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勇者LIFE 〜ある日突然勇者になった〜  作者: 漆黒の堕天使
第4章 冒険者編
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第20話 名刀【自称】『鞘無』

「おかえりなさいませ。早くお家にお入りになられた方がよろしいですよ。」


ドアの前にはレイスさんがいた。


「ただいまー」


俺はやっと家に着いた。


「シル!こんな時間まで何やってたのよ!心配したんだからね!」


ベルが怒っている。


やべーもっと早く帰って来るつもりだったんだけど遅くなっちゃったな。


「まぁまぁシルだって任務してたんだから、ところで今日の儲けは?」


はぁ?なんだこの親父は。


人が稼いだお金を!


「ミハイリル王国金貨2枚です。」


「なに!!俺の月給より高いじゃねえかよ!」


え、月給どんだけ少ないの…


「仕方ないでしょーシルは、S級なんだから…あなたも冒険者に戻れば?」


「いや、俺はもういいもん」


もん、じゃねえよ。


まぁ働いてるから良しとしよう。


「じゃあ僕が稼いだ金貨7枚は家に寄付しますよ。その代わり、その中からお小遣いをください欲しいものがあるので。」


「おおー?なんだ?なにが欲しいんだ?」


「うーん剣が欲しいです。」


「ダメ」


ベルが言い放った。


即答かよ!!


「いいじゃないですか!僕だって冒険者なんだからさ!お母さん!頼むよぉ〜」


「可愛くしてもダメ!」


くそ〜ダメかー


「いや、いいんじゃないか?男ならそう言うのに興味を持つのは当たり前だからな」


おおー!ヘジス!わかってるじゃないか!


「でも…危険だしさー…うーん…レイスは?」


「私は…決めかねます。これは親子の問題だと私は思うので…」


えーと、たかが剣を買うってだけ話でこんなになるか?


「まぁいいじゃないか危なさだったら今と変わらないし、あった方が任務だってうまく行くこともあるだろう?」


そうだ!そうだ!と言いたいが、ベルにそんなこと言ったら殺されそうになるからやめておく。


「うーんじゃあいいわよ…ただし、ベスと、ジルの近くには置かないでね。

触って怪我すると危ないから。」


そんなの当たり前だ。


ジルならともかくベスを傷つけたら俺の全身全霊をかけてそいつをぶっ飛ばす。


「了解です。」


「さ、今日はもう遅いし寝なさい」


「はい。」


そして俺は水浴びをして、寝床へ着いた。



ーーーーーーーーーーーー



朝だ。


よし!着替えよう。


俺は着替えて日課のジョギングに出かけようとする。


なに気ない1日だ。


ただし今日は違う道を行く商店街の方へだ。


武器屋がどこにあるか調べとかないといけないからな。


そう!何事も予定を立てなければならない。


うーんさすがにまだ開いてる店は少ないなぁ。


予定とか言ってたけど無理だな。


じゃあ帰ってご飯食べるか。


俺は家に帰る。


ーーーーーーーー


いつものように朝ごはんにパンとスープを食べる。


うん!やはりうまいなぁ。


食べ終わり、歯磨きをする。


イィィィー。


うん!今日も真っ白だ!


歯を磨き終わったら自室にいって着替える。


じゃあ今日は久しぶりにやるか!


さぁ!お久しぶりです!シルバー・ヴォルクのコーディネート!さぁ今日のコーデはどうなるんでしょうか?


そうですねぇーま、今日はお出かけなので地味すぎる格好はしたくないですね。


それにしても冬本番に入ってきたくらいだから寒い。


とゆうことで、今日は臙脂えんじ色長袖のシャツに、セーター下は、長い運動用のパンツを着た。


おおー長袖も似合ってます!


今日は寒いですからね。

みなさんも今日はしっかりと暖かくしてお出かけしましょう!


ではさよならー。


俺は下に降りる。


「じゃあ父さん母さん。行ってまいります。」


「おう!行ってらっしゃい。」


「シル!遅くならないでね?あと、無駄遣いしたり、怪しいお店には入らないこと!わかった?」


相変わらずベルは過保護だな。


「じゃあ改めて行ってきます。

まぁ、お昼頃には帰りますので。

兄ちゃん行ってくるからな、良い子にしてるんだぞ?2人とも。」


俺はベスと、ジルにも挨拶しておく。


嫌われたくないからな。


そして俺は家を出た。



ーーーーーーーー



10分ぐらい歩いただろうか。


市場へとついた。


「えーっと武器屋さんはどこかな?」


市場を散策していても一向に武器屋と思わしき店は出てこない。


ちくしょう、人に聞くしかないかー。


「すみません。武器屋さんがどこにあるかわか…」


「あら!シルバーさんじゃないですか!どうされたんですか?」


声をかけようとしたら逆に後ろから声をかけられた。


俺を知ってる人っていたっけかな?

