第一章vol.4「大臣就任式Ⅱ」
ほんへ
――――――――赤黒い液体が吹き出す。
␣␣␣壇上の人物が氷の刃を受ける。先頭の観衆に霧雨のように赤い液体が降り注ぐ。
␣␣␣鈍い音を立てて突き刺さった氷柱はその人物の傷口に霜を降ろす。
――――――――サナダコセイの肩に。
「――――っ!?」
␣␣␣本来貫かれるはずの人物が音の無い悲鳴をあげる。
␣␣␣ エレン姫を貫こうとしていた氷柱は、突如彼女の目の前に出現したコセイによって阻まれた。その氷柱は左肩に突き刺さり、後ろからもその生々しさが分かるほど氷柱はコセイの左肩を貫いて氷の刃の中腹まで喰い込んでいた。
「············ぐっ」
␣␣␣コセイが呻く。氷柱が今現在突き刺さっている部分の感覚が麻痺している。肩に霜が広がっていたため、左肩が壊死しかけていた。
␣␣␣コセイは火の魔法で解凍をする。その後、氷柱が飛んできた方向を睨む。
␣␣␣その視線の先には白いフード付きマントを羽織った人物が居た。
␣␣␣報告にあった族の1人だと思われたその人物はまさに逃走を図ろうとしていた。
␣␣␣ コセイがそこに向かって右手をかざす。魔力が高まり魔法が展開される。
くコセイの手の先から紫色の電撃が走る。
「っ!」
␣␣␣フードの人間の足下から円陣が出現し、電撃がフードの人間を襲う。コセイ1人の呪文を口で唱えない魔法など威力は少し痺れる程のものしかなかった。しかしフードの人間は膝をつき地面に伏せ気絶した。
␣␣␣そう、紫電は四方向から展開されていた。一つは広場に繋がる大通りの『王国兵団』魔法部隊が警備として配属されていた場所から。あと二つは広場の横の酒場と宿屋の二階の窓から。
――――ほぼ同タイミングで放たれていた。
␣␣␣エレンは暫く声もなく立ち尽くしていたが、我に返り、目の前の男に歩み寄る。観衆がざわざわとしている中、治療のため近寄ってきたアリシアがうずくまるコセイの容態を確認するため屈み込む。
「コセイさん、大丈夫ですか?」
␣␣␣ 観衆とエレンは息を呑んでコセイを見守る。
␣␣␣ コセイは肩を押さえ沈黙を続ける。アリシアが首を傾げると、微かに振り絞ったかのような声が聞こえる。
「い」
「い?」
␣␣␣アリシアがその声に更に疑問抱くように首を傾げる。コセイの肩がぷるぷると震える。「い······」ともう一度声を発した後、顔を真上に向け青い顔をしながら
「いっ······てぇぇぇぇぇ!」
と、叫ぶ。
――――その場にいた全員が言葉無しにぽかんと立ち尽くす。
「いってぇぇぇ!待ってやばいめっちゃ痛い!死ぬ!死ぬ!これ死ねる!たすけてぇぇぇえあああああ!」
「コ、コセイさん落ち着いて!」
「うるせぇえ!これが落ち着いてられるかよ!ちょーいてぇんだよぉ!なぁ?これ俺死ぬんじゃねぇの!?······あっ、だめかもしんね」
「喧しく叫んでる気力があるなら大丈夫ですから!ほらっ、大人しくてぇ!」
␣␣␣駄々をこねる子供の様にごろごろと地を転がり、アリシアがそれを必死で押さえようとする。
␣␣␣他の人は呆気にとられた表情で固まっていたが、誰かが吹き出した事をきっかけに安心したかのように頬を緩める。そして今も起こっている目の前の茶番を見守る。
␣␣␣未だ「来るな!それ以上来ると死ぬ!」と言ってアリシアから距離をとるコセイと、「近寄らないとどっちみち死にますよ!」と言って距離を詰めるアリシアの茶番は続く······。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
␣␣␣会場は族の登場で早々に撤収された。コセイ達関係者はジュピター城の治療室の様な場所で治療を受けていた。
「いやぁー、それにしても上手くいってよかったぜー」
「ほんとそぅですよぉ。全く、無茶するんですからぁ」
␣␣␣ 服に手をかけるコセイと包帯をいそいそと用意するアリシアが笑顔でそんなことを話していた。
␣␣␣エレンは目を丸くさせ、コセイに驚愕した顔で尋ねる。
「コセイ······。まさかあの一連の騒動を予期していたのですか?」
␣␣␣コセイはエレンにはにかみ、「いやぁ」と恥ずかしそうに頭に手をやる。そして服を脱ぎ、それなりに締まった肉体の上半身を晒す。エレンの顔がほんのり赤くなり、暫くその体に見蕩れた様に立ち尽くす。
