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始まり

静かで薄暗い部屋の中で、一人の男が笑っていた。


その男は手に持っている半透明な青の液体が入ったフラスコを、狂喜の目で見ていた。

「やっと完成した...。」

この液体を作るのに、一体何年の月日が流れてしまったんだろう。途中からもう数えるのをやめてしまった。ただ残ったのはこれを作るきっかけの思い出だけだ。

「これで彼女がいるあの世界へいけるのか。」

そう言い終えると男は液体を飲み込んでいき、そして眠るように倒れた。

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