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22 ギーラその1

 次の町、ギーラに着くまではダンジョンを見かけることは無かった。流石に道を外れて、森の中や山の中へと探しに行くことは無かったから、そういう場所に行けばあったかもしれない。


 ただ、少しでも道を外れようもんなら、クレインが文句を言うし、引き留めるのでダンジョン探しは断念した。


 こう見えても、以外と俺はジェントルマンなんだ。


「やっと着いたわね、ここがギーラって町よ。

 ガーラよりは栄えているから、ご飯も美味しいし、宿屋のベッドもそこまで固くは無いわね」


 前回の町でもそうだったけど、なぜ町に着いた瞬間にわざわざ背伸びをするんだろう?


 自重しろよ⋯⋯


「ギーラ? ガーラに名前が似てるな。ここら辺は同じような名前を付けるのが普通なのか? 始めて旅をする人にとってはややこしくて、分かりにくいな」


「え? あぁ、普通では無いわよ。ガーラとギーラは姉妹町なのよ。と言っても、村長とか上の方が仲が悪いから『似てる』とか言ってるのを聞かれたら文句を言われるから気を付けてね」


 ここはまだ町に入ったばかりだから、人はいないから良いけど⋯⋯。と、クレインに注意をされた。


「姉妹町なのに仲が悪くて、でも町名が似てるってよくわからないな」


「昔はギーラしか無かったらしいわよ。

 その当時の村長には娘が二人いて、後継人争いで揉めに揉めて、村長が苦肉の策で近くにガーラって町を作ったみたい。

 新しく作ったからか、経営が下手だったからは知らないけど、ガーラはギーラより田舎町ってでしょ? その格差で仲が悪いんじゃないのかな」


「そんなもんなのかね?」


 町の大きさで、仲の良し悪しが決まるとは変な感じはするけど、そういうもんならそうなんだろう。まぁこの町に移住するわけではないし、ただの通り道の町なんか、どうでもいいといえば、どうでもいい。


「とりあえず今日はそろそろ日が暮れそうだから、さっさと宿屋を探すわよ。それで明日の朝一にギルドへ顔を出して、手頃な以来を受けて、旅の資金を作るわよ」


「えー! ギルドで依頼受けんのっ!?」


「受けるわよ。それともなに? 蓄えあるの? 次の町までは歩いて一週間以上かかるし、次の町はガーラみたいな田舎だから、ギルド無いから暫くは稼げないわよ」


 そんなに多くは無いが、まだあることはある。それにダンジョン⋯⋯いや、魔物を刈ってれば、そのうち食べられる動物とかにも会うだろうから、金なんて無くてもどうにかなる。ただ、これから先の旅路が、王国イエーサのような環境と同じでは無かったら餓死の可能性はあるけど⋯⋯


「蓄えと言うか、ギルドが嫌いなんだよ。国家権力? みたいな感じじゃん。俺は自由気ままに生きたいから冒険者に憧れたのに、なんか縛られるのはね⋯⋯」


「はぁ⋯⋯? シュウってもしかしてギルドの事を殆ど知らないの?」


 その後、宿屋に着くまではの間に、クレインが俺にギルドについて教えてくれた。


 確かに国からの依頼も受けるが殆ど無いそうだ。基本は王直轄の近衛兵、まぁルルさんみたいな兵士が受けるから、緊急な案件や、大人数が必要の場合のみらしい。

 なので、ギルドへの依頼というのは、国家以外。

 町の人や、商人、貴族、冒険者なんかが大半を占める。依頼表から好きなものを選んで、依頼を受けて、達成したらお金が支払われるそうだ。


『シュウが冒険者になれば、ギルドを通して依頼を頼めるから、楽しみじゃよ』


 ⋯⋯あのおっさんに騙されてたわ。


「なら明日はギルドだな。ある程度、稼げるやつがあればいいな」


 騙されたと言っても、確認をしなかった俺にも非があるし、おっさんは一応、王様だ。

 無いとは思うけど、後頭部を殴ったくらいで国家反逆罪なんてなったらたまったもんじゃない。まぁ暫くは会わないから、今回は忘れることにした。


 食料などの買溜めは、町を出るその日に買った方が良いし、それ以外でなにか欲しいものも無いので、クレインが案内する宿屋へと向かい、久しぶりのベッドでゆっくりと寝ることが出来た。

遂に、遂に! ブックマークが十件。

二桁にたどり着きました!!

本当にありがとうございます。

【10】という数字を目にしてガッツポーズを取ってしまいました。


今後とも、感想や評価、ブックマークを宜しくお願い致します。

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