第15話 冒険者登録
ベスとジルが産まれてから6ヶ月、俺は6歳になり、2人はハイハイができるようになった。
いやぁ2人は相変わらず可愛いな。
しかし、ベスはいつも俺のところにくるのだが、ジルはいつも来てくれない。
「にーにー!にー」
2人は喋れはしないが、単語を話す事はできる。
ベスはにーにーって言ってくる。
かわゆい。
まぁ何と言ってもあのヘジスとベルの子だ、かわいくて当たり前だろう。
そして俺は最近、いい兄という印象を与えている。
この前なんかは2人をおんぶしたり、だっこしたりを繰り返ししている。
その他、魔法も見せたり、剣術を見せたりしている。
まぁ、2人が俺を慕って来るのは時間の問題だろう
ーーーヘジス視点ーーー
ここ最近、シルの様子がおかしかった。
やけにベスや、ジルをだっこしたりおんぶしたりなど様々なことを行っている。
いい兄という印象を与えたいのだろうがな…
俺は言いたい、そんなものでいい兄という印象を与えられると思ったら大違いだ。
だったらとっくに俺がシルにとってのいい父親になっているだろう。
ーーーベル視点ーーー
ベスとジルが産まれてから6ヶ月。
ヘジスも言っていたが、最近シルの様子がおかしい。
昨日も2人が寝てるところで何かを呟いていた。
耳に音魔法をかけてよくよく聞いてみると、
「お兄ちゃんは優しくて、天才で、世界で1番尊敬できる人物だ」
と、2人に暗示をかけていた
これはヘジスもやっていた。
やはり親子似た者同士なのだろう。
まぁこうかはあまり得られてないようだけどね。
でもこれで家が一層賑やかになった
ーーーーーーー
そんなこんなで、ベスとジルが産まれてから1年が経ったある日。
俺は父親に初めてのお願い事をしてみる事にした。
「父さん、母さんそして、レイスさん、お話があります」
俺はリビングに3人を呼び出した
「ん?なんだ?何かやったのか?」
ヘジスがニヤニヤしながら聞いてくる。
こいつは息子の不幸が好きなのかよ!
まぁそんな事は置いておこう…
「いえ、お願いがありまして…」
「なんだ?唐突に」
「シルがお願い事なんて珍しいわね」
「で、なんだ?お願い事ってのは」
「ええ、僕、冒険者になりたいのですが…いいでしょうか…」
俺は怯えながら言った。
またベルに殺されかけるんじゃないかと思いつつ顔を上げる
だが、2人はそこまで怖い顔をしていなかった。
「うーん、まぁそう言い出す頃だと思ったよ」
「そうよね…まぁいいんじゃない?
シルは強いしね」
意外だ…2人は止めると思ったのだがな、相変わらずレイスさんは無言を貫いている。
「レイスさんも…何かありますか?」
俺は恐る恐る聞いた。
「私は…賛成ですね。
シルバー様には、いろいろな経験をしてもらいたいので…」
「そうですか…それはよかった」
本当によかった。
マジで反対されたらどうしようかと思ってたぐらいだからな。
「では、冒険者になってもいいって事ですね?」
「あぁ、もちろんだ…
お前も妹たちにカッコつけたい年ごろだもんな」
うっ
ばれてたのか…
まぁあれだけ暗示とかしてればバレるかもな。
まぁとはいえ一件落着だ。
明日にでも冒険者ギルドに行って、申請してこようかな。
ーーーーーーーー
翌日。
例によって俺はジョギングをしていた。
だが、いつもとはルートが違う。
冒険者ギルドって確か大きな塔があったよな…
辺りを見回してると大きな塔を見つけた。
あ、あれだ!
