第21話 遺跡
鞘無を買った翌日、俺はいつものようにジョギングに行き、ご飯を食べた。
家には誰もいない。
ヘジスは仕事へ行き、ベルはベスとジルを連れて何処かへ行ってしまった。
そう、今日は久々に家に俺しかいない日なのだ。
「なにしようかな…」
何かしようと思うがなにも思いつかない。
「稼ぎにでも行きますか…」
さすがに家でぼっちって言うのは寂しすぎるからな。
こうして俺は冒険者ギルドへ行くことにした。
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「あら!シルバーさん。今日も依頼を受けにきたんですか?」
「はい、今日は家に誰もいなくて1人でいるのは寂しかったので。」
俺がそう言うと受付のお姉さんはふふっと笑った。
「あんなにお強いのに子供らしい一面もあるんですね。」
まぁ心は二十代前半らへんだが、この姿だとどうしても気持ちは子供になってしまう。
「まぁ、はい。」
俺は笑いながら答える。
「では依頼を探してきます。」
「はい。」
俺は掲示板へと向かう。
あ、やべぇ名前聞くの忘れた。
まぁいっか。
「さて、今日はどんな依頼があるかなー」
お??
なんか良さそうなのがあるなあ
『B級以上推奨
ー内容ー
古の森の奥地にある天使族の遺跡の調査
ー報酬ー
ミハイリル王国銀貨3枚
ー場所ー
冒険者ギルドより東へ13キロ行ったところの古の森
ー期限ー
無期限』
報酬は少ないけどたまには討伐系じゃ無いおっとりとしたものもいいな。
それに、遺跡ってのはけっこう興味あるしな。
依頼の紙を取り、受付へと向かう。
「すみません、これを。」
「パーティーでの依頼ですか?それとも個人ですか?」
しまった…パーティーであることを忘れてた。
「いえ、個人でお願い致します。」
「かしこまりました。では、お気をつけて。」
「はい!」
そう言って俺は冒険者ギルドを後にした。
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「確か東へ13キロだったよな…あ!ここかー!」
冒険者ギルドから馬に乗って1時間ぐらいしたところだろうか大きな森が出てきた。
「よし、ここか。」
俺は馬を木につなぎ森の中へ入る。
「うわー怖いなー」
まだお昼時で外は明るいが森の中に入ると木で日光が遮られ薄暗い。
10分ぐらい歩いたところだろうか。
奥に石でできた柱が見えて来た。
「ここか…?」
遺跡と言われれば遺跡だが、普通に見た限りではただ岩が置いてあるだけにしか見えない。
「たぶんここであってると思うしとりあえず入るか…」
しかし、入り口が見つからない。
「それにしてもなんだこの文字は?」
遺跡の岩とみられるものには人族の言語では無いもので何かが書かれていた。
しばらく周りを歩いてみたものの入り口はなかった。
「うーん…中に入れないなら調査はできないな。とりあえずこの辺の文字を書き写して帰るか…」
ガコッ
「ん???」
文字を書き写していると何かを踏んだ感触がした。
ギギギギィ〜
「うわぁぁぁ!!」
すると目の前にあった石が倒れその下に階段が見えた。
どうやら地下へと続く階段のようだ。
「怖っ!けど、行くしか無いよなあ。『松明』」
そう言うと杖に炎がついた。
階段を降りきると長い道になっていた。
ところどころに木のドアが付いている。
全部で3つのドアがある。
「誰もいなさそうだな」
ドアを1つづつ開けて行く。
1つめのドアには何もなかった。
2つめを開ける。
するとそこにはテーブルがあった。
「なんだ…?」
恐る恐る近づいてみるとテーブルの上にはペンダントが置いてあった。
「ペンダントか…?それにしてもどうしてこんなところに。」
少し怖かったが、ペンダントをカバンの中に入れた。
「この部屋はペンダントだけか…?」
部屋の中を軽くみて回ったが、他には何もなかった。
そして3つ目のドアを開けようとした時だった。
ガタッ!
「なんだ!誰だ!」
返事はない。
辺りを見回す。
何もいない。
「フゥ〜」
と、息を吐いた瞬間だった。
視界の端に黒い影が見えた。
直感的に素早く横へ移動する。
「誰だ!」
「チッ!避けられたか…仕方ない帰るか」
黒い影はそう言い、手を壁につけた。
するとそこから紫色の光が出て影は消えた。
「なんだったんだ??」
どうする…このまま調査を続けようか…
俺は帰ることにした。
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冒険者ギルドに帰り、いつものように受付の人へ達成報告をする。
「お疲れ様です。調査で何かわかりましたか?」
「はい。色々と。」
「そうですか、お疲れ様でした。」
「あ、あと依頼主さんにあとで調査のレポートを送りますと伝えておいていただけますか?」
「かしこまりました。」
こうして俺は冒険者ギルドを後にした。
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冒険者プロフィール
シルバー・ヴォルク
6歳
S級冒険者
職業:魔導士
霊王級氷魔導士
2級水神流剣士
依頼達成回数:3回
今回達成した依頼:古の森の奥地にある天使族の遺跡の調査
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