第005話 『そして俺は…捕まった』
前の投稿は時間開きすぎましたが、今回は早めに書けました( ´ー`)フゥー...
なんだ…揺れてる…?意識の暗闇の中一番最初に気がついて思ったことはソレだった。
『ん…んぅ…』
口を開いたら変な息が漏れた…頭がガンガンする…後頭部が痛い…なんでだ?俺は確か…えっとどうしたんだっけか…
目を開けると森の木々と空が見える…揺れながら移動してるようだ…
まだ俺の意識ははっきりしない…ボーっとしながら何があったのかを思い出そうとする…たしか…
俺は…贔屓にしてくれてる女優の相手をした後、ラブホを出た所で刺されて…意識を失い、病院で処置を受けてる最中に死んで…それで謎の声に薫子がいる世界に飛ばされた…
飛ばされた先が洞窟のエレベーターで、洞窟から見える森に向かおうとしたら熊モドキに襲われて…
そうだ!熊モドキ…アレのトドメを刺したはずなのに何故かその死体探索から帰ってきたら無くなってたんだ!!そこでパニクってたらイキナリ頭に衝撃が走ってブラックアウト…今まで俺は気絶してたのか…
寝かされている様なので起きて辺りを見回そうとしたが身動が取れない…
首をめぐらしてみると俺は蔓で手足を縛り上げられた上に熊モドキの死体に括りつけられて居るようだ…ん!?変な声しか出せないと思ったら…蔓で猿轡までされてる!?
縛られた上に猿轡…相当に手先が器用じゃなきゃこんなことは出来ないと言うか…人間か!?初めての人間との遭遇なのか!?
『ん~っ!!!ん~んっ!!!!』
おい!おーい!!と声を出してるつもりでも声は出ていないただくぐもった音が出るだけだ。
揺れてた動きが止まり大きな振動とズンという下からの衝撃にグフっと思わず息が漏れる、視界の端になにやら小柄な人影のようなものが見えた…と思ったら、また頭にガツンッと強い衝撃を受けて意識がブラックアウトした…
甘い…いや、甘さを含んだ匂いが俺を包み込む…この匂い…嗅いだことが有る…というか常習的に俺はこの匂いを嗅いでいた…そうコレは…女の匂いだ。
普通なら男を狂わせるような牝の匂いだ…発情した…たっぷりと濡れた花弁に頭を押し付けられた時に感じるような強烈に男の本能を刺激するような匂い…
でもコレは…俺の好きな薫子の匂いではない…
薫子は確かにいい匂いをしていた…石鹸の香りとそんなに高級でないシャンプーの香りに混じってとても良い薫子自身の仄かな香り…とても好きな匂いだった。
『異性の匂いをいい匂いだと思うのはDNAが遠い人間の証なんだって、父娘や兄妹とかだと臭いって感じるのは血が濃くなりすぎるのを防ぐ為の防御本能だからお父さんが思春期の娘に嫌われるのは当たり前なんだって!私にはお父さんが居ないからわからないんだけどね』
『私…誠二くんの匂い大好き、なんかねホント安心できるの…』
『俺もだ』
薫子とコトの後、彼女に腕枕をしながら頭を優しく撫でているとそんな事を言ってきた事があったな…俺のほうが薫子と一緒に居られる時本当にリラックスできたんだがなぁ…彼女を好きになってから一緒に居ない時の方が落ち着かなかったぐらいだったな。
今この腕の中に薫子が居た時の再現の様にリアルな薫子の存在感に思い出に幸せで胸がいっぱいになる…
そんな甘い思い出…過去を夢に見ている時、遠くからの何を話してるのかは判らないが人の話し声で意識が戻された…折角いいところだったのに俺の幸福感を返せ!
