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気づいてしまった

前話のネタ回とは打って変わり、今回は真剣モードです。

「マリアンナ嬢」


 待ち合わせの美しい広場の所で、馬車をとめてもらい、護衛とともに待っていると、アルヴィンが颯爽とやってきた。


「ランジェール公爵様」


 朗らかな笑みを浮かべて、彼に呼びかける。


 わたしとあと二三歩、といったところで彼はゆっくりと歩みをとめる。何かに驚いたように、はっとしている。


 不思議に思い、わたしはそっと首を傾げた。


「えっと・・・。何か、変でしょうか?」


 いってから、改めて自分の格好を見下ろす。アルヴィンに贈られたドレスは、闇夜でも美しく輝いていた。特に、グリッターともなる、美しい金糸が光を反射している。


「———いや。とても、似合っている」


 急に、素のような口調で言われ、どきっと胸が弾む。知らないうちに喜ぶ自分に、少し驚きを覚えるけれど、すぐにこの気持ちの正体は分かった。




 ————わたし、この人のことが好きだ。




 どうして、今まで気づかなかったんだろう。いや、気づきたくなかったんだ。だから、気づかない振りをして、気持ちに蓋をして、そうして今までやってきた。


 けれど、もう駄目だ。気づいてしまったからには、なかったことにはできない。


 アルヴィンを見上げる。美しく、月の光に照らされたアルヴィンは、神々しいほど美しかった。


 ずっと見つめているわたしを不思議に思ったのか、アルヴィンが首を傾げる。


「どうかしたか?」


 また、素の口調だ。それだけで、嬉しくなる。幸せだと心臓が飛び跳ねる。


 わたしは思わず、口元をほころばせながら、いえと首を振った。


「さあ、舞踏会にいきましょう」


 きっと、あなたを瞳に映して、きらきらと美しいであろう笑みとともに。


 わたしは穏やかな口調で、促した。

わたし的には、ここが一番好き〜〜〜!笑

改めて読むと、悶えちゃいますね。。。(あくまで個人の感想ですよ〜)

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