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私の日常・非日常  作者: 森崎優嘉
1年生
14/36

鬼ごっこ始まりです

ついに3日目がやってきました。午後から鬼ごっこです…生徒だけではなく一般の方々も見に来られるので本当に棄権したいところです。


「ようやく茉里奈と回ることができるよ!」

「と言っても、雪音は宣伝するために回るのでしょう?」

「いいの!」


雪音はメイド服、私は制服です。


「姉さん!」

「ん?あ、満!!」


満君と、お友達ですね。


「来てくれてありがとう、お友達もね!」

「良かったですね雪音…満君、来てくれてありがとう。雪音、とっても楽しみにしていたのですよ?」

「こんにちは茉里奈さん。茉里奈さんは衣装来ないんですか?」

「私は午後の鬼ごっこに参加するので午前中は当番じゃないのです」

「あ、姉さんから話は聞きました!茉里奈さん、鬼をやるんですね」

「何故かやることに」


本当に何故でしょうね。私は望んでいないのに…須坂先輩め。


「楽しみにしてますね」

「あ、ははは…」


楽しみにしなくていいですよぉ~、まったくしなくていいですよぉ~、私に注目しないでくださいねぇ…。


それから私達は満君と別れ、いろんなクラスを回りました。


「よしっ!宣伝もしたし、私は戻るね」

「はい、私もこれから行かないとなので」

「勿論1年A組は風紀委員に一票いれるからね!頑張ってね~」


雪音と別れ、生徒会室に向かいます。


「お、来たか」


生徒会室に入るとそこは英国の貴族パーティーのようでした。生徒会の鈴香先輩以外の男子が中世の英国貴族が着ていた衣装…よくゲームやアニメに出てくる衣装です。一人一人デザインと色が違います…会長が赤、お兄ちゃんが青、蓮君が緑、真田先輩が黄、谷坂先輩が紫です。

須坂先輩と鈴香先輩はどんな衣装なのでしょうかね。


「マリ、この箱に衣装が入っているから隣で着替えておいで。今鈴香さんが着替えているし下で雅也も着替えているから」


お兄ちゃんに箱を渡され隣の部屋に入ると…


「茉里奈ちゃん」

「鈴香せん…ぱい…」


なんと…なんと!薄ピンク色で、レースがいろんな所に付いている可愛いいデザインのワンピース!!鈴香先輩、綺麗すぎて言葉も出ない。


「お、お、お美しいです!」

「ふふ、ありがとう。茉里奈ちゃんの衣装も早く見たいわ」


そういえば私もまだ見ていませんでした、早速箱を開けると…こ、これは!!


「メイド服?」

「また?」


メイド服です。クラスのはオレンジ色でしたがこっちのは黒に白のフリルエプロン…ん?何故銃とホルダーが?早速着てみると…


「とっても似合っているじゃない!」

「わぁ…」


胸元には赤いリボン、リボンもデザイン性が優れています。もう一本リボンがあったのですが、コレは何でしょう…そして銃、これは腰にベルトがあってホルダーが付けられますね。ここに銃を入れて…これで合っているのでしょうかね。


「あ、そういえば…南崎君が茉里奈ちゃんの髪をセットしに来るわ」

「…はい?」


ノックが聞こえ外から斗和の声が聞こえた。入る許可が降り、入ってくると…いい笑顔ですね。


「おぉ、似合ってるな。さすが有沙さんだ…ほら、髪をセットしてやるから座れ」


私が口を開く前に座らせ、ゴムを解く…後ろでポニーテールをされているのが分かりますね、先ほどのリボンを結んで完成のようです。


「うっし、出来た」

「まあ!とっても可愛いわ!!早速皆の所に行きましょう!」


鈴香先輩に押され生徒会室に行くと…あ、須坂先輩は執事服ですね…とってもお似合いで。


「マリ、すごく可愛いよ!」

「ちなみに茉里奈、鬼ごっこは」


え、ちょっ!何故メガネを取るの!!返して!!


「メガネを外してもらうぞ」

「斗和!返して!!」

「だーめ♪」


ぐぬぬぬ…。


「なるほど、逃げた貴族を使用人が追いかけるということか」

「そういうことだね」


クッ、私のメガネに関しては全員スルーですか。


「うぐっ…覚悟してくださいよ皆さん…必ず捕まえてやりますから」


手抜きとか手加減は無しです、全力でやります。


「その意気だよ」

『さぁ!ついにこの日がやってまいりました、皆さんお待ちかねの鬼ごっこです!!』


元気な声と歓声が学校中に響き渡りました。全校生徒や一般の方達はグラウンの巨大モニターにて中継を見るようになっています。


『実況は私、放送委員長の吉田佳奈多でお送りします!さて、皆さん。今年はどっちが勝利するのか、各クラスの予想はこちら!!』


私達はこの間、それぞれの配置にいるので校内の放送でしか分かりません。


『おおっと!?生徒会の方がやはり多いですね!なんと風紀委員を予想したのは1年A組のみ!!』


なんと、雪音の言う通りでしたね…。


『これは盛り上がる予想です!おっと、全員の配置が完了したとのことで…今年はどんな衣装なのでしょうか、早速モニターの切り替えお願いします!!』


きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!


