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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

挿し花

作者: ユウギツネ

樹々は死して土を為す

樹々は積もりて草を生す

土から草と 草から花実と、

死んで花実が咲くものか?

いいえ花実は咲きました

誇り高き白菊が 初霜に紛れ咲いたとさ

水仙 百合 鈴蘭 あれよあれよと曼珠沙華

可憐な華の中にでも 毒は産まれ出づるもの

蒲公英 薊 白詰草 はてなさてなと弟切草

純朴な草の中にすら 咎は生じるものと知れ

土にや花実が咲くならば

樹々は何処におられたか

あれ、おいでなすったな。今宵の肴は人を見ろ

これは花見酒か月見酒か

桜は誇り 牡丹は誘う

夜にぞ魅せろ 雪月花や 花鳥風月

あぁ、首落ちた。椿が散って首落ちた

あぁ潰れたよ。柘榴は割れて脳散った

桜の根本に死体あるなら

紅葉の根本に赤子がいるの

されど赤子も椿と成りて

椿はやがて柘榴と成りて

赤子の母が泣いてきやれば

皆々手を取り「また来世」

さぁてな皆で踊りましょう

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