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Hand to Heart 【side A】  作者: 亨珈
猫の恋
75/169

75 先輩たちの勝負の行方

 メインはあらかた片付き、先輩たちはアルコールを、俺たちはジンジャーエールを頂きながら残ったものを摘まみつつ会話が弾む。

 円華さんも翔子さんも有名なヤンキーだと聞いていたけど、こうやって接している分には普通の女子高生というか、寧ろ去年までの同級の女子たちより話しやすいというか。

 やっぱり外見だけで判断したら勿体無いんだなと思った。街で会ったとしても、絶対避けて通るタイプの人種だったから。

「先輩たちはどうやって知り合ったんですか?」

 試しに尋ねてみると、「逆ナンされた~」とウォルター先輩。

「あの時の浩司くんの話、聞きたい?」

 すかさず翔子さんが大きな瞳をきらきらさせて俺を凝視する。

「是非とも!」

 乗り出すように頷いた俺を見て、それはもう嬉しそうに翔子さんは延々と語り始めた。

 俺は浩司先輩の過去話なんてお宝ネタ、幸せすぎて一語一句聞き逃さないようにと真剣だったけど、他のメンバーはどうでもいいとばかりに別の話題に移ってしまった。

 区切りがついて頭の中で色々想像してはにんまりしていると、パンとウォルター先輩が手を叩いた。


「じゃあゲストもいることだし! ここらで一発勝負といきますか」

「あん?」

 胡乱な目つきで浩司先輩が左隣を見遣る。右には翔子さん、その次が俺、それから智洋、円華さん、で一周するようになっている。長テーブルだから真横ってわけじゃあないんだけど。

「流石に王様ゲームは出来ないから、俺と浩司で真剣勝負な。どうする? 受ける?」

 腹黒そうににやあっと笑う金髪王子を胡散臭そうに一瞥し、「まあいっか」と息をついてからフッと表情が変わる浩司先輩。

「何する気かしらねえけど、負けたらなんでも言うこと聞くって条件ならいいぜ?」

 ああその悪そうな顔、素敵です……っ!

 感動に打ち震えていると、「勿論」とウォルター先輩が笑みを深くして視線が絡み合っている。

 目には見えない火花が散っているようで、圧倒される。

 仲、凄くいいと思ってたんだけど、勝負事になると違うのかな。でも別に敵意はなさそうだもんなあ。いいな、こんな友人関係。


「お題、ゲストを先にイかせた方が勝ち。使っていいのは指だけ。どう?」

「おっけい。やってやろうじゃねえの」


 睨みあったまま勝負の内容決まりましたけど。

 ええと、それってどういう……?

 隣の智洋のシャツの裾を引いて説明プリーズと思ったら、顔赤くしてあわあわしてますね。

 これって一体どういう状況なの!?

 ゲストって、誰?


「ってわけだから、協力よろしく」

 浩司先輩は傍らの翔子さんを手招きすると、自分の膝の上に座らせた。

「あ、ちょっとハンデかもー。まあ仕方ないけどさ……」

 円華さんの方へと位置をずらせて、ウォルター先輩も彼女を膝に載せる。

「え? あの浩司くん、」

 嬉しそうではあるものの、まだ状況が掴めていないらしく翔子さんは慌てている。それでもそこから動こうとはしてないけど。

「俺に抱かれてえんだよな?」

「うんっ」

「じゃあ今ここで気持ち良くしてやっても問題ねえよな」

「う? ふえっ?」

「今までの男、ちゃんとイかせてくれたか?」

 耳元で、囁くように言い聞かせる浩司先輩に、翔子さんはプルプルと首を振った。

「じゃあ初体験だ。──天国を味わわせてやるよ」

 悪魔の囁きですか? 俺にじゃないって判ってても、少し離れて見聞きしている俺がもうノックアウトされてるわけで。至近距離で囁かれている翔子さんに抵抗なんて出来るはずもなかった。

 ニットを捲った裾から先輩の手がするりと滑り込み、反対の手で横にあるホックを外してさらに下へと降りていくのが判る。

「あっ! やぁっ」

 堪らず声を上げて身を捩る翔子さんの足を自分の両足に掛けて大きく開かせると、ミニスカートとショーツの中での手の動きが見えてしまった。


 隣でも話が着いたのかロングタイトのスカートを膝上までたくし上げられた円華さんも、こちらに向けて大きく足を開いている。

「カズくんとヒロくんは見届け役よろしくねー」

 と、俺らの答えなんて待っていないんだろうことは明白に勝負は始まってしまった。



 結論、浩司先輩が勝ちました!

 以上! 終わり。

 この晩の記憶が俺と智洋の心に永遠に残るであろうことは確実なほど、センセーショナルだったのは間違いない。


 罰ゲームは後日個人的にするそうなんで、金髪王子はがっくりと項垂れていた。


 その後何があったのかまでは、俺たちには感知できないことだった。


詳細は月光さんの「そんな俺たちの日常」に番外編でUPしています。指定年齢以上の方、よろしければv

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