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第30話 むっ、それだと私がかまってちゃんみたいじゃないか

 図書室で夕方まで勉強した俺達は夕焼けに染まった道を二人で帰り始めた。通学路を歩いていると俺達と同じ学校の制服を着た男女の姿が複数視界に入ってくる。

 多分俺達と同じように学校に残って勉強をしていた勢だろう。須藤のような不真面目な奴には是非とも見習って欲しい。


「有翔は今回が高校生になってから初の中間テストだと思うが自信はどうだ?」


「今のところは割と大丈夫そうな気がしますね、少なくとも入学式の翌日にあった復習テストよりは絶対良い成績を取れる自身がもう既にありますし」


 復習テストでは暗記科目がぼろぼろだったが中間テストに関しては暗記がメインとなる現代社会や生物基礎、古文、漢文の内容はしっかりと覚えた。数学と物理基礎も今の内容であれば全く問題ないだろう。現代文と英語は得意なためそもそも心配すらしていない。


「そうか、流石は有翔だな」


「ちなみに入奈先輩の方はどうなんですか?」


「私はやはり英語が鬼門だがそれ以外に関しては特に問題ないと言った感じだ」


「二年生からどの科目も難しくなるのに英語以外は問題ないって中々凄いですね」


 俺も前世では二年生になってからかなり苦戦をした記憶がある。特に数学の三角関数に登場したサインやコサイン、タンジェントが中々理解できずかなり苦戦した事はいまだに忘れられない。そんな事を思い出していると怪訝そうな表情を浮かべた入奈が口を開く。


「確かに二年生から一気に難しくなった気がしているがなぜ有翔がそんな事を知ってるんだ?」


 その言葉を聞いて俺は自分の失言に気付く。現在高校一年生である俺が高校二年生の内容を知っているかのように話す事は明らかにおかしい。

 最近では割と注意をしていたが相変わらず油断するとこんなふうにやらかしてしまう。とりあえず俺はもっともらしい事を言って誤魔化す事にする。


「……ああ、それは姉貴から聞いたんですよ。高校生の頃はよくうちに入り浸ってましたし」


 実際に理系科目が死ぬ程苦手な姉貴は俺に対して数学や理科が難し過ぎるみたいな事を会うたびに愚痴っていた。ひとまず今の説明なら特に矛盾などはないはずだ。そう思っていると入奈は怪訝そうな表情から一転し、不機嫌そうな表情になる。


「ふーん、有翔はそんなにも従姉妹と仲が良いんだな」


「別に普通だと思いますけど」


「私の従兄弟はそんなに家に来たりしないが?」


「家が近所だったからよく来てただけですよ」


「本当にそうか?」


 そう言えば入奈は前世で付き合っている頃も俺が友達と遊びに行ったりするとたまにこんなふうになっていたな。ぼっち体質の入奈はとにかく友達が少ないため俺が誰かに取られないか心配になる傾向があった。

 普段の入奈を見ている感じ学校に友達はいなさそうなので唯一仲の良い俺が他の誰かと一緒にいると不安になるのかもしれない。


「心配しなくても入奈先輩の相手はしっかりしてあげますから」


「むっ、それだと私がかまってちゃんみたいじゃないか」


「違うんですか?」


「……自分でもはっきり違うと否定しきれないから複雑だ」


 入奈は何とも言えない表情を浮かべていた。やはりその辺りの自覚に関しては自分でも一応あるようだ。何はともあれさっきまで入奈の体から出ていた不機嫌オーラは無くなってくれたため良しだろう。


「とにかく来週から中間テストが始まりますし土日の過ごし方は重要になりそうですね」


「そうだな、残ってる課題もきっちり終わらせないといけないしな」


「課題なんて出されなくてもちゃんと勉強するので免除して欲しいんですけど」


「有翔みたいな人間ばかりじゃないって事だ」


 先程の話題から上手く別の話題に切り替えたおかげでその後は特に入奈の地雷を踏み抜く事なく帰れた。

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