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キャットファイト

「カインきゅ〜んどこかにゃ〜?」


食事会から数時間後…一向に姿を見せないカインをシャミールが探していた


「メイドちゃん達に聞いても知らないって言うし…ん〜サタン様の部屋かしら?」


薄暗い廊下を歩いているとサタンの部屋に向かうと中から声が漏れていた


「ん?この声は……カインきゅんの声だにゃ!失礼しまーす!」


ドアを開けようとしたところ何かがガッと引っかかっており鍵が掛かってることがわかった


「…!鍵が掛かってるわね… ふふふ私に鍵なんて意味ないのよ…」


シャミールが魔法で解錠しようとした瞬間


「…!何者!?」


何処かから見られている気配がした


「…そこで何をしてるのかにゃ?シャミール様」


暗闇の中から目だけが光っているタマが現れた


「…確か…タマって言ったわよね?新入りの…」


「そうですにゃ!元カイン様のメイドですにゃ」


シャミールはタマを舐め回す様に見た


「…ふーん…あんたカインきゅんのメイドだったの…へぇーそうなのね… それにその語尾…鬱陶しいから止めてくれないかしら?」


「シャミール様こそ、カイン様のことになると同じ語尾になってるにゃ… キャラ被りはやめて欲しいのにゃ…」


2人の間に紫電が走った


「はん!アンタはもうカインきゅんのものじゃないんでしょ?アンタに用は無いわ とっとと失せなさい」


「そうはいかないにゃ… その部屋には誰も入れるなってサタン様から命令されてるのにゃ…」


シャミールの耳がピクっと反応した


「そう…サタン様が新人のアンタにね……嘘ね……あんた見たところ同族みたいだから許してあげるけど 違ったら速攻魔獣の餌にしてたところよ…邪魔させないわ…カインきゅんはあたしの物なのよ……」


シャミールの目つきが鋭くなり全身の毛が逆立った


「ここで厄介ごとは無しにゃ… タマもシャミール様を殺したく無いにゃ……」


「あたしを殺すだって?上等よ… やれるもんならやってみなさいな!」


2人の殺気が廊下に充満すると

唐突に部屋の鍵が空いた


「な、なんだこの殺気は!!何があった!!」


焦った様子のサタンが出てきた


「……一先ず休戦といこうかにゃ…」


「ちっ…そうね……この落とし前必ずつけさせるわ……」


「いやマジで何があったんだ……で、何しにきたんだシャミール…」


「サタン様〜カインきゅ…様に合わせて欲しいのです お話があって…」


シャミールは普段通りの調子に戻った


「ん?あぁそんなことか おーいなんか呼ばれてるぞ」


奥から面倒臭そうにカインが出てきた


「はいはいどちらさ…ま…」


「カイン様!お迎えにあがりました!」


笑顔だが得体の知れない不気味さを纏ったシャミールの姿を見て凍りついた


「…は、はは、また…今度に…」


逃げようとするカインの腕を掴んだシャミールは軽々とカインを宙に浮かせ胸にダイブさせた


「さぁカイン様!参りましょう!」


「ムゴムガーー!!マフヘテーー!!(何処にだーー!!助けてーー!!)」


タマとサタンを他所にカインはシャミールに拉致されていった



「……アイツもよくモテるな……」


「……そうですにゃ…」


…………………………


シャミールは白く美しい毛と肌、そして絶世の美貌を持つが

寄ってくる男はことごとく突き返されていた


と言うのも彼女は重度のショタコンだったのだ…


「さ〜てカインきゅん!お風呂の時間だにゃ〜」


「どうしてこうなるんだー!!」


「カインきゅんは見た目は子供でも中身は大人 知ってるんだにゃ… と言うことはチョメチョメしても合法ってことにゃ!」


「意味わからん!!助け…ムガ!」


再び胸に埋められたカインは必死でもがいたが、段々と動きが鈍くなっていった


(…あれ?なんか悪くない…かも…)


美人な年上猫耳お姉さんに可愛がられることが案外悪くないことに気がつき始めたカインはそのまま身を任せることにした


「おや?抵抗しないのかにゃ…助かるにゃ…それじゃあ脱ぎ脱ぎしましょうね〜」


物凄い速さで剥かれてスッポンポンになった


「うっ…なんか恥ずかしいな…」


「…ゴクリ……我慢…我慢するのにゃ…」


興奮で目つきがヤバくなっているシャミールはスルスルと服を脱いでいく 


(これはもしかしたらイケるのでは…?)


一糸纏わぬ姿になったシャミールを見たカインのカインは元気になっていた


「さぁカインきゅん…背中の流し合いっこするにゃ…」


「ヨ、ヨロコンデ…」


湯煙に消えていった2人はなんやかんやあって……


数時間後シャミールの寝室に居た


「ふへへへへ…カイン…きゅん……」


シャミールは色んなところをグショグショにしながらだらーんと脱力してあらぬ方向を見ていた


「よ、ようやく寝たか……前に作ったトリップチュールン出して正解だったな…」


トリップチュールンとは前に獣人族向けに作ったパーティーグッズのことで

致している最中に食べさせたところ、絶頂しまくって気絶したのだ


「危ねぇ…危うく全てを搾り取られるところだった……ま、良い思いできたしいっか!またお世話になろう…」


いそいそと服を着たカインはスキップ混じりに自室に帰ったのだった……




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