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勇者LIFE 〜ある日突然勇者になった〜  作者: 漆黒の堕天使
第3章 幼少期 ビノイ剣士魔導士塾編
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第9話 誘拐

やぁみんな

僕の名前はシルバー・ヴォルク!

2歳で霊王級氷魔導士になった天才少年だ!


僕は今酸素穴が空いている揺れが最高の箱の中にいる

それも手足を結ばれてね!


新しいプレイの仕方かな?


え?

なぜ俺がそんな状況かって?


それはね!

誘拐されたからなんだよ★


おっとふざけてる場合ではない。

先ほども言ったとうり俺は誘拐された


あれは、塾を出て10分ぐらいしたとこだろうか。




ーーーーーーーー




俺は鬼太郎先生と別れたあと職員室へ向かった


「失礼します。」


「はいなんでしょう」


そこには俺の魔法授業の先生がいた


…名前なんだっけ。


「あ、父さんに授業が早く終わったから先帰るねって伝えといていただけますか?」


「わかりました。

シルバー君、予習をきちんとするんですよー」


「はいわかってます」


「よろしい、ではさようなら」


「さよなら先生!」


その後連絡を終えた俺は塾を後にした


それから10分位歩いただろうか

あたりは寂しくなってきた


「怖いなぁー

あ、鬼太郎先生が人攫いがいるとか言ってたっけ?

どうしよう襲われたら。

ひょっとして後ろにいるとか!?」


そう言って後ろを向いた瞬間


剣を抜いた男が立っていた


「ん!?」


嫌な予感がした


「あのーどちらさんでしょうか?

よろしければその物騒なものをしまっていただけるとありがたいのですが」


男はニヤッと笑った


「あぁそうだなぁ

怖がらせてすまんな許してくれ」


なんだ人攫いじゃないのか

良かったぁー


「ガキにこんなん使うなんて大人気ないもんな!」


え??


「あのー

人攫いさんでしょうか?」


「あぁそうだよ」


男が言った瞬間、

周りから20人ほどの巨漢達が現れた


「全員!かかれ!」


男の号令で巨漢達は俺めがけて突進してきた


うぉぉぉい!

いきなり来るなよ!

とっさに俺は杖を抜き魔力を込めた


氷弾機関砲アイスバレットガトリング!」


「うぉ!

こいつ詠唱破棄できるぞ!

気をつけろ!」


巨漢の1人がそう言った


「やはり、情報は正しかったか、

とっ捕まえてどっかの国に売り払うぞ!

詠唱破棄ができる魔導士なんて珍しいからな」


男が言った


えぇーまじですか


やべえ俺大ピンチなんだけど

前に使った凍結を使うには猛吹雪が必要だし、

氷弾機関砲でなんとかするしかない!


「くらえー!」


俺はどんどん撃った


1人、また1人と気絶させていく


あ、これ勝てるんじゃね?


「はっはっはっー

大したことないですねぇー!」


余裕ぶちかましてた瞬間


「ゴンッ!!」


「ぐぇ」


俺は倒れた


「なんでこんなガキに手こずっているんだい!」


「すいませんーお頭ぁー」


「まぁいい!ずらかるぞ!」


そこで俺の意識は飛んだ




ーーーーーーーー





そして現在

このとてつもなく居心地の悪い箱の中でもぞもぞと動いている


たぶんあれから運んでいる最中なのだろう。

ん?

話し声が聞こえる。

なんだろ?


「頭ぁーこんなガキどうするんすか?」


「決まってんだろ!身代金要求したあとに奴隷やらなんやらでどっかの国に売るんだよ!

こいつは詠唱破棄ができるらしいからな

こりぁ高く売れるぞ!」


あ、やっぱり売られるのか


うーん杖もないしなぁ

どうしましょ


まぁ寝とくか





ドス!


「うぉあ!」


思わず声を上げてしまった。


振動が強かった


「痛えー」


ガコッと箱の蓋が開いた


「おい!出てこい!」


俺を乱暴に扱うと痛い目見るぜ!