遠くだと思った声だったのだが…単純に意識が遠かっただけで声自体はそれほど遠くではない、ってか近いようだ、かなり喧しい…男が何かを大きな声で訴え、大勢と言い争ってる様に聞こえる…が殆どが女の声に聞こえる…
ハスキーで中低音の声の男が大きな声を上げるとそれに反発する女達の声とソレにさらに反発する多数の声が聞こえてくる…
人の声だと分かる様なパターンの有る言語を話しているのは理解できるのだが…それは日本語どころか英語でも中国語でも韓国語でもロシア語でも無い…今までに聞いたことのない言語だった。
どうやって発声してるのか判らない様な音の交じる変わった言語…どこか洗練されていない様に思え、まるで人との交流のないアフリカの原住民の言語の様でも有った。
目はまだ開けないが、自分の状況を確認しようとゆっくりと目立たない様に手腕を動かそうとするが…やはり縛られているのか動かない、口にはやはり猿轡が嵌められたままだ。
俺の意識が覚醒した時どうやら下のほうが元気になっていたようだ…『朝起ち』みたいなもんか…う~ん…モノ自体にはそれなりに自信はあるけど、女性に囲まれてておっ立ててるって状況はちょっと問題有るよな…しかも縛られた状況だ…そんな趣味の男だと思われるのもアレだしなぁ
俺はいつもの様にイメージを上書きして、女達の中に居るために感じる甘い匂いを完全に無かったものとして切り捨て、さらに自分が今興奮できない状態の自身の体をイメージし上書きする…野外撮影を通報され警察官に事情聴取された時の事を思い出したらアレだけギンギンな下半身に滾っていた血が全身に散っていった…ってかあの時は本気でヘニャヘニャって感じで一瞬で萎えた。いやぁマジでビビったからなぁ…森の中でレイプモノの撮影中、イザって時に青い制服の警官二人がイキナリ現れて…うわぁ捕まんの!?コレって捕まんの!?俺もコレで犯罪者かぁ…とか思ったんだけど、向こうもこっちがカメラとか照明とかまでしっかり用意してるし、女優もそこそこ売れてた人だったんでAVの撮影だとその場で理解してくれて、無理やり逮捕とかされずに済み、結局監督が全ての責任を負うということで役者までは追求されなかったんだった。
(その後撮影を監視という名目で警官の内の一人が残り、その場の撮影後に女優さんにサインを強請っていたのが印象的すぎた…アレが無かったらもっと酷い事になったのかもしれないなぁ…ってか案外酷いよな警察官…これセクハラでパワハラだよねぇ?『やってる所を見せろ、見せないと酷いぞ!』って状況じゃん…まぁ訴えられたらヤバイのはこっちなのでそんな事は出来なかった訳ですがね)
そんなあんまり意味のない事に意識を割いた後に今の自分の状況を考えてみた…縛られてる…自分の周りを人が囲んで言い争いをしてる…そして俺は身動が取れない…更に周りで怒っている人達の言葉も判らない…かなりテンパってるなぁ…なんか一つでもボタン掛け違えたらそのまま終わってしまいそう…
ビビリつつもさらに情報を集めるべくなるべく身動をしないままに少し薄めに目を開けて周りを観てみると…場所はやはり森のなかっぽい、そして俺はどうやら地面に寝かされているようだ…視界の左は俺が脳みそコネコネした熊モドキが巨体をさらし、右の方に大きな背中を向けたボサボサの頭をした奴が中低音のハスキーな声で何やら声を張り上げているのが判る…他に同じように俺を守るかのように囲む背中を見せてる数人の女達とそれの数倍のに大勢の女達…皆年齢は十代後半ぐらいだろうか、其々(それぞれ)かなり鍛えられた肉体をしている事がぱっと見でも判る。
やっぱり森の中で生活しているので日本ではアスリートみたいな体と思える筋肉をしてる者ばかりだ…流石にアスリートまで行ってしまうと行き過ぎだが、日本の若い娘達も出来ればガリガリを目指すよりはこう言う体を目指してほしいんだがなぁ…
実際ちょっと強く腰を打ち付けたら骨盤すら折れそうな娘とかを仕事で相手にした時はマジで引いたからなぁ…相手を慮ってできるだけゆっくり優しく、スローな動作でも気持ちよくなれるようなプレイを心がけました、そんなんじゃ映像的にも面白くないし、刺激もイマイチで普通ならAVとしても面白くもないし男優がイクのも難しい…のだが、まぁ俺は『上書き』できるので何時でも何処でも薫子の事を思ってイケちゃうから撮影自体は問題なく進んだんだけど…次の日、他の人と絡んだ後に『体が痛いから』…と撮影後ちょくで病院行ったら骨に数カ所ヒビが入ってたとか言ってたからなぁ…細くなりたい!とか女の子は思ってるのかもしれないけど、マジ拒食症でガリガリとか辞めて欲しい、女の子はガリガリじゃなくちゃんとある程度は筋肉もあって、その上に脂肪が付いてマッチョに見えないぐらいが一番良いんだよ!
ガリガリより絶対に男はちょいポヨぐらいのが好きなんだよ!…一応そういうガリガリが好きだって人も居るけど超マイナーだよ、ロリ的な細さ可憐さを求めてても老婆の様なガリガリは普通求めないから…
そういう意味では学生生活って体育の授業があるからホント良いよな!適度な運動が強制されるからな適度に鍛えられる…まぁだから一般女子高生の足は太いんだろうけど…それはそれで健康的でいいじゃん?
