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勇者LIFE 〜ある日突然勇者になった〜  作者: 漆黒の堕天使
第5章 迷宮編
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第27話 IN迷宮(二階層)

少し降りたところだろうか。


階段が終わっていた。


ずっと奥から水が流れる音が聞こえる。


恐らくは雨水が侵入してきて溜まっているのだろう。


「迷宮二階層目突入ね。さて、こっからは気合入れてかないと死ぬわよ!」


「ええ、そうなんですが。何かおかしくありませんか?」


そう、俺は二階層目に至るまでの階段で何かの異変があることに気づいたのだがそれがなになのかはわからない。


「なに?異変とはなんのことだ。」


サミュエルが妙に不安そうな顔をしている。


「いえ、なんの異変かはわからないんですが何かがおかしいんですこの階は…」


ん?あれ?足跡がある。


この足跡はできてからまだそう経ってない。


「みなさん見てください。この足跡。新しいとは思いませんか?」


「確かにそうですねぇ。何か魔物の足跡ってわけでもなさそうですし。」


「確かにな。しかもこの足跡、間隔が不揃いだ。おそらくおぼつかない足取りでここを通ったのであろう。」


おお、王子様のくせになかなか頭が回るな。


「で、これがどうしたっていうのよ。」


「だっておかしくないですか?この足跡は見るからに新しい。しかもここ何年かは人の出入りがなかったと聞きます。」


「でも命知らずの冒険者か何かが入ったとは考えられないの?」


「いえ、あまり考えられないですね。僕たちが入った時のようにここの扉が閉まった音があれほど大きければ少なくとも誰かが入ったってことはわかります。」


「ってことはこの中に何かがいるってこと!?」


「ええ、恐らく。」


すると突然後ろの方からうめき声が聞こえた。


「うぐぅぅぅぅ。」


「誰だ!」


うめき声のする方を見ると倒れている人がいた。


「た……すけて……くれ……」


「どういうことだ?人なんているわけな位はずじゃなかったのか?」


「ええ、そのはずです。とりあえずみなさんこの人を助けましょう。色々と聞きたいことがあるので。」


「では、マリシュンさんとグルームさんは水を汲んできてください。僕は火をつけるので燃料か何かをオルニアさんとサミュエルさんで、インペルドさんはここにいてください。」


「了解。」


「ああ、わかった。」


「うっす。」


「ええ。」


「わかりました。」


よし、みんなの意見は合致した。



ーーーーーーーーーーー



「うぅぅ。こ……ここは?」


男が目を覚ました。


見るからに頰が痩せこけている。


あとで何か食べさせてあげよう。


「目が覚めましたか。何か食べたいものはありますか?」


「あ……ああ、水をくれ。」


男に水を渡すとゴクゴクと勢いよく飲んだ。


俺の分がなくなっちゃうなぁ……


「ところで、あんたらが助けてくれたのか?」


「ええ、まあ近くにいたので。」


「そうか、礼を言う。俺はミハイリル王国城中騎士団第三分隊長のリカルドだ。あんたら見かけない格好だがどこの国のものだ?」


「城中騎士団だって!?」


そこで大声を出したのはインペルドだった。


「どうしたんですか?」


「どうしたもこうしたも城中騎士団は迷宮ダンジョン攻略に向け出発してその後誰1人として帰って来ずに40年前に無くなったんだ。」


「40年前だと!?まさか!何を言っているんだ!」


「ただいまー水汲んできたわよ。」


ガタンッ


なんだ!? 驚いて後ろを振り返るとグルームが水の入った水筒を落としていた。


「シルバーさん、その人……名前はなんて言うんですか……?」


「城中騎士団第三分隊長リカルドだ。」


「リ、リカルドなのか!おお!死んだのかと思ってたぞ!」


なんだ!? どう言うことなんだ?


「グルームさんとリカルドさん、ちょっと三人で話しましょう。他の皆さんは休んでいてください。ほぼ丸一日動いていてお疲れでしょう。」


さて、この2人には聞くことが山積みだ。


「さて、グルームさんに、リカルドさん。まず、話を一からまとめましょう。」


「ええ、わかりました。」


「では、お二人はどのような関係で?」


「その事については俺から話そう。俺たちはミハイリル王国の城中騎士団として城で働いていたんだ。その後グルームは執事に昇格し、俺は国王の命令で迷宮ダンジョンに入ったと言うわけだ。」


「ではグルームさんそれは今からなん年前ですか?」


「今が天人歴6327年です、私とリカルドが城中騎士団に入団したのが6289年なので、まあ約40年前ですね。」


「なるほど。これは……かなりややこしい事になってますね。」


「なあ……一体どうなっているんだ?」


「そうですねぇ……とりあえず今わかっているのは迷宮ダンジョンの中と外では時間の流れが違うみたいですね。」


グルームが顎に手を当てて考える。


「なるほど……確かにそれだと辻褄が会いますね。でも、どうしてでしょうか?」


「わかりません。ですが、ここを攻略すればわかるかもしれません。」


「そうか。それにしても君は小さいのに凄いな。」


「ありがとうございます。では、皆さんも寝ていますしここら辺で寝ましょうか。」


「そうですねぇですがシルバーさん、これから座学を始めますよ!」


「えぇぇぇー!」


まじか……まぁ明日は遅くてもいいか。






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