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私の日常・非日常  作者: 森崎優嘉
2年生
23/36

思い出

旅行2日目、今日は海に入って泳いだりビーチバレーをしています。女性陣の水着姿は輝いていますね、お父さんたちは惚れなおしているのでは無いでしょうか…私は先日雪音達と水着を買いに行きまして、その時買った水着を着ていますが…その、雪音が選んでくれた水着がビキニで…恥ずかしく現在パーカーを着てビーチパラソルの下で座っています。


「まーりーな!パーカーを着ていたら見れないでしょう!ほれ!」

「わぁ!」


雪音の素早い動きでパーカーを取られました…うぅ。


「男子ども、見るがいい!!輝かしい姿を!!!」


蓮君達の動きが止まりました。は、恥ずかしいです!


「やっぱり茉里奈可愛い~!」

「うぅ…」

「ビーチバレーしようね!」


そのまま引っ張られ斗和達の元へ


「女性は6人、男性9人か…一人審判にするか」

「じゃあ私がやろう」

「治いいのか?」

「うん、その代わり全力で三春を応援するよ」

「まぁ」

「…はいはい」


愛妻家の校長が審判になり、とりあえず力編成を考えながらチームはこうなりました。


チーム①

早苗、彩、雪音、和也、斗和、悟、康介


チーム②

有沙、美香、茉里奈、武文、和葉、蓮、満


チームが決まったところで作戦を立てます。


「とりあえず言えるのはこっちが不利だということ。向こうは元バレー部の早苗ちゃんがいるし、大人の男性が2人もいる…特に向こうには和也さんがいる」

「斗和と悟君が同じなのも正直きついね」

「でもこっちには武文君と満君がいる」


体育会系の武文さんと中学で陸上部の満君がいます、蓮君も体育は得意なので問題ないでしょう。


「和葉と私、美春ちゃんで上げるから4人でどんどんスパイクしちゃってね」

「分かりました」

「はい」

「うっしゃ、勝ってやるぞ!」


ビーチバレー、スタートです。サーブはこちらから…蓮君です、良いサーブですね!ですが向こうは来ますね…。


「悟!」

「たあぁ!」


悟君のスパイクは美春さんのお陰でボールを上げることが出来ました。


「マリ!」


お兄ちゃんのパスで私は腕を振り…


「ふっ!」


スパイクを…よし!


「よっしゃ!まず1点!」


15点マッチにしているので1点1点が重要です。最初は私達が1点リードしましたが、数分後には14対14になりました。


「ほっ!」

「よっ…武文さん!」

「まかせ…わぁ!」


あ!砂に足を取られてしまいました!


「やべっ!」


私はちょうど武文さんの真後ろにいたので走ってスパイクを。


「ていッ!」

「終了!優勝はチーム②!」

「やったぁ!」

「勝った!」


ふぅ…


「助かったぜ茉里奈ちゃん」

「いえいえ」

「負けちゃった~、でも楽しかった!」


その後まだやりたい人はビーチバレーを、泳ぎたい人は泳ぎに行きました…ちなみに武文さんと悟君と満君が競争しています。釣りをしている人もいますね…私?私はですね、現在少し高い崖の上に来ています…ここは昔から飛び込み場になっているんですよ。いい景色ですね~こうやって眺めているといつも時間を忘れてしまうのですけど。


「飛び込み一番!」

「斗和に先を越されたよ」

「うわ、本当に行ったよ…」


斗和とお兄ちゃんが飛び込んでいきました。後ろから来た蓮君と雪音は恐る恐る覗きこんでいます。


「うはー…たかーい!」

「ここは飛び込み場所なの。深いから安全よ」

「…よし」


蓮君が飛び込んで行きました。


「雪音も行けば?」

「え、え!い、行きたい…」

「じゃあ一緒に行こうか」

「本当!」


手をつないで、いざ!