よし、じゃあ一旦帰ってご飯食ったら行くか…
ーーーーーー
「ここが冒険者ギルドかぁ」
思わず声が出てしまった。
まぁ仕方がない、何と言ってもデカイ。
しかも黒く光る石でできているため、より一層禍々しさが滲み出てくる。
「よし!入るか」
俺は意気込んで冒険者ギルドに入った。
しかし中は想像してたのと違っていた。
いろいろな形をしたテーブルに、酒や食事がたくさんあり、筋骨隆々の巨漢達がムシャムシャとほおばっていた。
えぇー
なんか違うなぁ
もっとこう、モン○ンみたいなのを期待したんだがなぁ
中央に受付があった。
俺はそこへ行き。受付の人に声をかける。
「すみません、冒険者になりたいのですが…大丈夫でしょうか?」
受付の人がきょとんとしていた
恐らく俺が6歳になったばかりのバカなガキだと思っているのだろう。
「あの、僕?ここは冒険者ギルドって言ってね、子供の遊ぶところじゃないよ?」
カチンときた。
いくら体が小さいからってそんなこと言わなくてもいいだろ。
まぁ美人だから許そう。
「だから、冒険者登録に来たんですけれど」
ここで受付の人がようやく俺の胸につけているバッチに気づいた。
「あ、霊王級ですか…」
そう言った瞬間背筋に寒気を覚えた。
なんだ!?
辺りを見回すと巨漢達がこっちを向いていた。
その中のリーダー格と思われる男が席を立ち俺の方へズカズカと歩いてきた。
デッケェー!
「おいガキ。
てめぇ、ここがどこだかわかってんのか?」
と、息をブハッと吐いた。
う、臭い、こいつ何食ったらそんな口臭になるんだよ。
「知ってますよ。
だからこうして冒険者登録に来たんじゃないですか」
「だからよぉここはおめえの来るところじゃねえんだよ
帰れ!」
俺はこの言葉でカチンときた
が、
「いいですよそんなのは
お姉さん、登録してください」
「あ、はい」
俺は奴の言葉を無視し、登録を済ませようとする。
まぁああいう奴には無視が1番効く。
「ではこちらの石板に魔力か、覇気、もしくは闘気を込めて下さい。
そうすれば戦闘能力を測ることができ、それに基づいてランクをつけます。」
ほぉー高性能だなぁ。
「どけ!こいつに俺の強さを見せてやるよ」
ガツンと俺を殴って石板の前に出た。
痛いなぁ!
頭は殴るなよ!!
と、石板に文字が上がってきた。
『ジョシュテル・リンドルフ
剣士・人族・戦闘能力123
ランクC級」
「おおー!親分はやっぱり強いぜ!」
奴のて下達が騒ぎ始めた。
そんなすごいのか?
123で?
「おら!ガキ!お前も測ってみろよ!」
ったく、俺は目立ちたくないんだよ!
大声出さないでくれ
「はいはい、言われなくても」
俺は最大限の魔力を込める。
『シルバー・ヴォルク
魔導士・人族・戦闘能力未知数』
「だっせぇ!こいつ弱すぎて測れてねえよ!」
あれ?
未知数だから測れてるんじゃないか?
測れてなかったら測定不能だと思うけどなぁー
「そうですか…まぁどうでもいいですよ。
それで、僕は何ランクですか?」
そう聞いてみると受付の人が尻もちをついていた。
どうしたんだ??
俺なんかやったっけ?
「いえ、未知数の場合はS級なので…」
え!?
まじかよー!
隣をチラッとみるとジョシュテルが顔を赤くしていた。
「なんでこんなガキがS級なんだ!
おいガキ!勝負してやるから外に出ろ!!」
えぇー
結局こうなるのかよ
「えぇーまぁいいですよ」
そして俺はジョシュテルについていく。
はぁ〜〜
なんでこうなるんだよ
俺たちは冒険者ギルドの後ろの広場に出た。
「ルールは簡単だ!俺が倒すまでだ!わかったか!!!」
えぇー
俺負けるの?
まぁいっか
「じゃあ行くぞ!ウォォォォラァ!」
ジョシュテルが剣を抜く。
そのまま振り下ろし、斬撃が俺の方に飛んでくる。
俺はギリギリで回避。
あっぶねぇ!
だからなんでこの世界の人間はすぐに撃ってくるんだよ!
もう面倒クセェ!
凍らせてやるわ!
「『天罰結晶』!」
その瞬間、一面が氷の世界に変わった。
おおー!っと歓声が上がる
いつの間にか野次馬がたくさんいる。
あぁ最悪だ
目立ちたくなかったのによ!!
こうして俺は冒険者の大型新人として名を知らしめることになった。
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冒険者プロフィール
シルバー・ヴォルク
S級冒険者
職業:魔導士
霊王級氷魔導士
2級水神流剣士
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