コント「悪夢」
???「全部、全部お前が悪いんだよ…!」
夫「やめろ。いったん落ち着けって!」
???「あの時!あの時、お前が助けてくれてさえいれば!こんなことにはならなかったんだ!」
夫「いったんそれをしまえ!」
???「うるさい!殺してやる!殺してやるよ!!」
(包丁を持った男が迫ってくる)
???「やめろーーーーーーーーー!!」
夫「うわああああああああああああああ!(絶叫して飛び起きる)」
(妻も夫の絶叫を聞いて慌てて起きる)
夫「(荒い呼吸)はあはあ…。はあ…。はあ…。………夢?」
妻「………大丈夫?」
夫「はあ…。はあ…。ごめん…、すごい…、悪い夢見てた……。」
妻(心配そうに見る)「すごい汗…。」
夫「……今何時?」
妻「12時半。さっき寝たとこよ。」
夫「………ごめん。」
妻「きっと疲れてるのよ…。お水、持ってこようか?」
夫(無言でうなずく)
妻(それを見て立ち上がり水を取りに行く。)
夫「はあ…。はあ…。はあ…。」
夫(布団に倒れこみ、呼吸を整える。)
夫「クーッ…。クーッ…。」
夫(少しするとそのまま寝始める。いびきをかく。)
妻(水を入れたコップを持って戻ってくる)
妻「寝てるし…。」
妻(夫の枕元にコップを置き、妻も布団に入る)
(5秒くらい間空ける)
夫「うわああああああああああああああ!(再び飛び起きる)」
妻「(妻も飛び起きる)………今度は何!?」
夫「ごめん、すごい、悪い夢見てた…。」
妻「また?…ほんとに大丈夫?寝られないの?」
夫「……今何時?」
妻「12時35分。さっきから5分しか経ってない…。」
夫「本当にごめん…。」
妻「1回、お水飲みましょ?ほら。」
夫「ありがとう。(水飲む。)ごめん、ちょっとすっきりした。」
妻「そう。なんていうか、あんまり、ためこんちゃだめよ。」
夫「うん…。本当にありがとう。おやすみ。(再び寝る)」
妻「おやすみ。(再び寝る)」
(夫、いびきをかき始める)
夫「うわああああああああああああああああああ!(飛び起きる)」
妻「何なのもう!?」
夫「ごめん、すごい悪い夢、見てた…」
妻「いい加減にして!」
夫「今、何時?」
妻「36分!さっきと一緒よ!全然時間経ってない。ねえ!?
………スパンが短すぎない?スパンが短すぎるのよ、悪夢を見る間の!」
夫「本当にごめん、じゃあ、おやすみ。」
妻「ちょっと!勝手に寝ないで話聞きなさいよ!」
(夫、いびきをかきはじめる)
妻「なんでそんな寝れるの?あなたさっきまで悪夢にうなされてたんでしょ?なんでそんな寝つきがいいの?」
夫「うわあああああああああああああああああああ!(飛び起きる)」
妻「そして本当にちゃんと夢見てる?人間ってそんな短時間で夢見れるもんなの?しかも度重なる悪夢を。」
夫「今何時?」
妻「さっきと一緒!ねえ?わざとやってない?私、あなたのスヌーズ機能でずっと起こされてる!」
夫「ごめん、おやすみ。」
妻「だから話を聞きなさいって。一回ちゃんと起きて話をしましょう。」
夫「(いびきをかく)うわああああああああああああああああああ!(飛び起きる)」
妻「もう!何回見せるのその姿?やめて!一回寝るのをやめて!」
夫「(布団に倒れる)(いびきをかく)うわあああああああああああああ!(飛び起きる)」
妻「ちょっと一回…。」
夫「(布団に倒れる)(いびきをかく)うわあああああああああああああ!(飛び起きる)」
妻「ちょっと……。」
夫「(布団に倒れる)(いびきをかく)うわあああああああああああああ!(飛び起きる)」
夫「(布団に倒れる)(いびきをかく)うわあああああああああああああ!(飛び起きる)」
夫「(布団に倒れる)(いびきをかく)うわあああああああああああああ!(飛び起きる)」
妻「何を見せられてるの?何を見せられてるの私は?これは今あなたはどういう状態?どうなったらこんなことになるの?」
夫「(布団に倒れる)(いびきをかく)うわあああああああああああああ!(飛び起きる)」
夫「(布団に倒れる)(いびきをかく)うわあああああああああああああ!(飛び起きる)」
妻「なにこれ?新しい筋トレ?腹筋しんどくないの?そんだけ何回も起き上がって?」
夫「(布団に倒れる)(いびきをかく)うわあああああああああああああ!(飛び起きる)」
夫「(布団に倒れる)((いびきをかく)うわあああああああああああああ!(寝たまま叫ぶ)」
夫「(布団に倒れる)((いびきをかく)うわあああああああああああああ!(寝たまま叫ぶ)」
妻「腹筋をサボるんじゃないわよ!しんどくなってサボってるじゃない!ちょっと、止まって!一回起きなさい!」
妻(夫を起こす)
夫(起き上がって止まって妻を見る)
妻「本当にいい加減にして!全然寝られないし!大丈夫!?1回謝って!ほら、私に言うことあるでしょ?」
夫「……今何時?」
妻「さっきと一緒よ!もう!今聞きたいのはそれじゃない!!」