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優希の大冒険  作者: にこまる
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山神様の通り道3

一キロぐらい走ると前方の地面が輝くのが見えた。俺は正直まだ魔法のことは良く分からないが、これがトラップ魔法の魔方陣なんだろう。ラノベでよくある場面だ。俺は魔法を唱えた。


「土よ我が身を守れアースシールド!」


そう俺が唱えると直径三〇センチの円楯が左腕に出現した。これは農作業中に時々魔物が襲い掛かってくることがあるので取得したものだ。農夫の多くはこの魔法を習得している。俺はそれを正面に構えデッドストーンに備えた。


デッドストーンの魔方陣から出現した石は俺目がけて一直線に飛んできた。俺は楯を石の軌道上に滑り込ませた。その刹那、「ガンッ」と大きな音と共に衝撃が左腕に伝わった。


「イッテェェェ!」


楯魔法といえどアースシールドはEランク魔法だ。土が固まった物が腕についてるだけに過ぎず、大カラスのくちばしや爪などで体を傷つけられないよう守る程度の魔法だ。衝撃を殺すことなんて出来ないのだ。

俺は次に備えて楯を確認した。少し破損はしているが、あと三発くらいなら耐えられそうな状態だ。


「よし。これならなんとか防御しながら走れそうだ。オーラもまだあるし行ける!」


デッドストーンを回避したことに自信を持った俺は、急いでゴール目指して再び駆けだした。


その後、何度もデッドストーンが俺を襲ってきたが回避に成功し続けた。楯に角度を付けて構える事により、衝撃と楯の破損を軽減出来るようにもなった。


その他にも時間を余計に使わせる作戦なのだろう、底なし沼が突然出現した。しかし俺は1年といえど農家であった身だ。農家のたしなみである『ファーマーフット』を会得している。この魔法は掘り起こした柔らかい土や水田などのぬかるみに足を取られないようにする魔法だ。それは底なし沼にも適用される。多少の抵抗は感じるが攻略する事は簡単だった。

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