「一応、対応はしていたんですけどね?もっと上手く出来たかなぁって······。············姫様?」
「え?······はっ!そそ、そうですか!それでも私には上出来ではなかったと······あっ、ごめんなさい。コセイは怪我を······」
「あ、いや!そこじゃなくて、その後の事ですよ」
␣␣␣ エレンが「その後の事?」と首を傾げる。コセイは無言で頷き、真面目な顔をしながら口を開く。
「残りの族もあの場で処理すべきだったんでしょうね······と。一応、追跡はしてあるんですけど」
␣␣␣族の1人を気絶させた電撃を放った両側の人物は、実は盗族団ギルド――――正式な王国直属の暗躍部隊としての名は『聖火憲兵』の一員であった。
␣␣␣ シーナの報告を事前に聞いたコセイはメグを使い、ギルドの団長ドクスにこの作戦を提示した。実際はまだ作戦は続行中なのだが、とにかく広場の騒動は彼らのおかげで丸く収まった。
␣␣␣ コセイは左肩の包帯の具合を確かめ立ち上がる。素早く服を着て「よしっ」と気合を入れると
「じゃあ姫様、俺は仕事がありますからこれで。今は外出、控えた方がいいですよ」
「そのつもりです。······頑張ってくださいね?」
コセイはエレンにはにかむとアリシアと共に王城を後にした。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
␣␣␣数時間前、広場の騒動が起こる直前に戻る。王都西部の無人街のじめじめと湿った石畳の道を茶髪の長身の青年が疾風の如く走り回っていた。ライアーだ。
「――――――――」
␣␣␣シーナ達と別れた後に族を8人、発見・鎮圧した。そして未だに隠れている可能性があると判断し、こうして走回っている。と、突然音もなく停止し、住宅の壁に張り付く。『近衛騎士団式索敵術』に引っ掛かった気配が6つ。左手の角を曲がればお互い目で認識し、戦闘が開始される。
␣␣␣ ライアーがまさに飛び出そうとした時、曲がり角の先の気配が5つに減ったことと、目の前に影が飛びついてきたのを感じ取る。
「――――!」
␣␣␣フードを被った影が双剣を振り下ろす。その刃はライアーの両肩を突き立て方の肉を削ぎ落と――――――――――――せなかった。
「――――!?」
␣␣␣双剣がライアーを貫く前に、白銀の槍が右脇下から左肩に線をなぞるように切り上げられる。体が2つ裂けた影は紅色や黄土色紅色の物体が地面に飛び散る。
␣␣␣ 盛大な血飛沫をあげ石畳の道に上半身と下半身が叩きつけられる。まさにそこ一体が地獄絵図と化す。ライアーは返り血を少しばかり浴びた。目の前の影を引き裂いた後すぐに、角から飛びたし駆け出したため、切り裂いた時の返り血を少しばかり浴びた。
␣␣␣ライアーが凄まじい速度で5つの気配と距離を詰める。2人程は更にそこを左に曲がった角奥にいるらしい。3人のライアーの視界に入った人物達がライアーに気付き、構える。
␣␣␣ ライアーは緩急をつけ、一度急停止した後再び加速をして更に距離を詰める。
「!?」
␣␣␣あまりにも速い速度で距離を詰められ、3人の腰が若干引ける。ライアーはそれを見逃さず、自らの間合いに入った瞬間に槍を斜めに振り下ろす。
「ふんっ!」
␣␣␣一番手前にいたフードの人間が腰を裂かれ血飛沫と同時に上半身が吹き飛ぶ。ライアーはその残った下半身を軸に体制の低いまま一回転して右の人間の胸を的確に突き刺す。
「ぁがっ······!」
␣␣␣ 右の人間が膝から崩れ落ちる。ライアーは大きく後ろに跳躍し、体制を整える。
␣␣␣奥の2人もライアーに気付き臨戦態勢に入る。
␣␣␣じりじりと相手がにじり寄る中、ライアーは鼻で笑い自らを蔑む。
「あいつなら一息でいけた。まだまだ俺も半端者か······」
␣␣␣そう言って地面に平行になるように槍を構え、矢先を3人の丁度真ん中辺りにかざす。
「――――ふんっっっ!」
␣␣␣掛け声と同時に左足を強く踏み込む。地面にヒビが入り足付近が少し沈没する。踏み込むと同時に槍を突く仕草をする。すると右手に持たれていた白銀の槍が光り輝く。
␣␣␣踏み込んでから槍の突く動作をするまでの一連の流れはとてつもなく速い動作で行われたため、フードの人間達はライアーが光り輝いた事しか認識が出来なかった。
