カインの野望
ショタコン変態親父ことクラインフェルトが去ってから数日後
カインは自室に篭って新商品を製作していた
「これであいつのドタマをズドンと…いや、それともこれでイチモツをお陀仏に…」
ブツブツと独り言を言いながら床には作ったばかりの拳銃やスタンガンが並べられていた
「ダメだ……アイツを殺さずに可能な限り長く苦しめられる方法が思いつかない…!」
カインの手は震えていた
あの気持ちの悪い握手のネットリとした感覚がまだ手に残っていたのだ
「クソッ…どうしたら…どうしたら…」
行き詰まっているとドアがノックされた
「ご主人様 お食事をお持ちしました」
「…ナターリアか…いいぞ 中に置いといてくれ…」
「失礼します」
食事を運んできたナターリアは部屋に入ると机の上に温かい食事を置いて出て行った
「…腹減ったしなんか食べるか……ん、美味い…」
トマトのスープを啜るとピリッとした辛味を感じた
「隠し味か…いいな…………待てよ…?これだァァァァァァァァ!!」
食事をそのままに部屋を飛び出したカインは外に出て能力を発動させ、催涙スプレーを作り出した
「これだ…これが正解なんだ…こうしゃいられない…直ぐに実験だ!!ハハハハハ!!」
カインは半狂乱になりながら村の方にかけていった…
数分後、村の憎たらしいクソガキを発見したカインはひとしきり催涙スプレーを浴びせて有効性を確認した後家に帰ってきた
「あら、カイン いつの間に出かけてたの?パパが心配してたわよ?」
「あぁ母さんごめん 大丈夫だよ心配しないで…今最高にいい気分なんだ…」
「そ、そう…」
カインはそう言うとすぐに何処かに行ってしまった…
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地下へと降りたカインは新たに10階に配備したメイドロイドのタマと共に、新型メイドロイドの試作型を前にしていた
カーチャは9階に配置換えしといた
「見ろ!タマ!これが戦闘用メイドロイド 名付けてバトルロイドだ!」
「凄いですにゃ!ご主人様!」
タマと呼ばれたメイドロイドは猫耳と尻尾をつけた猫娘で桃色のショートヘアと言う何故か懐かしい感じがする見た目をしていた
一方、バトルロイドは顔も髪もない人型のロボットで全身が黒くカラーリングされていた
「それで…これをどうするんですかにゃ?」
「……まぁそのうち役に立つだろうからな…とりあえず作ってみただけだ…」
完全にショタコン領主を殺すために作ったのだが、催涙スプレーを思いついたため完全に要らないものになってしまった…
「見切り発車はダメですにゃ ご主人様…」
「ま、まぁそのうち戦争にでもなったらコイツを量産して投入することも出来るだろうし…とにかく備えあれば憂なしだ それまでコイツはここの守護者として働いてもらおう…うん…」
「ご主人様は一体何を目指しているんですかにゃ?」
呆れた様子のタマはカインをジトっと見つめた
「…とりあえずこの世界を征服して全てを手に入れるところまでかな…」
「はぁ…応援だけしてますにゃん…」
こうしてカインは雑に世界征服を宣言したのだった……
どうも作者です!
プロローグから第2章まで改稿しました!
と言うのもこれを書いた時は全体のプロットが出来てない状態で書いたので、改めて最新の設定を盛り込んで一から書き直すことにしました
大きな変更部分は読んで分かるかもしれませんが、過激な部分を削り、読みやすい文章に仕上げています
是非チェックしてみてください!
それと余談ですがついに1日のPV数が1,000を超えました!
皆様の応援のお陰です!
そのうち第3章以降も改稿するかもしれませんのでご期待ください!
高評価とブックマークをよろしくお願いします!