振り返ってみると見たことのあるような顔をした女性がいた。


「あれ?わからないかな?私ですよ?」


あぁ思い出した!受け付けの人だ!いつもと違う服着てるからわかんなかったな。


「あぁこれはどうも。」


「いえ、ところで今日はなぜお一人で市場に…?」


「ちょっと剣を買いに来ましてね。」


「剣ですか!まぁ!それはそれはどんどんお強くなるつもりですか?」


笑いながら言ってきた。


「そんな…強いだなんて…あ、ところで武器屋さんがどこにあるかわかりますか?」


「武器屋ならここにはありません。向こうの通りの冒険者市にあると思いますよ。なんなら一緒に行きますか?」


おおーそれはありがたい。


何と言っても俺は前世から変わらぬ方向音痴だからな。


「じゃあ、案内よろしくおねがいします。」


案内してる途中に俺は色んなことを聞いた。


1つは市場の種類。


市場は大きく2つに分かれている。


1つ目が冒険者市。


ここは、武器屋や、防具屋、馬屋、食事処などが多く軒を連ねている。

たいていの冒険者がここで食事をしたり、武器を揃えたりなど任務に向かう前に必ず寄るところだそうだ。


2つ目が宿市。


ここは冒険者や旅人、旅商人達がこの街に来た際に泊まることのできる宿がたくさんある。

ここには王族から一般市民が泊まれるように一軒一軒が星でランク分けされている。


この2つが主な市場だ。

この他にもここに住んでる人たちが買い出しに行ったりするリスタ州市場がある。


ここは八百屋から洋服屋などといった日用品などを売っている店が多数ある。


そしてもう1つがS級冒険者が使える冒険者市での特典の話だ。


特典は主に3つだ。


・馬屋での馬の貸し出し

・武器屋での防具の貸し出し

・食事処での割引


この3つがS級冒険者が使える特典だ。


そうこうしてるうちに武器屋についた。


「ここが武器屋よまぁ冒険者が多く利用する店だからそこまで法外なお金は要求されないわ。」


よかったーやっとついた


「じゃあ行ってきます。」


と言って俺は店内に入る。


そこにはたくさんの武器やら防具があった。


うぉぉぉ!男のロマン溢れるぜ!前世じゃあこんなのなかったからなぁ。


短剣、長剣、双剣、太刀、いろいろと種類がある。


うーん…どれにしよう。


ん?なんだあれ?


店内のあまり目立たないところにそれはあった。


うぉぉぉ!刀だ!ここにも売っていたなんて!


刀身は青色て程よく曲がっている。


「おい!ボクちゃん子供はこんなところに来るんじゃないぞ!」


刀に見とれてると店主らしきおっさんが声をかけてきた。


「いえ、大丈夫ですよ。僕は強いんで」


「ガッハッハッ!じゃあお前さんがシルバー・ヴォルクか!?」


おおー俺って意外と有名人なのだろうか。


「ええ、まぁ、はいそうですが。」


「ガッハッハッ!こんな子供がのぅ。

ところで今日は券を買いに来たのか?」


「ええ、そうです。」


「それはな、俺が奴国ってわかるか?そこへ行った時にもらった結構レア物なんだけどな。鞘がないから安くしか売れないんだな。おまけにこんな曲がったやつなんか使えないってんで全然売れねぇんだわ。」


「あ、じゃあこれ買います!」


「いいのか?」


「ええ、使ってれば慣れるでしょう。」


「そうかまいどあり!金貨2枚だ。」


「はい。」


金貨2枚か、やっぱりそれなりの値段はするんだなぁ。


「鞘を作ることもできるがどうする?」


うーんどうしようか。

鞘がない方が味が出てていいかもな。


「いえ、鞘はなくていいです。代わりに細い布で巻きたいのでそれをいただけますか?」


「おう!いいぜ、少し待ってろ」


しばらくすると店主が白い布と、なにやら小さいキーホルダーのようなものを持って来た。


「ほらよ。それとなここだけの話なんだが俺は伝説を信じる方でな。で、魔王殺しの勇者は知ってるだろ?昔な、戦争の頃だな勇者は武器に自身の精霊を宿したんだ。そこから自分の武器に名前をつけると精霊が宿ると言われてるんだ。だからこれをお前にやる。

これで名前を彫りな」


銀色の彫刻のようなものを渡された。


「ありがとうございます。あの、ここで彫って行ってもいいですか?」


「おう!別に構わないぜ」


さて、名前だな。


刀だから日本風にいきたいところだな。


うーん。青いから青龍とかにするか?


よし!決めた!シンプルに行こう。


俺は名前を彫り始める。


「ん?なんだこの文字は?」


やっべぇ漢字で書いちゃった。


「あぁ、僕の故郷の言葉で漢字って言います。」


「ほぉーカンジか、それでなんで書いたんだ?」


「『鞘無さやなし』です。」


「ほぉーなかなかいい名前つけたな。」


こうして俺は名刀【自称】『鞘無』を買った。












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