治療開始!
誤字、脱字等ありましたら報告よろしくお願いします。僕は学園ものをずっと書いてみたいと思っていたので、今回の「さてとかいう10秒前」が始めての作品です。前回、前書きの意味などよく分かっていなく、書いていませんので今回書かせていただくことになりました。どうぞこれからもよろしくお願いします。
黒瀬「貴方の症状、治してみせるわ」
!?
迷野「一体どういう…」
すっ
黒瀬「これを読んで」
黒瀬さんが出してきたのは数枚の紙だった。
そこにはパソコンで印刷された文字が書いてあった。
迷野「これは?」
黒瀬「まあ、あとで説明するから。とりあえず読んで」
迷野「わかり…ました」
一枚目の紙はこんなことが書かれていた。
迷野「『皆さんこんにちは』…ん?」
はいはい、じゃんじゃん読んで
と黒瀬は言った。
その指示通り迷野も読み始める。
数十分後、最後の紙になった。それを読む。
迷野「さて…それでは…えーっと、さえそれで…うん?えーっと、さてえ」
黒瀬「ストォォォォォォォォプ!」
な、なんだ?
黒瀬「やっぱり『さて』の一言が言えないわね。このタイトルのように」
いや、言っちゃったらダメじゃん。
読者に楽しんでもらえるように最後まで現実っぽく…
って違う!はい!これはノンフィクションです!※この話はフィクションです。
黒瀬「あなたの症状は、この◼️◼️◼️◼️のように『さて』が言えない」
モザイク間に合った…
黒瀬「というわけでそれを治すために私はやってきた」
SFっぽいな…
迷野「でも、どうやって…てゆうかそもそもなんで…」
黒瀬「可哀想だから」
迷野「へえ、ってそれだけ!?」
黒瀬「うん、なにか?」
なにか?って優しすぎるだろ…
黒瀬「あ、でも拒否権なし、強制参加、私の命令は絶対、何があっても目標を達成するまで帰らせないから。」
あ、撤回します。優しくありません。クズです。
黒瀬「じゃあ、明日から治療開始だから。まあ詳細は明日ね。ばーい」
なんなんだこの人は…まあ、何もやることなんてないし付き合ってみようかな…にしてもなんなんだ?
母「あら、さっきの子帰っちゃったの?ゆっくりしてったらいいのに…ねぇ?いいお年頃だし…」
……なんなんだ?
次の日。
いつも通り歩いていると校門で黒瀬さんが立っていた。
黒瀬「おはよう」
迷野「おはよう…ございます」
黒瀬「タメ口でいいよ。あと「さん」もつけんでいいし。「早希」でいいよ」
迷野「いや「早希」は…」
黒瀬「まあいいわ、今日の目標を言うわ」
ゴクッ
唾を飲み込む。みんなの前で何か告白でもするのか?
黒瀬「目標は…」
ドゥルルルルル…
脳内で太鼓が鳴り始める。デン!
黒瀬「人に話しかける」
ん?えーっと、想像と違うな…でもハードルは高い方か。
迷野「具体的に誰に?」
黒瀬「もちろん勝山走よ。」
迷野「か、かかか、勝山くん!?」
黒瀬「うるさい、女子みたいなこと言わないでキモい」
無理だ。あのクラスの王様、いや、学年の王様、勝山走に話しかけるなんて。
黒瀬「あのねぇ、これからもっとハードルは高くなるのよ!まあ予定だけど。こんなことで根を上げてちゃ何も始まらないわよ!」
迷野「うーん、でも…」
黒瀬「大丈夫。幸いクラスと班、一緒なんだから、時間はたっぷりあるじゃない!最初に言ったわよね?目標を達成するまで帰らせないって」
迷野「う、うん…」
黒瀬「頑張れ!別に名前呼ぶだけでもいいんだから。あくまで話しかけるだから」
その時チャイムが鳴った。
黒瀬「あ、やば。もう!あんた、もたもたしすぎ!遅れるわよ!」
急いでぼくたちは教室へ駆け込んだ。
勝山くんに話しかける…本当にできるのか?ぼくに。
ふいにかすかな声が聞こえた。
「大丈夫。私とは違う。迷惑かけずに救うこともできる」
黒瀬さんかな?でも席はだいぶ離れてるぞ?
勝山走。大丈夫。黒瀬さんも言ったように話しかけるだけ。ハードルは高いけどギリギリ飛べる!もうビビってばかりじゃないんだよ!
楽しんでいただけましたか?自分的には結構いい仕上がりだと思うので、アドバイスありましたらぜひコメントください。見てる人は少ないと思いますけど。なるべく取り入れるようにしますが、作品的に入れられなかったり、都合がわるかった場合は申し訳ございませんが、取り入れないかもしれません。これからもどうぞよろしくお願いします。