小学生からダイエットに勤しみまくってる様な手足の細い娘は抱く男の方が怖いんだって…いや、マジで…
さて脱線しすぎた…ハスキーな声を出してる奴は周りを囲んでいる連中よりかなりガタイが良く他と比べると大人と子供のように見える。まぁ男と女…と言う差にしてもやはりデカイ…ってか多分俺よりかなりデカイ…190cmは余裕で有るんだろうな
周りの連中は年の頃は十代中頃から後半ぐらいの女が殆どだが身長は俺と大差ないと思える…まぁ顔の作りとかは外人…それも西洋系っぽいしな、服装は…まぁ日本とはぜんぜん違う、どう見ても原住民レベルの服装です、獣の皮を縛り付けただけの様な服とかちょっと上等でも粗い麻様なモノを着ている…文化レベルはあんまり高くないのかもしれないな…
まぁ文化レベルが低くてもいいさ、だが一番の問題はその手には物騒な事に槍や剣などの武器を手に持って大声を張り上げ俺の方に押し寄せてきている様に見える事だ。
言い争い…って状況じゃないなぁ…俺を殺そうとしてる?…もしくは解体して喰らおうとでも言うのだろうか…いやドッチにしてもそれじゃ俺死ぬだろ!?
どうやらそのハスキーなガタイのデカイ奴は押されながらもそのデカイ体で押し寄せる女達を押し返し俺を攻撃しないように一所懸命に声をかけてるように見える…俺を守ってくれてるのだろうか?
いや、現状ではまだ何もわからない…なんせ何を言ってるのかが判らないのだから…本当ハードモードだなこの世界…
そういえばあのメモには俺が勇者として召喚されたって書いてあったよなぁ?…
勇者…それからイメージするのは人類に敵対する魔王等を倒すための究極の戦士、神に選ばれた戦士、そんな感じだよな…
でも勇者って…一方からしたら頼れる存在だけど、逆に敵対する…滅ぼされる側からしたら最悪の敵だよなぁ…もしかして俺敵側に捕まっちゃってるんじゃないのか、この状況!?
それなら判る…自分達を滅ぼす、ある意味最終兵器『勇者』…そんな物を見つけたらそりゃぶっ殺したくもなるだろう。
【殺られる前に殺れ!】
案外真理だよねぇ…気を抜いたら死んじゃうもの自然の中じゃあ…特に文化レベルが低いと人間なんて簡単にバッタバッタと死んじゃうよ?
さっき熊モドキ相手にはどうにかなったけど、普通はどうにもならなくてそのまま熊モドキのディナーだったよ?(いや、時間的には昼食かな?)
バケモノ相手じゃなくともあの俺を刺したちっさいオッサンや薫子を轢いたと言う車の運転手を見つけたらぶっ殺したくなるだろうからな…
殺しに来ると判ってる相手なら先に殺してやる!!って思うのは防衛本能ですよねぇ…
うわぁ~マジ最悪の状況じゃね?…俺ツンだ?…なにもしない内にこの世界でデッドエンド?
ん~…でも待てよ?だったらなんでこのデッカイ奴は俺を庇ってるんだ?俺が根本的に『敵』だと思ってるんだったら守る奴なんて居るはず無いよなぁ…それとも何か?アレか?日本にも居た訳の判らないヒューマニズム…ってか博愛主義者って奴?
よく保健所(今は動物愛護センターって言うんだっけか)で処分される犬猫を『殺さないで!!』とか言って署名集めちゃうような人なの?『命は皆大事なんだ!だから生かしておかないといけないんだ!』とか訳の判らない理屈コネちゃうような人なの?
勘違いされるけど保健所で犬猫を処分するのは必要な事だ。『年に何千匹も殺されてるんだ!!』とか声高に訴える人達は居るけど…もし殺さなかった時の責任を取れるんだろうか?
街に野良犬が溢れればゴミの集積場等が荒らされて街は汚くなるし、なによりもペットの様に狂犬病の予防注射も受けていない犬が溢れる事になる。ちなみにワクチン接種を受けていなければ致死率99.999%、治療方法が存在しないという凶悪な病気である。
そういう病気が蔓延しないように野良犬を狩るのはある意味人間と言う種を守るためにも必要な事で無闇矢鱈に捕まえた犬猫を何でもかんでも殺している訳でもない。
こう言う説明をすると『それでも生かしておいてあげて!!』なんて事をいう輩も存在するが…保健所に動物があふれた場合その対処はどうするの?
