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VRMMORPG 「ザ・異世界」  作者: 焼き鯖~味噌煮もいいよね~
一章
3/3

第3話

キャラか、特にこだわりも無いしリアルを少しいじって終わろ。身長体重は現実に合わせて……体型もそのまま……髪型もこのままで……顔もそのまま……あーでも、目は変えてみようかな?色は灰色とかで・・中二っぽいか?なら髪色も変えてみるか。目が暗めの灰色だから明るめの灰色とか?・・・あわないな、普通の灰色だとましだな。これでいいか


〔キャラクターの外見設定は終わりですか?〕


「そうだよ。フィア、次は何かな?」


〔アビリティ設定ですけど……あの、フィアって私の名前ですか?〕


「うん、好きに呼んでって言ったからね。勝手に決めたけど気に入らなかったかな?」


〔違いますよ!今までみんなに言ってきましたけど、ちゃんとした名前をつけてくれたのが初めてなので驚いたんです〕


「へー、でも自分のもフェアリーからつけたんだけど、結構適当だと思うけど?」


〔いいんですよ!私が気に入ったので〕


そんなんでいいのか?と考えても口には出さなかった。そろそろ次に進みたかったから


「ならいいけど。で、次がアビリティ設定だっけ?」


〔そうですよ。ではリストから取得したいアビリティを選んでください〕


出てきたリストには《メイン》と《サポート》と二つが表示されていた。まずメインを触ってみると《剣術》《斧術》《槍術》や《火魔法》《風魔法》《治癒魔法》等が表示された。もう一度触ると元に戻ったので次はサポートを触る。今度は《軽業》《交渉術》《応急治療》《野草知識》《動物知識》等が表示された。少し変わったものだと《威厳》《統率》《指揮》といったものや《掃除》《料理》《裁縫》や《測量術》《地図製作》なんてものまである


「そういえばさ、選ぶのに条件とかあるの?」


〔特に無いですよ。あなたが取得したいアビリティを選んでください〕


「けど多すぎてなにがなんだか……」


《絵描き》《演奏》《彫刻》なんてものまであるし……あ、《変装術》《詐欺術》とか大丈夫か?


「なぁ、これ」


〔はい?このアビリティがどうしたんですか?〕


「子供も遊ぶから大丈夫なのかな?ってね」


〔あー……本当は質問されない限り話してはダメなんですけど、まぁいいかな?〕


「何が?」


〔えっとですね、アビリティは簡単に言いますと『才能』って表現が近いのです。才能だけ持っていても使わないなら意味が無い。使うにしても、才能があるだけで全てが上手に出来るわけではありません。どうすればいいかちゃんと考えてしないといけないのです〕


なかなか難しそうだ。ある意味現実と変わらないほど良くできてる


〔例えば《剣術》などは、アビリティがあるからすぐにに剣が上手に振れる、って事はないです。ちゃんと練習したら上手になる『適性』があるよ、って事が分かるのがアビリティなのです。子供がそんなアビリティを取得しても出来る事が無いですから、意味はないんです。そもそも15歳未満は取得出来るアビリティに制限がかかっていますので〕


「なるほどね、だいたい分かったよ」


〔後、条件についてなんですが……『アビリティを多数取得した場合のデメリットの有無』を聞かれたら答える事になっていますが、名前のお礼に話してあげますね〕


「え、大丈夫なのか?フィアが怒られるとかないのか?」


〔大丈夫ですよ。それでですが、デメリットは一応あります。アビリティ取得上限はないですが、取りすぎるとアビリティの限界が下がります〕


「アビリティの限界?」


〔はい、言っちゃいますがアビリティの限界を100とするとアビリティ二個なら98くらいです。で、これがアビリティ十個なら80ですが、11個だと75に、12個なら70、13個なら65って凄く下がっていくのです〕