と、内心つぶやきながら


「すみません」


と言いながら出て行く


そこには信じられない光景が広がっていた。


裸にされ、首輪をさせられ、足枷をつけられた少年少女達が50人、いや100人はいた


「あのーここはどこでしょうか?」


「あ?ここは俺ら人攫い達の住処だよ

ここに集められてるガキどもを奴隷商売が盛んなメンフィス王国へと売るんだよ!

お前もな!」


「あぁそっすか」


「バッカちげえよ

そいつの家は金持ちだからな

身代金要求したあとに売るんだよ!

それにしてもお前さんよ、怖くないんか?

ここに連れてくるガキどもは最初はみんな泣きまくるんだよ」


「まぁ色々ありましてね」


まぁ前世の記憶を持ってるなんて言えねえもん


「ふーんそうか

まぁいい、服を脱いで首輪と足枷つけろ」


えぇ!

服脱ぐの?


「脱がなきゃだめですか?」


「なんだ?嫌なのか?」


「いえ、大したことではないんですけどもね」


「じゃあ脱げよ」


「あ、はいわかりました」


俺は渋々服を脱ぎ、首輪と足枷を付けた


「オラぁ奴隷ども!

飯だぞ!さっさと食え!」


「おめえもだ!新入り!」


気づけばみんなもちゃもちゃと飯を食ってる


飯は意外にうまかった

と言ってもパンとスープだけだが


「食べたらさっさと寝やがれ!」


と、言われてゾロゾロとみんな部屋に帰る


じゃ、俺も帰るか

と言ったものの寝るところがわからない


「あのー部屋はどこでしょう?」


「あぁん?あぁてめえか

適当に入っとけよ、」


「あ、わかりました〜」


みんなが歩いて行く方について行く


どこもいっぱいだなぁ


と思っていたら1つ空いてる部屋があった


「ラッキー、貸切だぁー」


ガチャっと開けると正面にベットが2つあり、部屋の隅にトイレ用の穴が開いていた。


「……だれ?」


「うぉぉぉ!びっくりしたぁ

いるなら言ってくれよ」


「あ、ごめんなさい

私、目が見えないの」


そこには裸の少女がいた


目が見えないだって?

大変だ

しかも、こんな小さいのに…

かわいそうだな


「あ、どうも

僕はシルバー・ヴォルク、2歳

よろしくね!」


俺は精一杯の笑顔を見せた

しかし目が見えない彼女にとってはなんの意味もなかった。



「私も2歳で、ソフィアっていうのよろしくね」


「君はさ、いつここに連れてこられたの?」


「1週間ぐらい前かな?」


「そっか…

じゃあ任せな!僕がここから出してあげる!」


「え??無理だよそんなの」


「だいじょーぶだって!

僕はこう見えても強いんだよ?」


「そっかならよろしくね。」


「うん!」


俺は覚悟を決めた

彼女をここから出してやると、


なぜかって?


かわいいからだよ


「ところでソフィアちゃんは歩ける?」


「うん!もちろん

私たち長耳族は耳が長いでしょ?

だからよく聞こえるんだよ。

それで目が見えなくても誰がどこにいるのかだってわかるんだ!」


へぇ

すごいなそれは


「でも、なんでそういうこと聞くの?」


「だって、ここから出るんでしょ?」


「あ、そうだったね」


「うん!

もちろん、他の子達も連れて行くよ?」


「わかってる」


俺はソフィアが一瞬暗い顔をしたのが気がかりだった




ーーーーーーー




部屋でソフィアと会ってから1週間が経過した頃…


そろそろヘジス達が来てもいい頃じゃね?

まさか、俺は捨てられた?

いやいやそんなことないだろ!


