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私の日常・非日常  作者: 森崎優嘉
1年生
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修羅場ですね

「じゃあよろしく頼む」


3人は教室へと戻りました、ですが私は何故かまだいます…本当に疑問です。


「帰ってもいいでしょうか」

「あの和葉の妹か~」


書記の真田先輩、チャラいです。


「眼鏡を外すとそっくりですね」


監査の谷坂先輩、真面目な人だそうです。この2人は今回の件でもお世話に成りますね…まぁ、まともにやるかは分かりませんけど。


「可愛い子だね」


可愛いのは貴方ですよ安浦鈴香先輩。会長と片山くん、須坂先輩とお兄ちゃんを含めると本当に美形集団ですよね。吐血しそうです、しませんけど。


「お兄ちゃん、もう帰りたい」

「丁度仕事終わったし帰れるよ、玄関で待ってて」

「分かった」

「蓮も大体終わってるから帰っていいぞ」

「分かりました」


片山君もお帰りですね。


「お疲れ様でした」

「お疲れでした」


そう言って扉を開けようとした時お兄ちゃんが私を呼んだ。


「茉里奈、今回の件…あの3人に任せる予定だろう?」

「…そうだね」

「もしも情報が然程集まらなかったら…頼むよ」

「……分かった、もしもの事があったら、やるよ」


その言葉を最後に生徒会室から出た。ここからは例の話はタブーです、私と片山君は無言で歩きます。だからといって気まずい雰囲気では無いので楽ですよ。

さて、教室に着いたことですし帰りの準備しましょうか!


「…妹とは、驚いたな」


手を止めて片山君を見ました。誰も居ないし人の気配もしないので大丈夫ですね。


「本当は、誰にも知られずに卒業したかったのですけどね…こればかりは今日の運を呪います」

「その眼鏡は伊達か?」

「はい、兄妹顔がそっくりなのでこれがないとすぐバレるのですよ」


双子かと思うぐらいそっくりですしね。


「…苗字で分かる」

「私に興味を示さない限り大丈夫だと思います」


そのために大人しく過ごそうとしてコレですからね…ですから今回の件については3人に任せる予定です。


「さて、帰りますか」


正直お兄ちゃんを置いて帰りたいのですけど後がうるさいので諦めます…が、バレたくないので離れておきましょう。


「俺も、出来る限りは協力する」

「ふふ、ありがとうございます」


気持ちだけ受け取らせていただきますね。


「ではお先に…また明日」

「ああ」


教室を出て廊下を歩く、部活の音がたくさん聞こえてきます。中には3年生の姿もありますね…本当に重要な役には就かないのですね、まったく…面倒なことになったものです。


「有村君も家に帰るの?」

「途中まで一緒に帰らない?」

「いい考えね!行こうよ!」


本当に面倒ですね。


「ごめんね、それは出来ないんだ」

「えぇー!」

「なんでぇ?」

「帰ろうよ!」


馬鹿ですね、あの人達。


「馬鹿ね、あの子達」


わひ!って鈴香先輩ですか、びっくりしました。


「あの子達はファンクラブの存在を知らないのね」

「ファンクラブ、ですか?」

「えぇ、和葉君だけでなく生徒会メンバーにはそれぞれファンクラブがあるのよ」

「ほへぇ、それは何とも関わりたくないものですね」

「ふふ、そうね」


にゃふー鈴香先輩可愛いです…ん?誰かが来ますね、3人でしょうか。


「こっちに隠れていましょうか」

「はいです」


さてと、どうなるのでしょうかね…ちょっと楽しみです。


「どうしても駄目なのぉ?」

「私達は帰りたいなぁ」

「やっぱ一緒に…「貴方達」…か、会長!?」


会長?


「あら、あれは確か…和葉君のファンクラブの人達ね、それも会長と副会長もいるわ」


やはりファンクラブの…それも幹部登場ですか、それはまた凄いですね。


「か、会長!私達はっ」

「ファンクラブには有村様と一緒に登下校をしない、迷惑をかけないという掟があるのを貴方達は知っているはずです」

「は、はい」


あー…これって何時までなのでしょう、早く帰りたいのですけどね。でもまぁお兄ちゃんの修羅場を見れたので良しとします。ん?あの人達もいないですね…お話が終わったのですね。お兄ちゃんとファンクラブ会長さんらしき人がいます。


「申し訳ありません有村様」

「いや、助かったよ。ありがとう」

「いえ、お礼の程ではありません」

「でも上村さんが来なかったら帰れないどころか置いて行かれるところだったよ」

「?」


…バレていましたね~、こっちを見ないで頂きたいです。


「潮時ね」

「うっ…ですね」


少し先輩に隠れさせてください。


「見てないで助けて欲しかったよ、鈴香さん」

「あら、私は後ろのお姫様を守っていただけよ」


お姫様!?先輩っ!