女子の歓声が、たまに男子の声も…鈴香先輩のファンの方々ですね、女子に負けず頑張って応援してください。


『今回はなんと、生徒会が中世英国の貴族!風紀委員が使用人という衣装だ!!今年の鬼はご存知2年A組須坂雅也!そして鬼としてはなんと初めての1年生!1年A組有村茉里奈だ!!なんとメガネを外しています!』


紹介しないで!!ってか何故私のメガネを知っているの!!…うわぁ…あのカメラを撃ち落としたい、腰にある銃弾ゴム弾入ってるっぽいのであのカメラを壊すことぐらいはできます。


『さぁ!準備が整ったのでさっそく始めましょう。制限時間は1時間、今年はどちらが勝つのか!鬼ごっこ…スタァーーーーーーーーート!!!!!』


ついに始まりましたね…学校内すべてが範囲なのでとても広いです、が。目を瞑って…気配をたどる、私がいるのは特別教室4階…2階に誰かいますね、よし。気配を消して…下へ、下へ…いました。あれは真田先輩ですね。


『おおっと!!開始数分にして谷坂彰が捕まったぁぁ!残りは5人!』


須坂先輩早いですね…では私も行きましょうか。音を立てずに素早く近づき…


「真田先輩つかまえました」

「…え?えっ!!いつの間に!?」


『なんと真田守も捕まったぁぁ!気配を感じさせない動き!これで残りは4人!!生徒会二連覇なるか!』


特別棟には誰もいないようですね…ん?あれは…


『片山蓮が追われている!お、逃げ切った!』


ふむ…あ、あそこに鈴香先輩がいますね。


『安浦零、有村和葉の2人はカメラにも姿を表していない!真田を捕まえた有村茉里奈も姿を消している!!』


実は今特別棟の4階にある教室で観察していました、ここはカメラもないですしね?ですが鈴香先輩を見つけてしまったので動きます。


『開始時刻から30分が経ちました!あ!ここで片山蓮が捕まった!残るは3人!!』


窓を開けて外へ飛び出す。


『な、なんと有村茉里奈が飛んだ!!ってえ、そこ4階だよね!?』


着地っと、さて鈴香先輩を…


「ま、茉里奈ちゃん4階から飛び降りるなんて…」

「あれぐらい普通にできますよ~、っと捕まえました」


『安浦鈴香が捕まった!残るはあと2人!!』


時間は30分を過ぎましたね…ん?あそこに人影、お兄ちゃんですね。さすがお兄ちゃん、私に気付いて走りだしました。


『ここで有村和葉が追いかけられている!安浦零も追われているぞ!!』


そしてなんといつの間にか会長と合流、私も須坂先輩と合流して鬼ごっこをしていました。


『時間は残り15分!!』


「茉里奈、あいつらはどこかで二手に別れる…お前は和葉を頼む」

「分かりました」


そんなことを言っていたらお兄ちゃんが窓を開け外へ飛び出した、ちなみにここ3階です。


『な、なんと有村和葉が3階から飛び降りた!!しかし無事に着地したぞ!!』


「任せたぞ」

「了解です」


私も飛び降りる。


『また有村茉里奈も飛び降りた!?なんで綺麗に着地するの!?』


日々訓練している私達には余裕でできます。良い子は真似しないでくださいね!さてさて、お兄ちゃんを追いかけて数分…中々捕まらないですね。


『あぁ!安浦零が捕まった!残るは一人、でも時間はあと五分だ!』


お兄ちゃんが角を曲がる…残念お兄ちゃん、そこは行き止まりなのですよ。なので、って!なんでお兄ちゃんも銃を持ってるの!