――――それと同時に光の波動がライアーの槍先から放たれ、フードの人間達に向かって飛んでいった。
␣␣␣ 凄まじい轟音を立てて、住宅街ごと3人は跡形もなく消え去る。
―――そう、『一閃の領域』である。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
――――ぱらぱらと砂利や石が崩れるような音がする。光の柱に包まれた住宅街が今、崩壊の足跡をたどっている証拠だ。ライアーがまだ新しい返り血を拭う。マントはもう既に赤の絵の具が飛び跳ねたように水玉の模様を描いていた。
␣␣␣ライアーは周囲の敵を警戒する。下にはどうやら敵と思われるのはいない。
␣␣␣上は――――――。
「何人潜り込んでるんだ······」
␣␣␣ 呆れた声を上げながら上を見上げる。ライアーの背中聳え立つ建物の屋上に8人、フード姿の影が現れた。
␣␣␣ライアーは白銀の槍を握りしめ、跳躍の体制に入る。
――――が、しかし。
「!?」
␣␣␣ 突如その8人の上半身が下半身と分離され、鮮やかな血色の噴水が8つ、出来上がる。
␣␣␣ライアーは一瞬の出来事だったが、それが誰の仕業なのかを瞬時に見抜いた。
「やぁ、無事だったか」
「――ゼスティリスぅ······!」
␣␣␣そこにいたのは『近衛騎士団』のシンボルのマントを羽織った騎士であった。その藍色の髪の毛はこの世に一つの一族しか存在しない。それほどその髪色には意味があった。
――――それが『剣客』故の象徴。
「大半の族は片付いた。もう僕達も撤収するとしよう」
「あぁ······」
␣␣␣ゼスティリスは困り顔でライアーを見る。それをライアーは睨み返す。ゼスティリスは顔を逸らしながら話題を変え話を続ける。
「国務大臣の新任式に族が紛れたらしい」
「なにっ!?マスターは!」
「心配いらない。無事丸く収まったそうだ。」
␣␣␣ゼスティリスの報告を受け、ライアーが深い安堵のため息を吐く。そしてすぐに興味が族へと移る。
␣␣␣顔を上げ、未だ顔を逸らしているゼスティリスを覗き込むように問いただす。
「それで、1人じゃなかったんだろ?マスターが逃がす筈が無い」
「そこなんだが······」
␣␣␣ ゼスティリスは言いにくそうに前置きをし、ライアー顔を見る。ライアーの顔はとても真剣味を帯びていたので、今度は目をそらさずに正面を向き喋り出す。
「コセイには考えがあって残りの2人を逃がし、その後を追跡させた。『近衛騎士団』は今回、出番無しだそうだ。残党は粗方狩り尽くしたから、一旦戻ろう」
「··········あぁ」
␣␣␣ 未だに疑問が多いことと、自分が蚊帳の外であったため、声を微かに振り絞りゼスティリスの提案に乗る。
␣␣␣ゼスティリスが軽く飛び建物づたいにぴょんぴょん飛んで移動する。ライアーがそれに続いて行く。
␣␣␣ 奥歯をギリッと噛み締めながら――――。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
␣␣␣王都の東地区は西部と違い人が少しばかりいる。しかしそれは昼間のことだけで、夜になると激的に人通りが減る。すなわち、隠れ家としてはかなり優秀な地区であると言える。そんな過疎地区の街灯の届かない深淵に、大きな倉庫があった。
␣␣␣ その倉庫は今現在は使われていないが、昔は小麦の束が木箱に詰め込まれ、巨大な倉庫と言えども足の踏み場がなくなるほど、運び込まれていた。
␣␣␣そんな今はかなりの開放感のある倉庫の中央に、丸テーブルとソファーが置いてある。そして、そのソファーに座る3人のフード姿の影が寛いでいた。フード付きの羽織の肩には紫色の線が3本、入っていた。
「「「············」」」
␣␣␣1人が無言でテーブルに置かれているグラスにワインの様な赤紫色の飲み物を注ぎ、口に近づける。
――――その時だった。
␣␣␣鉄製のロール式の扉が凄まじい轟音で大破する。その後すぐに焦げ臭い油が燃えた後の様な臭いが漂う。
「「「!?」」」
␣␣␣3人のフードの影は何事かと立ち上がり、身を低くして構えながら扉を見やる。
␣␣␣するとそこに現れたのは紫色のローブを羽織りった灰色の長髪の女であった。3人は戦慄する。