「そうだったね、礼を言うよ」

「どういたしまして」

「早速だけどお姫様を返してもらおうか」

「その前に思考が止まっているそこの人をどうにかしないと」


そう言って鈴香先輩はファンクラブの会長を見た。


「っ!あ、あの」

「ごめんね上村さん」

「いえ、あの…彼女は」


あー、ですよね、そう思いますよね。


「妹さ」


あー、言っちゃいますよね、そうですよね、とても嬉しそうですねお兄ちゃん。


「い、妹君?」

「…どうもです」


この場に私達しかいませんし、来る気配も無いのでいいのですが…よくないです。


「……妹君が、いたのですね」

「今まで色々ありまして…眼鏡をかけて、兄には出来る限り離れて学校生活を満喫しようと思っていました」


私が眼鏡を外すと上村先輩は…とても驚いていますね。


「心中、お察しします」

「はは…どうもです」


はぁ…。


「妹のことは他言しないでね」

「はい」

「さて、帰りましょうかね…茉里奈ちゃんが疲れてるわ」

「ふぁふぃー」


今日は色々ありすぎて…帰りたいです。早く帰って、お母さんの作る美味しい夕食を食べて、暖かいお風呂に入って寝てしまいたいです。


「マリ、大丈夫?」

「大丈夫じゃない、帰りたい」

「そうだね、帰ろうか」

「離れて帰るからね」

「……」


寂しそうな顔しても無駄ですよお兄ちゃん、巻き込まれたくないのですよ!


「あら、だったら私の迎え車で送って行くわよ?」

「え?」

「いいのかい?」


ほえ?


「上村さんは車が来るでしょう?」

「はい」

「どの道和葉君達の家は通り道に近いから…それに、もう遅いしね。もうすぐ零も…来たし」


廊下を見ると会長さんが歩いてきました。いいのでしょうか?


「本当にいいのですか?」

「えぇ、大丈夫よ!」


鈴香先輩素敵です!こんなお姉さんが欲しかったです。


「和葉達を送っていくのか?別にいいが」

「決まりね、早速待ち合わせ場所まで行きましょう」

「ありがとう、上村さんも」


上村先輩と別れて駐車場へ向かうと1台の車が…リムジンです…本物を初めてみました。


「安藤さん、和葉君達の家までお願いします」

「安藤さん、よろしくお願いします」

「お願いします」


安藤さんは20代ぐらいのお兄さんです。


「畏まりました、和葉君のお隣は妹さんかな?」

「そうです」


ええ!?何故分かったのですか!?千里眼でも持っているのですか!


「私は護衛も担っているので観察力はあるのですよ」

「…凄いですね」


色々と、何故思っていたことが分かったのでしょうね。


「さ、お乗りください」


この人、常に笑顔で腹黒タイプですね。そんな気がします…私も一応観察力はあるほうです、こういう人は内心何を思っているのやら。そして、流石リムジン…広いです、私はお兄ちゃんの隣で縮こまる思いで座っています。


「そうだ、マリ」

「ん?」

「今回の件だけど、マリの報告は僕にしてね」

「…どうして?」


真田先輩と谷坂先輩では駄目なのでしょうかね…それも私だけ。


「マリ、あの3人に任せて自分は動く気無いでしょう?」

「あたりまえ」


顔を覚えられたくありませんからね。


「…恐らく、あの3人では情報を集めることは不可能だ」


…はい?


「それは、どうして言い切れるのかしら」

「…去年、少し裏を使って情報を集めてみたんだ」

「おい、聞いてないぞ」


言ってないからね、と…お兄ちゃん、裏って何ですか裏って…。


「もうすぐで集まりそうだった時に奴らに嗅ぎ付いてきて駄目だったんだ」

「さすが、としか言えないな」


あのお兄ちゃんでも駄目だなんて…私なんか無理なのでは。


「おにい…」

「茉里奈」


お兄ちゃんは普段私をマリと呼ぶ、茉里奈と呼ばれるのは真剣以上の真剣だということ。


「茉里奈、力を貸してくれ」

「……」

「きっと、最後には茉里奈の力が必要になる」

「………分かった」


もう、仕方ないですね。


「情報が集まり次第、マリには来てもらうよ」

「うぐっ…分かりました」


あ、家につきましたね。


「ありがとうございました」

「気をつけてお帰り下さいね」

「えぇ、また明日」


その後、いつもの様に夕食とお風呂を済ませ部屋に戻る…ひと仕事しないとですね、スマホを取り出してっとあの子に連絡です。


『マリ様、お久しぶりですね』

「久しぶりです沙耶、皆は元気にしていますか?」

『相変わらずですよ、今回はどのようなご指示を?』

「ふふ、さすが沙耶ですね…実は私が入学した高校で…」


電話の相手に今日会長が話したことをそのまま伝える。


『なるほど』

「貴方達には理事長と3年、特に家柄の高い者から調べて欲しいのです」

『畏まりました』

「なるべく急いで欲しいのです」

『はい、今すぐにも活動させます』

「急でごめんなさいです」

『いいえ、わたくし共も久々にマリ様からのご命令嬉しく思いますわ』

「では、お願いします」


通話を切る、早速彼女は伝えに走るのでしょうね…ふふ、想像できます。沙耶と彼らの正体は後々お話します、今は彼女たちの結果を待つのみです。


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