迷わずの森の秘密、
ピピピピッ、カチッ
またいつも朝がやってきた、なにも変わらぬ朝だ
俺はまた、簡単な朝飯を済ませて、自転車に乗り
市役所、いつもの日常かと思ったが、この日は
違った、市役所の前がかなり騒々しい
迷わずの森を壊すなー、ブルーフォレストフィールド
建設反対ー、
デモ隊が市役所の前でシュプレヒコールを上げていた
俺はそれを横目に見て、市役所に入った
『おはよう、獅桜、さっきのアレ見たか?』
『見たよ、全く良くやるよな、みんな暇人だな』
2人で駄弁っていたが、
『虎龍月くん、ちょっと』
また課長に呼ばれた、
『なんですか?今日は遅刻してませんよ、課長』
『そうじゃない、昨日の件だが上も何とかしたいみたいが、また実地踏査を行う事にした、君と村嶋に行ってほしい』
朝からついていない、まさかあんな森にまた行くとは
俺はまた自分の席に戻った
『なんだった?課長の話、また説教か?』
『違うよお前と俺で、迷わずの森の調査だって』
『( ゜д゜)』
『そんな顔すんな俺だって嫌なんだからな』
『だ、だって化け物が出たからどうすんだよ』
『その時はその時さ、いくぞ』
俺は無理矢理村嶋を車に乗せた
迷わずの森に向かった、
『不気味だなあいも変わらずこの場所は』
『おい、村嶋早く来いよ!』
車から出てきた村嶋の格好はかなり滑稽だ、身体中数珠やらお札だらけだ
『なんだよ、耳なし芳一かよ、その格好はよ、平家の怨霊なんていないぜ』
『だ、だって化け物がいるんだぜ、出てきたら』
『そうしたらこの木刀で倒してやるよ、クナイや手裏剣もあるからな』
『時代劇かよ、迷わずの森だぜ、入ったはいいが
出るのはどうすんだよ』
『このピアノ線を入り口に括り付けて、ピアノ線を伸ばしていけば大丈夫さ、』
俺はピアノ線を木に括り付け、村嶋と2人、迷わずの森に入っていった、
1匹のコウモリに見られているのも知らず
コウモリは一直線に迷わずの森の最深部に向かった
迷わずの森にはかなり大きな木がある、
その木を住処にしている者達がいる、
彼ら何百年もこの迷わずの森に住んでいる
コウモリは花壇を手入れしている、子どもの元に向かった
『あー、バッ君だ、さがしていたよバッ君』
この子名前はウルム、人狼族の生き残りである、
人間で言うと10歳くらいだ
コウモリがウルムに話しかけている
『えっ、それはたいへんだ』
花壇の手入れもそこそこに木の家に慌てて入る
ウルム
『タイヘンだよー、またニンゲンがきたよー』
家の中にはウルムと同じ人狼族がいた
『チェッ、また来たのかよ、あんだけ怖がらせたのにな』
文句言ってるのはファングだ、ヤンチャで元気だが
口が少し悪い
『そういうなよファング、一回で来なくなるわけがないだろ?普通に考えろよ』
ファングの文句に反論しているのがヴォルフである
ウルムの兄でもある、
ファングやウルムと違い、色が黒である
物静かで冷静沈着である、参謀格だ
『そんな事だと思ったよ、あいつらはいつもそうだからなあ』
奥にいるのがこの群れのリーダーフェンリルだ
見た目は銀髪のロン毛、傷だらけで片耳が千切れている
この見た目なのは幼い頃から3人を守ってきたからだ
『フェンリルさん、どうしますか?またいつも手でいきますか?』
『そうだな、人間どもにはアレが一番効果的だからな』
『ヘヘッ、じゃあまた俺が行くよフェンリル兄貴
俺の技でまた追い出してやるよ』
『ファング、今回は出ないでくれよ、また人間どもを襲う気か?』
『ヴォルフはうるさいな、あいつらなんて襲った方がいいんだよ、』
『そんな事したら人間たちが攻めてくるぞ』
『じゃあ、どうすればいいんだよ、ヴォルフ
あんな罠で人間どもが引っかかるのかよ』
『ファングいい加減にしろよ、ファング1人のせいで
俺たちみんな危険になるんだよ』
『ヴォルフはいちいち細かいんだよ、』
ファングとヴォルフが一触即発状態だ
『やめろ、今回はまたファングに行ってもらうからな』
『!!!!』
『ヤッター、さすがフェンリル兄貴だぜ、ありがとうよ
早速行ってくるぜ』
ファングが意気揚々と家から出る
『フェンリルさんなんでですか?俺じゃないんですか?』
『ヴォルフには参謀としての役目があるだろ?
攻撃はファングに任せればいいさ』
フェンリルの膝に乗ったウルムの頭を撫でながら
ヴォルフに話した
(なんでいつもファングばっか、、、、、)