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優希の大冒険  作者: にこまる
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優希の大冒険 12

優希はケイ達にフレアの事を話した。そしてこのままで契約に入れてなかったこの世界の仲間をいつ攻撃してしまうか分からないこと、このあか髪が騎士達を不安にさせ、士気にかかわると除隊願いを申し出ると二人はしょうが無く受理した。


今すぐ闇のオーラの持ち主を探すために元の世界に戻りたかったが、それにはタイミングがある。まだその時まで一ヶ月あったので優希は王都に向かった。もちろん可能性は低いが闇のオーラの適性者を探すためだったが、やはり見つからなかった。だが、はいそうですかとそれでフレアが一か月間大人しくしているはずがなかった。戦いを求めてギルドに向かうと難易度Sクラスのクエストを攻略し倒した。というか焼き払った。


聖剣エクステリオンをもった元英雄が、何故かゾンビ化したまま王都の北の森に座し、奥に進もうとする者を攻撃するからもう眠らせてやってくれというクエストでは、ゾンビに会った瞬間優希はフレアに乗っ取られた。元英雄というだけあって強かったが、フレアの敵ではない。しばらく戦闘を楽しんだ後、骨も残さず焼き尽くすと、森の奥から千体はいるだろうかというゴーストが王都に侵攻してきた。元英雄は死してなお聖剣を振るって王都を、国民を守っていたのだ。フレアは楽しそうに大笑いし、全てのゴーストを炎で焼き尽くした。当然それだけの数を燃やすのだ。森も無事ではすまない。王都北の大森林は大火につつまれた。三日三晩燃え続け、豊かな森はその3分の1が灰になり、残ったのは聖剣エクステリオンだけだった。


また別のS級クエストでは、いやクエストを受けた訳ではないのだが、フレアが、『俺の得意技をお前に教えてやる』とファイヤートマホークをポンポンと山に向かって撃ちまくった。そのあまりの威力と大森林を燃やしたことで針のむしろ状態なのに一週間も開けずに山を燃やすとは何事だと、優希がフレアと精神世界で殴り合っていると、一発明後日の方向に飛んで行った。それが森の中の建物に命中し爆破炎上してしまった。優希は急いで爆心地に向かうと、それは王国が壊滅を切望していた超危険盗賊団のアジトだった。いつの間にかS級クエストをクリアしていた。だがもちろん山は火に包まれ雨が降るまで燃え続け、優希は大森林を合わせて半分灰にした。


S級クエスト攻略と災害がセットの優希は、王国の民はもちろん同業者の冒険者からも嫌われた。ちょうど元の世界に帰るタイミングだった事もあり、優希は逃げるように元の世界に帰った。

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