「ゴム弾だから大丈夫」

「大丈夫じゃないよ!!」


5発も撃ってきましたし!避けましたけど、その隙に逃げようとしたお兄ちゃんの足元にゴム弾を打ち付けるとよろけたので…よし。


「捕まえた」

「…さすがマリだね」


『終了!!!!風紀委員の勝利!よって1年A組ポイント獲得!!!』


歓声がすごいですね…あ、須坂先輩が来ました。


「おつかれ、凄かったな」

「お疲れ様です須坂先輩」

「お疲れ様…マリには全然敵わなかったよ」

「お前ら2人が凄かったぞ、よく飛び降りて無事だったな」

「須坂先輩もできると思いますよ」


これから結果発表と表彰が行われるので服はそのまま、グラウンドに行きました。視線が痛いです…メガネは斗和が持っているので掛けることもできない。


「茉里奈!おつかれ~!!やっぱりメガネ掛けないほうが可愛い!南崎君に頼んで良かったぁ」

「雪音が元凶でしたか…はぁ、おかげさまで周りからの視線が痛いですよ」


皆さん凝視していますから、私は鬼ごっこ運営側にいる斗和を睨みます。


「まぁまぁ、僕としては嬉しいよ」

「隠すよりバレた方が楽だと思うぞ」


お兄ちゃんは嬉しそうだし須坂先輩は楽しそうだし…あ、蓮君がやって来ました。


「お疲れ様です蓮君」

「おつかれ、驚いたよ」

「私はお兄ちゃんも銃を持っていたことに驚きました」

「マリが着替えている時に斗和から渡されたんだ、絶対これ使うことになるだろうからってね、まさか本当に使うことになるとは」


斗和の仕業ですか…どういう予想をしていたのやら。


「茉里奈、後で写真撮ろうね!」

「はいはい」


あ、始まるようですね…最初は校長のお話のようです。


「皆さん、3日間お疲れ様でした!鬼ごっこも盛り上がりましたね。これから楽しみの結果発表があるので短くなりますが、今日得た団結と友情でこれからの学校生活を楽しく過ごしてください」


さて、次はいよいよ結果発表ですね。賞は全部で8つもあります、それぞれポイント数が違うのです…一体誰が考えたのやら。

おもしろ賞、ハプニング賞、すてき賞、感動賞が1ポイント。デザイン賞、アイディア賞、ポスター賞、お客様賞が2ポイント…鬼ごっこの予想が3ポイントで合計して順位が決まります。


「さっそく行きましょう。まずは1ポイントから…おもしろ賞は3年C組、3年D組、1年C組。ハプニング賞は3年B組、2年C組。すてき賞は3年A組、2年A組、2年B組、1年A組です。感動賞は2年D組、1年B組、1年D組です」


これで各クラスが1ポイントずつ入りました…あとは2ポイント、これは限られたクラスのみなので一番重要なポイントです。


「まずはデザイン賞…3年B組、2年A組」


歓声が上がりました、2クラスがまずはリードです。


「アイディア賞…3年D組、2年C組」


うーん、今のところ2・3年がリードしていますね…今年は1年生無理なのでしょうか。次はお客様賞とポスター賞、これは1クラスずつです。


「お客様賞…1年A組」


なんと!!お客様賞です!!


「ポスター賞…1年C組」


これで1年生も2クラス…あれ、でも…もしかして。


「そして最後、鬼ごっこは風紀委員が勝ちました。風紀委員を予想したのはただひとつのクラス…1年A組に3ポイント!!」


まさか…じゃあ…。


「よって1位は1年A組です!おめでとうございます!!」


クラスの皆の歓声に私は未だ信じられずボケっとしています。


「そしてMVPは、鬼ごっこで最後に素晴らしい動きを見せてくれた有村茉里奈さんです!!」

「茉里奈!MVPだって!!」

「茉里奈ちゃん凄いじゃない!」


わ、私がMVP?え?慌ててお兄ちゃんを見ると笑顔で頷かれました…なんと。


「1年A組の代表者と有村茉里奈さんは前に出てください」

「ほら茉里奈、行ってらっしゃい!」

「う、うん」


クラスの代表は匠君です…校長から賞状を受け取ると大きな拍手が、次は私の番ですね。


「MVP、おめでとう。相変わらずだね」

「あはは…アリガトウゴザイマス」


表彰が終わり、すべて片付けが終わった後のイベントが後夜祭です。全校生徒がグラウンドで集まりフォークダンスを楽しんでいます。私?私は疲れたので教室で一人、外を眺めています…今日は疲れましたからね。


「踊らないのか?」

「貴方こそ、行ってきたらどう?斗和」


斗和は私の隣に座り同じように外を見ました。


「今ようやくカメラとかの回収が終わったんだよ、さすがに疲れたぜ」

「そう…ご苦労様」

「そういえばまだ祝ってなかったな。おめでとう」

「…ありがとう」


外を見ると雪音が楽しそうに踊っている姿がありました…とても嬉しそうです。


「私、今まで学校生活なんて楽しんだことなかった。他人に私のことがバレないようにずっと離れてたから…でも、奏の敵を討って…私の事を知る人が増えて、今日は本当に楽しかった」

「…今まで、お前は頑張ってたさ。でも頑張りすぎてたんだよ、ようやく一段落したんだ…今を楽しまないとな」


そうですね。


こうして、楽しくも大変だった文化祭が終わりました。





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