第4話 俺は天才!?
我が家に帰ってきてから1ヶ月
俺はハイハイができるまでに成長した
そこで家を探検してみることにした
1階はリビング、キッチン、リビングは俺が前世で住んでた家より少し大きいくらいだ
キッチンにはかまどとクラーボックスのようなものがあった
2階には階段があり行けなかったが
ベルが連れて行ってくれた。
そこにはヘジスの書斎と寝室があった
「どう?シル?お家大きいでしょー?」
「うー」
俺はまだしゃべれないから呻き声のようなものしかあげられないが、わかってるかのように
「ん〜やっぱシルはかわいいなぁー」
どうやらベルは俺のことを溺愛してるらしい
まぁそれもそうだろう
俺は1人目の息子だから
まぁ俺も親がいる嬉しさをだんだんわかってきた
と、ヘジスの書斎に行くとすごかった
何畳分だろう?
多分20畳はある
でも本は少ししかなかった
机の上に1冊の本があった
「あぁーうー」
気になって指をさしたら
ベルが
「これが欲しいの?
じゃあ読んであげるねー!」
と嬉しそうにしていた。
『世界の街道を行く』
という本だった
前世でも聞いたことあるなぁ
ま、どんな世界にもあるよな
内容はよくわからないがだんだんと文字がわかるようになってきた
そして俺が前世からやってきて一年が経った頃歩けるようになり、文字も、言葉も喋れるようになった
そこでもうもう1回あの本を読んでみることにした
そう
『世界の街道を行く』
だ。
まぁ読んでみるとそれなりに面白い本だったしかも為になる
それにこの世界の事についてわかった事がある
1つ目は種族について
この世界にはたくさんの種族が存在する
人族
天使族
悪魔族
魔族
深海族
獣族
龍族
主にこの七種族がいる
人族には
長耳族
炭鉱族
そして小人族
も入るとされている
それに加えて人族には部族が存在するという
しかしまだ多くの部族が発見されてはおらずあまり詳しいことは載っていなかった
また、この世界には迷宮と呼ばれるものがあり
攻略すると巨万の富と人智を超えた魔法よりももっと強烈な力を手にする事ができるという。
あの有名漫画マ○みたいだな
まぁそんなもんだろうと思っていた
でも色々知れた
「何読んでるのー?
もう夜だし寝なさーい」
とベルがきた
「ん、これ」
「ちょっとこんな難しいの読んでるの!?
ちょっとヘジス!きてー!」
なんだろ
そんなに凄いことなのだろうか
「なんだよー
ってうぉぉい!シル!お前こんなん読めるのか?」
なんだよそのテンプレ反応
まぁでも
そういえばそうだろう
1歳で世界の事が載ってる本なんて読むやついるか?普通
「でも面白いから」
「ちょっとうちの子天才じゃないか?」
「そうねぇ
もしかしたらあなたより凄い魔導士になるんじゃないかしら」
おいおい照れるじゃないかい
まぁ確かに天才だろう
前世の記憶を持っていなければの話だが…
その他にも本があったが、まぁ今度読もう
でもあっちの方が興味あるな
なんてったって
『魔導書』
だからな
よし今度読もう
しかし俺も天才か
案外この世界だとやっていけるかもな
そう思い
俺は寝床についた