␣␣␣その女には見覚えがあった。情報にあった『王国兵団』魔法部隊隊長アリシアの見た目と瓜二つだったからだ。
␣␣␣ アリシアが口元を歪めながら腰に手をあてて、3人に言い放つ。
「はぃはぁい。大人しくしてたら、丁重に捕まえてあげますからぁ。抵抗しないで下さいね?」
「「「······」」」
「沈黙が解答と取っていいですかぁ?」
␣␣␣アリシアがそう言うとほぼ同時に2人が飛び出してくる。1人は短刀を、もう1人は小さな鎌のようなもの手に持ち両サイドから仕掛ける。
「運動能力が高いですねぇ」
␣␣␣アリシアはのんびりと答えながら、振り降ろされたナイフを体を反らし回避。その後鎌の柄の部分を掴んでフードの人間に向かい笑う。
「残ねぇん」
␣␣␣ そして柄の部分から魔力が高まり氷が鎌を包み相手の腕を凍らしていく。
␣␣␣フードの人間は驚愕し、鎌を話そうとするが遅かった。
「!?」
␣␣␣既に氷は体をほとんど覆ってしまい、首から下は全て結晶となっていた。フードの人間はひたすら体を藻掻くが、氷は微動だにしなかった。アリシアは手を鎌から離したあと、結晶となったフードの人間に向かい右手を翳す。魔力の高まりがいっそう強くなり空気が痺れる。
「ポリアフ・クライン」
␣␣␣中型範囲の水魔法が解き放たれ、一定範囲に氷の塊が完成する。氷の中にフードの人間の姿は確認することが出来なかった。
␣␣␣短剣を持ったもう1人が、若干怖気づくがすぐに敵を狩らんと駆け出す。アリシアはその向かってくる人間に向かい、左手を翳す。
「ペレ・レゲル」
␣␣␣ 地獄を思わせんばかりの業火が突如出現し、先の氷よりも遥かに高範囲でフードの人間を襲う。逃げ場など無く一瞬で炎の玉に包まれ、火球は花火のように火の粉を飛ばしながら吹き飛ぶ。
␣␣␣ 倉庫内は凍結魔法が展開されていたため気温が低下していた。しかし、火炎魔法により気温が急激に温められ、周囲を巻き込み吹き飛んだ。煙が充満し、視界が狭くなる。
――残りの族は1人。アリシアは煙が晴れるのを待つ。
␣␣␣ しかし、それは煙が晴れる前に起こる。
「レア······・クラインっっ!」
␣␣␣ 突然地面が揺らぎ、アリシアを大蛇の様に這った石が拘束する。アリシアは少しばかりもがき、脱出不可能と察して大人しくなる。
「ありゃりゃぁ······。不意、つかれちゃいましたかぁ」
␣␣␣アリシアの視線の先に影が現れる。残りの1人は土の魔法を使いアリシアを拘束した。フードの人間は腰から短刀を抜き出し、アリシアに振りかざそうとする。
―――その時。
「ゼィレ!」
␣␣␣電撃が迸り、フードの人間の全身を包む。フードの人間は体を震えさせ膝をつくが、意識はまだはっきりとしていた。
␣␣␣大破した入口の扉から影が現れる。黒いスーツ姿で白い魔法陣の書かれた手袋を両手にはめた金髪の男が現れる。
「コ、コセイさん······すみませぇん······」
「いや、上出来上出来。それにしても土かぁ······相性最悪だな」
␣␣␣ コセイが腰に手をやり、うずくまっている白フードを見やる。アリシアが顔だけコセイに向きながら
「コセイさんちょっと、助けてくれませぇん?」
「自分で抜けられるだろ、しっかりしてくれよ」
␣␣␣ アリシアは即答したコセイに「べーっ」と舌を突き出し、目を瞑る。すると、魔力が高まりアリシアの周囲から黄緑色の玉が浮かび上がり、その光がアリシアを包む。
「エム・クラインっ!」
␣␣␣ アリシアの周りに小さな竜巻が出現し、石の鎖を弾き飛ばす。石の鎖は粉々に粉砕され、砂粒の様に細かくなり地に落ちる。アリシアはそのまま白フードに向け手刀の構えをし、振り下ろす。
すると、白フードの左肩から一筋の線が入り、そこから体が裂ける。血潮を吹いて、白フードは地面に伏せ動かなくなる。
「······」
␣␣␣コセイが安否を確かめるように足蹴にする。動かないことを確認すると、ふぅーと大きなため息を吐きアリシアを見て苦笑いする。アリシアも息を吐きコセイに向かい笑い返す。
「任務完了でぇす、よ」
「おぅ、お疲れ様」
␣␣␣ コセイは指を鳴らす。すると、どこからとも無く影が現れる。『聖火憲兵』の伏兵である。コセイは死体の後処理を行うよう指示する。
そして、倉庫内の明かりを消す――――――――――――。