用語まとめ、人物紹介
用語まとめ
・サンビタリア王国
女神の祝福を受けた国。
昔は豊かだったが、近年は王族貴族といった上層部の腐敗が進んで国力が低下している。
一時は調子に乗って帝国相手に無謀な戦争を仕掛け、亡国の危機を迎えていた。
聖女がいなければとっくに滅んでいる末期国家。
・神聖ルドベキア帝国
近隣諸国最強の軍事国家。
神話の時代の遺物の十二の魔剣、精強な軍隊を保持している。
優れた皇帝の治世が続いており、国力において王国を遥かに上回っている。
戦争で十五万人の軍人の精神と六本の魔剣を聖女に折られてしまったが、それでもなお近隣諸国最強の座を保っている。
・聖女
サンビタリア王国に危機が訪れると現れる救国の存在。女神から祝福と神託を授かった女神の代行者。最後の神秘の担い手。
ちなみに、聖女が手にした剣は奇跡の力が宿った光り輝く聖剣になる。
・奇跡
聖女のみが扱える“神の力”そのもの。
剣を振れば世界を裂き、願えば死者さえ蘇る。女神からの祝福とともに授かり、精神世界で永遠にも感じる時を費やして、その力の真価を学ぶ。
・魔法
奇跡を模倣した人間の技術。生命力を代償に行使され、身体強化や小規模な自然操作などが可能。
ただし人一人の生命力には限界があり、”奇跡”を再現するような大規模な魔法の使用には致命的な代償を伴う。
・魔剣
神話の時代の遺物。
膨大な魔力が込められているもの、特殊な魔法が込められているものなど様々。
帝国の国宝であり、元々は十二本あったが、戦争で聖女だった頃のライラに六本折られてしまった。
人物紹介
①ライラ・ローズクオーツ/聖女ライラ
神聖ルドベキア帝国の伯爵令嬢。
だがその正体は、前世でサンビタリア王国を救った救国の聖女。
一人で帝国軍を退けて救国を果たしたにもかかわらず、戦後に政争に巻き込まれ、王国から処刑された悲劇の少女。
転生後、初めての夜会で、前世の因縁を抱えた皇太子コレウスにいきなり襲撃された。
好きなもの
家族、花、可愛い動物。
嫌いなもの
サンビタリア王国、いきなり剣を片手に跳びかかってくる二十一歳ぐらいの美形の剣バカ。
②コレウス・マラカイト・ルドベキア
帝国の皇太子にして、帝国最強の武人。戦場で聖女ライラと出会って以来、彼女に執着し続けている。
ライラが転生していることも直感?で見抜き、六年間の虚無状態から“幼女との再会”で完全復活した。
想いを伝える手段を致命的に間違えて、五歳の幼女相手に容赦なく突撃する残念な戦闘狂。
※本人曰く、幼女趣味ではない。
好きなもの
剣、聖女ライラ。
嫌いなもの
聖女のことを侮辱する人間、縁談。
③ローズクオーツ伯爵
転生したライラの父親。
娘であるライラのことを溺愛している。
娘に同じ名前をつけるほど、聖女に対して強い畏敬の念を抱いている。
前世の聖女だった頃のライラに敗れ、任されていた魔剣を折られた過去がある。
④皇帝
神聖ルドベキア帝国の現皇帝であり、コレウスの父。国の未来を案じ、息子に早く婚約者を持たせたいと願っている。
息子が五歳の幼女に向かって剣を片手に跳びかかったのを見て頭を抱えた。
⑤剣聖エルシッド
コレウスの回想に出てきた人。
コレウスの剣の師匠であり、元帝国最強の武人。
国宝の魔剣を二振り任されていた。戦場では聖女に敗れるまで不敗だった。一人で城を落としたことがある……など数々の逸話を持っている。
次章から本格登場予定。
⑥オニキス男爵
かつての最年少魔剣使い。才に奢っていたが、聖女との戦いで敗北し魔剣を失う。
以後は己を見つめなおし、謙虚さを学び、現在は皇族・貴族が通う学園で剣術を教えている。
ちらっと二話に登場。今後も再登場の可能性あり。
本編のストックが尽きたのと、区切りがいいので一旦完結とさせていただきます。
ストックが溜まり次第続きを投稿しに来ますので、その時は本作をまたよろしくお願いします。
※感想、評価の方もよろしくお願いします。