またもや、彼の腕の中に
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「おはようございます。ラージェント公爵様」
ニッコリと笑顔を浮かべて、アルヴィンを迎え入れる。今日も今日とて、美しいアルヴィン。
わたしも、普段ならば、アルヴィンの真横にたてます、というくらいの出来になるはずだ。だけれど、今日は真後ろくらいにしかたてない。それほど、今日のコンディションは悪かった。
今も、笑顔を浮かべているけれど、少しでも気を抜くと、口角が下がってしまう。
原因は、明確だった。昨日、色々と考えすぎて眠れなかったせいだ。どうしても舞踏会に意識を持っていかれ、眠りにつけたのは、結局夜中の二時だった。
「おはようございます、マリアンナ嬢。————体調が悪いのですか?」
「え?」
思わず、目をしばたたく。どうして、分かったのだろう。笑顔で、誤摩化せていたはずなのに。
「どうして・・・」
「ため息をついていたし、目の下に隈ができてますよ。眠れなかったんですか?」
指摘が的確すぎて、何も言い返せない。ぼんやりと思わず、頷いてしまった。
アルヴィンは少し、ため息をつくと、何やら公爵家のメイド達に指示を出し始めた。
「ん・・・?何をなさっているんですか・・・?」
今日は、全く頭が働かない。それどころか、頭がひどくぼんやりするし、頭痛もするし、眠い。それから、不思議とふらっとしてしまった。
「あっ・・・」
「おっと」
軽やかな声とともに、ふらついた身体を受け止められる。
「っ、申し訳ありません。もう大丈夫です。お茶を今、用意させますね」
受け止めてもらった腕をやんわりと押し返し、微笑みをなんとか浮かべながら、椅子に促して・・・・。
ふわっ、とわたしは倒れた。そう、軽やかに、またもや彼の腕の中に。
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