「せい!」

「きゃぁー!」


飛び込み成功。


「ぷはっ!飛んでた!楽しかった!」

「それは良かった」


陸に上がった私達は休憩するべく戻ってきましたが途中で雪音は砂の城を作っている男子達の元へ行ったので一人です。


「おらぁ!」

「よっと、和也!」

「ていっ!」

「ぬはっ!おいごらぁ和也!お前完璧に俺狙ってるだろ!」

「何のことやら」


武文さん、校長、彩さんのチームとお父さん、康介さん、早苗さんのチームで戦いが繰り広げていました。


「あら、休憩?」

「うん」


パラソルの下ではお母さんと美春さんが観戦していました。


「面白いわよ?和也さんと早苗ちゃん、完全に武文君しか狙ってないの」

「治も彩ちゃんも味方じゃないみたい、ふふふ」


あー…それはどんまいです、武文さん。


「…奇跡だと思わない?」

「え?」

「和也さん達は学生時代に出会って親友となれた、そして今度は自分たちの子が出会って親友となれた。社会人になってあまり集まれなくなった時に、こうして集まって遊ぶことが出来た。それは、海外にいる秋斗君と紅葉…恭也君や香澄さんだってそう。すべて茉里奈が出会わせてくれたのよ」


お母さん…。


「そんな貴方が私の娘で、誇りに思うわ」

「お母さん…大げさだよ。私は今まで友達なんか作れなかったし、入学式の日に雪音が声を掛けてくれなかったらこんなに親しくなんかなれなかったから」


本当に感謝しています。


「いい友情ですね茉里奈ちゃん、友情というのはこの先大切になりますよ」

「そうですね」


友情、そう思いながら雪音達の方を見ると…大きな砂のお城がありました。大きいですね…よくそこまで作りましたねぇ。


「あらまぁ、大きいお城ね」

「…大きすぎる」


私とお母さん、美春さんと雪音達の元へ行く。


「あ、茉里奈!有沙さんと美春さんも!」

「随分と大きく作ったわねぇ」

「最初は小さいサイズだったんですけど…だんだん大きくなっちゃって、私じゃ身長届かないから和葉さんと斗和君がいて良かったです!悟じゃあ無理だから」

「いやいやいや、俺も頑張ったぞ!?」

「砂運びだけな、下の方は蓮と満がやってくれて中々のクオリティーになった」

「でも砂運びは重要だから、悟君は十分働いてくれたよ」


お兄ちゃん、ナイスフォローです。


「写真撮らなきゃ!」


雪音が昨日貰ったカメラで撮影しています。本当に凄いクオリティーですもんね~。


「ボールそっち行った!」

「ん?」


声がする方を見るとビーチボールとは思えないくらいの超速球で向かってくるのが見えました、それもこっちへ向かっています…さすがにこれは取れません、あぁー…当たる。痛いのを覚悟で目をつぶると誰かに抱き寄せられたのが分かると同時に砂の崩れる音。


