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勇者LIFE 〜ある日突然勇者になった〜  作者: 漆黒の堕天使
第5章 迷宮編
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第34話 慈悲と浄化を司りし精霊『ベネボランス』

「どうしましょう。みなさんに知らせに行きますか?おそらくこれしか先へ行く方法はないでしょう。」


「いや、待て。他に方法があるかもしれない。」


そんなに怖がる事だろうか。


俺が考えるにおそらくこの転移魔法陣は外へは繋がってないだろう。


「とりあえず戻って作戦を練りましょう。僕たちだけで判断するのは良くないですし。」


「ああ、分かったよ。」



ーーー



「みなさん、ただいま戻りました。」


帰るとマリシュンが出したと思われる焚き火を囲んでみんないた。


「おう!道はあったか?」


インペルドの言葉に軽く頷く。


「なら早く行きましょ!また蜘蛛が来たら嫌だし。」


「待ってください。その件に関して少しお話ししたいことがあるのですが。」


「なんだ?言ってみろ。」


「はい、道はなかったのですが転移魔法陣がありました。おそらくそれに乗っかれば次にはいけると思うのですが……」


俺はできるだけみんなの気を荒立てないように言った。


転移魔方陣が危ないというのはみんなサミュエルの件で知ってると思ったからだ。


危なかったらみんな使いたがらないからな。


「転移魔方陣か……なるほどな。みんなはどう思う?」


「そうですねぇ。私はいいと思います。」と、グルーム。


「俺はなんでもいい。」と、オルニア。


「私も大丈夫よ。」と、マリシュン。


「私はみなさんの指示に従います。」と、リカルド。


「ということだ。シルバーが相談したということはサミュエルの件があるからだろうが俺らは迷宮ダンジョンに入った時から命をかけている。大丈夫だ。」


「ま、待ってください。次は繋がっているという確証はあるんですか!?」


サミュエルが声を荒げる。


まあ怖がるのも無理はない。


奴隷として売られていた過去があるんだからな。


「まあ、僕が考えるに外へは確実につながっていません。」


「なんでだ!?」


俺は考えていたことをそのまま伝える。


「ここの階層には次は繋がる階段などはありませんでした。その代わりに転移魔方陣があったんです。ですからここに来た人たちは皆あの転移魔方陣を見つけたはずです。」


そう、必ず見つけるはずなのだ。


「それで乗るのは当たり前でしょう?もし、あの転移魔方陣が外へつながっていたのならば乗った人は皆外へ出され今頃話題になっているはずでしょう。迷宮ダンジョンから帰って来た人ってね。」


みんなを眺めると納得したように頷いていた。


ただ、サミュエルだけがまだ難しい顔をしていた。


「ということだ。大丈夫だろう?な、サミュエル。」


「インペルド様がそうおっしゃるならば。」


「よし、じゃあ行こうか!」


そう、安全なはずなのだ。


外へは確実につながっていない。


しかし次へ繋がっている確証の方が少ないのだ。



ーーー



「よし、着きました。ここです。」


ここに来るまでずっとサミュエルに大丈夫だと言ったが今もずっと浮かない顔をしたままだ。


「確かにこれは転移魔方陣ですね。」


「わかるんですか?」


と、グルームに聞き返す。


「ええ、魔方陣っていうのは種類によって違ってくるんです。火魔法だったら赤、水魔法だったら青とか。これは紫色ですから転移魔方陣なんです。」


なるほどな。


魔方陣の色で決まってくるのか。


あれ?ってことは転移魔法って何と何の混合魔法なんだ?


「グルームさん、転移魔法は何と何の混合魔法なんですか?」


「転移魔法は6000年前の大戦で悪魔族が使っていました。それを人族や天使族が自分たちも使えるようにと魔方陣にしたんです。ですが、魔力をかなり消費するので今はあまり流通してませんね。」


なるほど。


あれ? じゃあ前の天使族の遺跡にいたやつは悪魔族!?


ますますわかんなくなってきた。


「じゃあ行きましょ。みんなで乗ればどこか変なとこにとんでも大丈夫だしね。」


「いいでしょう。みなさんで乗りましょう。」


「よし、じゃあ乗るか!」


俺たちは手を繋ぎ転移魔方陣に乗った。



ーーー



目を開けると草原が広がっていた。


空には青空。


「外……か?そうだ!みんなは!?」


あたりを見回すとみんなが寝転んでいた。


転移前に手を繋いでたままだ。


「オルニアさん、起きてください。転移したようですよ!」


俺はオルニアを起こす。


オルニアが1番頼りになりそうだからだ。


「ん……ああ、どこだ?ここは?」


「転移しました。外ですかね?」


「わからない。とりあえずみんな起こすか?」


「ええ、そうしましょう。」


俺たちはみんなを起こした。



「どこだ?ここは?」


インペルドが1番最初に聞いてきた。


「わかりません。外のような気もしますが。」


するとグルームがひらめいたように言った。


「ここは精霊がいるというところじゃないですか!?」


確かに……男が言っていた光景とよく似ている。


するとあたりが暗くなった。


上を見上げると巨人がいた。


「うわぁぁぁー!!みなさんみてください!」


みんなが上を向く。


「うおお!」と、インペルド。


「おお!」と、グルーム。


「キャァァァァ!」と、マリシュン。


オルニア、リカルドに関しては絶句している。


すると巨人が言った。


「我は慈悲と浄化の精霊『ベネボランス』我の主人となる勇敢なる者の後継者は誰だ。」






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