と言っても1週間音沙汰ないのはおかしい


まぁでもここから出る手がかりはたくさんと言っていいほど見つけた


俺はまず監視員達の目を盗んで色々と見て回った


そしてある部屋にみんなの荷物があった


おそらく俺の杖もあるだろう


よし!これで武器の管理はオッケーだ


次に監視員達の監視が手薄になる時間を探す。


さすがにこれは時間がかかった


でもすぐに見つかった


監視員達は3日に1回のペースで、

しかも夜、ご飯を食べている時に娯楽としてギャンブルをしていた。


その時だけは監視員全員が監視をやめギャンブルをする


その瞬間だと思った

逃げ出すのは


しかしまだ実行に移すのは早い

次のギャンブル日まで待たなければならない。


まぁ焦ることはないだろう




ーーーーーーー




遂にやってきた、

脱獄決行の日だ

おそらく今日、彼らはギャンブルをする

その時に杖が置いてある部屋まで行き、奴らをボコボコにしてから助けを求めて合図を送る。

それを見てくれるかはわからないができる限りわかるように送ってやろう


たぶんヘジスなら気づくだろう



そして夕飯の時、

案の定俺が脱獄計画をしているとは知らずにギャンブルをし始めた。


今だ!

俺はそろそろと食事場を抜け出し

管理室へ向かう


ガチャ

開いた

俺は急いで俺の名前が書いてある棚まで行き、着替えるそこに杖が置いてある


「よっしゃ

思った通りだ

あとは奴らを蹴散らして逃げ出すだけだ」


蹴散らすのは簡単だろう

ギャンブルに一心不乱になってる彼らには氷砲くらい撃っとけば気絶して動かなくなるだろうし

その際に凍結で凍らせちまえば終わりだからな


俺は急いで食事場へ戻る


氷砲を撃とうとした瞬間


「動くな!!」


あ?

どういうことだよ

あいつらあんなに一生懸命ギャンブルやってたじゃねぇか


「やっぱりな今日が脱獄の日だったか」


なぜ?

なぜそれを知っている


それを知っているのは俺とソフィアしかいないはずだ


ん?

ソフィアがいない?

どういうことだ?


「おや?

探し物はこれかな?」


頭と呼ばれてる奴の後ろには

ボロボロになったソフィアがいた


「こいつが今日の朝から挙動不審でよぉ、吐かせたんだよ

そしたらお前が脱獄しようとしているって言ってたからよ

いつだ?って聞いても答えねぇから

警戒してたんだよ

まさか今日だとはな」


「ごめんね…シルバー君…

秘密、守れなくて…」


「で?どうする?今からやるか?」


ゾロゾロと巨漢達が来た

おそらく50人はいるだろう


だからなんだ?

50人がなんだよ

ソフィアを守る。

俺は決めたんだ

それがたとえ魔王だったとしても


「お前ら許さねぇ絶対に!」


「はっはやるのか?私たちと!

いくらお前が強い魔導士だからって50人相手は無理があるだろう」


俺は聞いていなかった


できるかわからない

だが、やるしかない

ソフィアや他の子達を助けるためにも


「『氷弾機関砲アイスバレットガトリング』!」


「行けぇ!お前らぁ!」


氷弾はどんどんぶつかっていく


「『霧水スプラッシュ』!」


俺はどんどん魔法を使った


足を地面に打ち付け

勢いよく魔法を放った


「『凍結フリーズ』!」


その瞬間

奴隷商人達の体についた水滴が凍った


倉庫内が一面氷の世界になった


俺はソフィアのとこへ駆け出した


「大丈夫か?」


「ごめんね…シルバー君…

約束…守れなかった…」


「待ってろ、今治してやるから」


ソフィアはところどころ骨折していた

おそらく1級治癒魔法じゃあ治らないだろう

だが痛みを軽減することはできるはずだ。


「『治癒ヒーリング』」


「ありがとう、シルバー君…

痛みが和らいだ…

あとは他の子達をよろしく。」


「あぁわかった」


「おい!みんな!聞いてくれ!

今から助けを呼ぶからその間に着替えておいてくれ!」


そう言って俺は倉庫の入り口へ出た


なにをすれば気付くだろうか?

花火でもあげるか?

でもできないな


よし!


杖にめいいっぱい魔力を込める


「『氷のアイスタワー


倉庫の前には突如200メートルはあるぐらいの大きな氷の塔ができた。





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