「大丈夫か?」

「…斗和?」


斗和だったのですね。


「あー!お城がぁ!!」

「跡形もなく…」

「何てこと…」

「すまん!大丈夫だったか?」


お父さんが打ったボールだったのですね。



「父さん、そこに立ってて」


お兄ちゃんの言葉で少し遠くで立ち止まったお父さん…ご愁傷様です。


「はい、パス(ニコッ)」

「え…グフぉっ!!」


良い笑顔のお兄ちゃんが放つパスなどという簡単なものでは無いボールは、お父さんの顔面に当たりました。


「「「か、和葉さん…」」」

「和葉先輩…」

「和葉…」

「お兄ちゃん…」

「うん?(ニッコリ)」

「「「「「「なんでも(ないっす)(((ないです)))((ない))」」」」」」


何も言うまい。


「さすが和葉君、父親にも容赦無い」

「和也、ざまぁ」

「日頃の行いかな」

「うっさいお前ら…」


少し赤くなった顔をさすりながらお父さんが起き上がった。


「大丈夫?和也さん」

「す、すごいスピードでしたね」


「ん~、中々のスピードだったな。でも手加減しただろう?」

「こんなところで使い物にならなくなったら面倒だからね」


お、お兄ちゃんの黒い発言…ところで、いつ離してくれるのでしょうか。


「…離して」

「おう」


ようやく離してくれました。

さて、今日のお昼ですが…夕食もかねてバーベキューです!準備は結子さん達が行なってくれていたので早速食べます。


「お肉おいしい!」

「お野菜もちゃんと食べるのよ?」

「はい!」


確かに美味しいですね。


「この野菜、もしかして結子さんの家で採れた野菜ですか?」

「さすが茉里奈ちゃん、大正解ですよ」


通りで、とても美味しいですから。


「「うまい!!」」


武文さんと悟君は相変わらず大食いですね。


「小学の頃から武文って大食いだったよね」

「あー、確かに…給食は絶対におかわりしてたし」

「残飯処理人だったな、アイツ」

「えっ、悟と同じだ…」


そ、そうだったのですか…さすが親子。


「蓮の面倒くさがりは康くんの遺伝だよ」

「えー…僕だけじゃないと思うんだけどなぁ」


康介さん、面倒くさがりなのですか…ああ、蓮君もそうですね。


「父親に似るなぁ!」

「そういう和葉君も和也にそっくりだよ、茉里奈ちゃんは有沙さんに似たのかな」

「いえいえ、二人とも和也さんの遺伝を受け継いでいるわよ。茉里奈の場合師匠の性格がアレだったから、親よりそっちのほうが似たのよねぇ」


…言葉が出ませんよ。奏の性格は荒かった…たまに貴方女性でしょう!?って感じのツッコミをしたいくらい漢だった…何か性格が似たと言われているようで何とも複雑な。


「確かに茉里奈、奏そっくり」

「う、うるさい…」


とりあえず斗和を蹴る、痛がっているのを無視。


「茉里奈以外全員父親似なんですね!」

「…本当に複雑な心境」

「雪音ちゃんは香澄に似たね、満君は恭也」

「え、そうなんですか?」

「確かにそうだな、香澄は大体俺達を引っ張って行くんだよ」

「それをいつも恭也が止めるんだ」


へぇ、それは初知りです…元々いいコンビだったのですね。


「雪音はよく俺達引っ張るもんな」

「そうだな」

「いいじゃん!もー」

「雪音が先頭に立って動いてくれるから色々と楽よね」

「何が楽なのさ!」

「いろいろ」

「ぬぬ…」


色々です。


「そういう人間が一人いたほうが良いってもんだ、特に茉里奈の場合な」

「どういう意味よ斗和」

「お前はさ、いつも真っ直ぐ進んでいるけど…止まったらそこからまた進むことが出来ないのさ。そういう時に雪音が引っ張って行けばいつか自分の足で進むだろう?」


…まさにその通りなので何も言えません、ムカついたので蹴り飛ばしておきます。


「…最近、茉里奈が凶暴化してきてる」

「これが茉里奈の本性さ」


無視してお肉と野菜を食べる…おいしいです。


「はー!食った食った!」

「お腹いっぱい…」

「そういえば今日は星が綺麗だな、運動がてら海の方に行くか」

「おお、いいねそれ」


お父さんの提案に全員が賛成、早速海辺へ行きました。空にはたくさんの星が…とても綺麗です。


「すげー!」

「きれーい!」

「まぁ…」

「たくさんの星だね」


全員が空を見上げている中、私は海の方を向き目を閉じていました…夜の海は昼よりも静かで音が綺麗なんですよ。


「…茉里奈?」

「ねぇ斗和…私ね、今まで頑張ってきて本当に良かったって思ってる」

「…そうだな」


そんな静かな夜も明け、帰る日となりました。


「茉里奈、斗和君、和葉さん!まだ船まで時間があるから展望台に行こう!」

「え?」

「この旅行での最後の思い出づくり!蓮君と悟と満も呼んであるから!茉里奈のお父さんにも許可取ってあるから!!」


雪音に引っ張られ私達は展望台へやって来ました。


「何するんだ?」

「お父さん達みたいに私達の名前を書くの!」

「なるほどね、いいんじゃないかな?」

「和葉さんもそう言ってるし、書こう!」


拒否する理由もないので私達はお父さん達とはすこし離れた場所に名前を書きました。

和葉、蓮、悟、雪音、茉里奈、斗和、満…この文字はいつか見る時が来るのでしょうね。


「絶対に、必ず!このメンバーで見に行こうね!!」

「ふふ、そうね」

「ああ」

「うん!」

「だな」

「おう!」

「そうだね」


こうして2泊3日の旅行が終わった。


「来年の今頃は受験とかで忙しいんだろうな~」

「嫌だー!」

「なら働け」

「というか和葉さん受験生ですよね!?」

「うん、でも大学へは推薦だから」

「そうなんですか」

「そうじゃなかったら今頃家で勉強だよ」


確かにそうですね。旅行が今で良かったですね…来年は受験生なのですからね。


「満も来年受験生だもんね~」

「高校は決まってるのか?」

「はい、治さんから杉浦高校に来ないかって」

「勧誘するの早いな」

「さすが校長…」


さすがに早すぎですけどね。


「元々行こうかとは思ってたんで杉浦高校にしました」

「俺達は卒業するけど、後輩になるわけだな」

「悟は留年するかもね」

「しねぇし!したくないわ!」


こうして楽しい夏休みは終わりました。












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