ウルフムーン
第一章変化
私は何度も何度も同じ夢を見る、決まって見るのが
OOとXXのことだ、もし、私があんな事さえしなければ
今頃はまた笑い合えたのに、全ては私のせいだ
ピッピピピピピ
目覚めしの音で私は目が覚めた、そしてまた泣いていた
毎朝いつもこうだ、覚めぬ悪夢は続く
私は起き出し、仏壇の2人に挨拶し、簡単な朝食を
済ませて、自転車に乗り、私の職場である、
清流市市役所へ向かった、
私はいつもの場所に自転車を止めて市役所の中へ
進んだ、私が勤めている森林相談課は
市役所の奥にある、その為かなり遠く
感じる
私は森林相談課の自分の席に座った、この日も
遅刻だ
『虎龍月君ちょっといいかな?』
課長に呼ばれた、なぜなら今月で6回である
かなりうんざりしている
『なんですか?課長、』
『また遅刻かね、これ何回だ?いいかげんしなさい
昔の君だったらありえないじゃないか』
またこれだ、いい加減にしてほしい、昔の俺はもう死んだ
あの日にな、
『わかりました、以後、気をつけます』
私はさっさと席に戻った課長はかなり呆れている
ともまぁ戻っても仕事なんてない、森林相談課なんて
まとな仕事がない、あるとすれば公園の植木や花壇の手入れ
くらいだこの課の全員が樹木医の資格を持っている変わった職場だ、
こんな職場だから俺は寝てるかネットサーフィンしている
まあ、クビにならないから楽でいい、陰で税金泥棒、昼行灯と言われているがそんなの関係ない
『また怒られたな獅桜、課長もしつこいよな、また山の神と派手にやり合ったみたいぜ』
話しかけてくるこの男は村嶋優、元はヤンキーで趣味が薔薇栽培という変わり者だ
『そうだろうな、あの様子じゃ、かなり絞られたな課長』
とりあえず話を合わせる、こういう話し好きがいれば退屈しないがたまにうざくなるのが欠点だ
『佐野さんと牧と宮崎はまた迷わずの森か?』
『ああ、そろそろブルーフォレストフィールドの建設だからな
』
ブルーフォレストフィールド、それは現武フェニックスが我が
清流市に移転するからである、ブルーフォレストフィールド
には球場のほかにもホテル、マンション、ショッピングモール
などが建設される、私としては万年最下位のプロ野球チームが
来ても大丈夫かと思う、まあ新監督効果だろうな
プルルッ、