これは厳しい……『上限はないよ』と言われたら取得しまくる人が続出しそうだ。そうでなくても20くらいなら大丈夫と思っても大部下がるな


「でもそれって最後の方じゃないと関係無さそうだけど?後、アビリティにレベルってあるの?」


〔レベルですがアビリティにはちゃんとあります。それで上がりやすさはアビリティ取得数で変わって、取りすぎて全部を一度に上げようとしても全く上がらなくなります。ただ、アビリティがあっても上げなければデメリットも抑えられるから、たくさん取得して一部だけを上げるって事なら大丈夫。限界は下がりますけどね?ただ……〕


フィアは少し困った顔でこちらを見てくる。なんとなく察する事ができるのでこう答える


「言えない事は言わなくていいよ、無理に聞きたくはない」


〔なら簡単なアドバイスです!アビリティはどうしても必要なものだけの方がいいですよ。数だと10個以下がいいかもしれませんよ?〕


「理由は……聞かない方がいいんだよね」


〔すみません……〕


「大丈夫だよ。とりあえず決めてしまうよ」


数が決まると選択しやすくなるな……なんでかな?多すぎると混乱するのは普通なのかな?と、無駄な事を考えながらもアビリティを決めていく


「これとこれと……あーでもこっちの方が……いや、やっぱりこっちとのセットがいいかなー……」


〔悩んでますね~〕


「ゲームってさ、キャラメイクが何だかんだで一番楽しく感じるって誰かが言ってたよ」


そうこうしているうちに、だいたい決まってきた


「こんなもんかな?」


アビリティ

・メイン

《武術適性》《魔法適性》

・サポート

《一般魔法》《野営術》《隠密》《察知》《夜目》《記憶》《精密行動》《応急治療》


〔また珍しいものを選びましたね。メインの適性系を両方取得するなんて……〕


「色々やってみたかったからね。説明をみたら取得してみたくなったんだ」


アビリティ《武術適性》

・武術に適性を得る


アビリティ《魔法適性》

・魔法に適性を得る


「簡単だけど、可能性が広がるような説明だよね?サポートのアビリティは普通でしょ?」


〔サポートも珍しいですよ?《一般魔法》とかよく見つけましたね〕


アビリティ《一般魔法》

・魔法に適性の無い人でも使える簡単な魔法。『火』『水』『風』『土』に僅かな適性を得る


アビリティ《野営術》

・野営に必要な行動に適性を得る


アビリティ《隠密》

・隠密行動に適性を得る


アビリティ《察知》

・気配等を察する事に適性を得る


アビリティ《夜目》

・夜でも見渡す事ができる適性を得る


アビリティ《記憶》

・物事を覚える事に適性を得る


アビリティ《精密行動》

・正確さを要求される行動に適性を得る


アビリティ《応急治療》

・応急的な治療行動に適性を得る


〔説明しましたが、アビリティは『適性』なのですぐに効果的な行動は取れませんが、大丈夫ですか?〕


「これでいいんだよ。自分は冒険したいんだからこれでいい。ゆっくりやっていくさ」


〔これでアビリティ選択は終了でいいですか?〕


「いいよ」


〔では最後にキャラクターネームを決めてください〕


「えっと、アーシスって使える?」


〔調べてみますね……はい、大丈夫ですよ〕


「ならそれでよろしく」


〔分かりました、ではこれでキャラメイクは終了です。お疲れ様でした〕


「フィアもお疲れ様。後はゲーム開始を待つだけかな?」


〔開始時に初期所有物と簡単な世界観の説明がありますね。世界観の説明は説明書に書かれているので聞きたくはない場合はスキップできますが〕


「今両方聞ける?」


〔はい、大丈夫ですよ〕


この後初期所有物について説明を受けたり、ログアウトするときは安全な場所で寝るしかない、そもそもステータスウィンドが無いのでヘルプや装備欄等も無いので、重要なのは『人に話を聞く』『困ったら神殿に行け』と聞いた

フィアがこれだけしっかりとした問答が出来るので人に聞けば大抵のことは分かるだろうと思い、そろそろログアウトしようとした時、フィアが話かけてきた


〔この名前、大事にしますね〕


「気に入ってくれたなら、ありがたいね」


ちょっとだけ、いい気分になった

明日がさらに楽しみになったね

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