言って、ろくろ首は風に乗るように消えていった。
その姿は、むしろしなやかで、美しかった。
その夜、ひかるは風の音を聴きながら、
“誰かに合わせて伸びた首”ではなく、
“自分の根に触れる声”を探そうと思った。
【第六話 艮:だいだらぼっち】──「動かぬものが支えるもの」
山道を歩きながら、ひかるはふと立ち止まった。
あまりに静かで、音がなかったからだ。
鳥も鳴かず、風すら止まっている。
まるで世界が、呼吸を忘れたかのようだった。
目の前には、大きな石、いや、巨岩のような影が見えた。
それは苔むし、木々に抱かれ、まるで“時”そのもののようにそこに在った。
と、その岩が、ほんの少しだけ、動いた。
「……来たのか、人の子よ」
低く、地の底から響くような声。
ゆっくりと立ち上がったそれは、
山そのものが人の形をとったような存在──”だいだらぼっち”だった。
だいだらぼっち「おまえは、焦っておるな」
その一言に、ひかるの胸がぎゅっと締めつけられながらも答えた。
ひかる「“石の上にも三年”……って、言うけど、待つって、止まってるってことじゃないですか?
動かないと、置いていかれる……」
だいだらぼっちは、何も言わず、
ゆっくりと、山のように腰を下ろした。その動きだけで、空気が揺れた。
だいだらぼっち「三年……いや、それ以上だ。わしは、ここに百年以上座っている。
誰も見向きもしない。だがな──動かずにいることで、この山は崩れず、この森は育っておる」
ひかる「……支えてる?」
だいだらぼっち「そう。動かぬ者が、土台になる。すぐに芽が出なくても、根は、土の中で静かに広がっている。“育っていない”のではない。“育っているのが見えない”だけだ」
ひかるは目を閉じた。
自分のなかの焦り、不安、「今のままではダメだ」という声──
それらが急に、小さくなった。
だいだらぼっち「止まっているように見えるものほど、実は、誰よりも深く、揺れているのだ。
おまえの中にも、“動かぬ意志”がある。今はまだ、それに気づいておらぬだけだ」
だいだらぼっちの言葉は、地のように重く、やさしかった。
彼は再び静かに座りなおした。
大地と一体化し、まるで風景そのものになっていくようだった。
その夜、ひかるは、何もせず、空に浮かんでいる月をじっと眺めていた。
いまは、根を張る時間なのだと──そう思えたから。
【第七話 坤:山姥】──「呪いと祈りのちがい」
山の夕暮れは早い。
光が薄れ、影が濃くなるその時間、
ひかるはぽつんとした庵を見つけた。
戸を開けたとたん、煙の香ばしい匂いと、ふくよかな声が響いた。
「よう来なさったね。冷えてるだろ。そこに座りなされ。なんにも出んが、湯だけはあるよ」
炉の前にいたのは、髪を白く振り乱した老婆──山姥だった。
でもその目は、底知れぬやさしさを湛えていた。
山姥「“情けは人の為ならず”って、最近は誤解されがちだがねぇ。
“人に情けをかけたら自分が損する”って思っとる若いのも多い……」
湯気の中、山姥はひかるの湯呑みにぽとりと薬草を落とした。
山姥「ほんとはな、こういう意味なんだよ。“人にかけた情けは、いずれ自分にかえってくる”ってことさ。でもな、それ、すこし違うんだよ」
ひかるは首を傾げた。
山姥は、炎を見つめながら静かに語った。
山姥「情けってのは、“返ってくる”から与えるもんじゃない。“返らなくても、祈れるか”なんだよ」
ひかる「……祈る?」
山姥「そう。“報われなくても、やる”。“誰にも気づかれなくても、見捨てない”。
それがほんとの情けってもんだよ」
ひかるは、自分のなかに浮かんできた顔を思い出した。
かつてやさしさを踏みにじられた相手、感謝もされず、傷つけられたまま終わった過去。
ひかる「わたし……あのとき、“してあげたのに”って思ってたかも」
山姥は、ふっと笑った。
山姥「“してあげたのに”っていう情けはな、裏返すと呪いになるんだよ。
だから、それを手放すんだ。祈りにするんだよ。“ただ、願う”。それでいい」
山姥の皺だらけの手が、ひかるの肩にふれた。
山姥「それができる者は、地とつながる。地は、返礼なんぞ求めないだろ。
それでもすべてのものを育ててる」
その言葉が、ひかるの中の固くなっていたものを、ゆっくりと溶かしていった。
その夜、ひかるは手紙を書いた。
もう会えない人に、”ありがとう”と書いた。
投函はしなかった。
けれど、それは“呪い”ではなく、“祈り”になっていた。
【第八話 震:雷獣】──「その涙は、芽吹きの音」
空が低く、雲が重たい夜だった。
雷鳴が遠くでうなり、空気がぴりぴりと震えていた。
ひかるは、森の奥にある小さな祠の前に立っていた。
何かが始まりそうな、でも終わるような気配。
息を飲んだそのとき、雷が空を裂いた。
閃光のなかに、獣のような影が現れた。
雷獣──
光を纏い、叫びを背負い、この世に隠された“声なき声”を引き裂くもの。
雷獣「泣いているか?」
それは問いかけではなく、胸の奥にずしんと響く宣告のようだった。
雷獣「おまえ、まだほんとうには泣いていないな。泣きたいのに、怒りたいのに、
押し込めたまま、“いい人”やってる」
雷獣の目は、雷そのものだった。
燃えるようにまっすぐで、熱く、でも、冷たい。
ひかる「……泣くのは、子どもみたいで恥ずかしくて……」
ひかるの声は、風に消えそうだった。
雷獣「そうだ。泣く子は子どもだ。でもな、“育つ”のは泣く子だけだ」
雷獣は、空に向かって咆哮した。
雷獣「涙は、魂の水だ。流すたびに、根が深くなる。怒りは、魂の雷だ。鳴るたびに、幹が太くなる。
「泣く子は育つ」──
それは、感情を表に出せる者だけが、自分の深みに根を張り、空に向かって伸びることができる、
という意味だった。
泣け、怒れ、叫べ‼ そうして、育て。おまえの中にある“いのち”を」
その声とともに、雷が真上で炸裂した。
ひかるは、抑えていた涙を堰き止められなくなった。
泣いた。
言葉も、理由もなく。
ただ、魂が震えて、揺れて、雨になってこぼれた。
雷獣は、やさしく言った。
雷獣「おまえは、いま、育っている。いのちを鳴らせ。声をあげろ。
それが、おまえが“生きている”ということだ」
その夜、雷が遠ざかり、星がひとつだけ顔を出した。
ひかるの頬には、涙のあとが光っていた。
でもその顔には、はじめて浮かんだ“魂の輪郭”が、静かににじんでいた。
八妖怪に出会った旅は、ひかるに“答え”をくれたわけではない。
でも、“問うことを怖れない心”と、“揺れても折れない芯”を残してくれた。
”ことわざ”とは、人の時代を超えて残った“魂の遺言”だ。
そして、妖怪たちはその遺言の奥に宿る“ほんとうの意味”を、そっと教えてくれた。
今日もまた、誰かがひとり泣いているかもしれない。
だけど、その涙は──きっとどこかで、魂の声を育てている。