一応2週間とか保護期間があって保護期間中に飼い主が現れたり貰ってくれる人が現れれば処分されることはない。その期間の後に処分されるのでペットが逃げたならまずは近くの保健所を当たれば良い。保健所にペットが捕まって即処分された!何てことは起きない。
現状では捕まったり処分してくれと預けられた犬猫が二週間生きるのに餌や場所が必要になる。それが殺さないという方向になれば…飼育する施設が必要になるし餌も必要になる、更にその面倒を見る人手も必要になりソレはつまり市や自治体の財政を圧迫することになるのだ。
数年前から生活保護の不正受給やソレに伴い受給資格が狭められ助けられた国民が助けられずに餓死した…なんて事件も起きたが…結局生活保護の規模縮小を進めようみたいな流れになっている…
もし犬猫を保健所で処分せずに飼うなんて話になったらソレこそ大量の犬猫の『生活保護』者を増やすようなもんだ…
生かしておいてあげたくとも財政がそれを許さない…もし『殺すな!』っていうんであれば行政に頼むのではなく全ての犬猫を誰か博愛主義の連中がまとめて保健所から保護すればいいんだよな。狂犬病やら危ない病気の予防接種も受けさせてさ!…一匹辺り登録料と狂犬病予防接種と混合ワクチン打ったらそれだけで二万円も飛ぶんだけどな…
年間数千匹が殺されてる…それを全部保護して行ったら年間数千匹xニ万+α(エサ代、場所代、飼育する人の賃金等々)の金がかかり続けるんだぜ?ムリだろソレ…ホント動物愛護って何を考えてああ言う無責任な事を言うんだろうねぇ…
ってまた話が逸れた…俺をそういう犬猫の様に『殺さないで!』とか言ってるんだろうかこのデカイ奴は?…俺はペットか…
うーん大型獣の毛皮を上から羽織ってても判る逞しい背中に太い腕、その至る所に獣との戦いで付いたであろう爪のような傷が刻まれてる…如何にも戦士とか狩人な奴がそういう甘い博愛主義者ってな訳はないよなぁ…まぁどう見ても俺が『人』だから殺さないってのは有るかもしれないけど…『流れ者っぽいけど、保護してやろうぜ!コイツ一応人間じゃん!』みたいな事を言ってくれてるんだろうか?…だったらマジで頑張ってくれデカイ人!アンタが頼りだ!!
…まさか…『俺がコイツを見つけたんだ!お前らにやる分前はねぇ!!コイツは頭の天辺から足の先まで全部オレんだ!!オレ様お前マルカジリィ!!』って状況じゃないよな…ないよね?…ないですよねぇ?!
なんかこんだけゴツイ相手だとホントに丸かじりされそうで怖い…
なんて事を思って冷や汗を流していたら…あれ?なんか流れが変わった気がする…なんだ?なんか周りから攻めてた連中の雰囲気が変わったぞ?
攻撃的な感じだったのが…なんか驚いてる様な感じに変わった気がする…うん、絶対に変わってる…攻撃的に攻め立ててたのがなんかザワザワしてるもんな…え?もしかして俺の横の熊モドキが生き返ったとかじゃないよね?もしそんな事になったら俺なら間違いなくパニクるぞ…うん、ソレで隙だらけの所を気絶させられてこのザマですからね…俺…
なんか…皆の視線が俺の方に集まってる…気のせいじゃないぞ…さっきまで抑えようとしてくれてた数人もこっち見てるし…
『アガンラッケ…ゴナヅダァヤ…』
あのデカイのがこっち向いて何か言ってるんだが…いや、マジで何言ってるのかやっぱりさっぱりですねぇ…でもなんか驚いてる風だな、
ボサボサ頭で顔が全然わかんねぇ…オッサンぽいんだよなぁ声は…そのデッカイオッサンぽいのがイキナリ右手を高く上げ、そのまま振り下ろしてきた!その手の先は…
ちょ!?俺の股間ですか!?
『ヤゲェ!ヤゲェヅダナァヤァ!』
なんかやたらでかい手で俺のイチモツをグリグリこね回して喜んでるようにみえますよ!?いや、マジで何だこの状況…訳判んねぇ…誰か…翻訳プリーズ!
辺りを囲っていた人々の殺気が薄れていく…えっと…この行動が殺気を減らしてくれてるんですよね?…えっと…さっきと俺の違ってる所って…アレが『立ってない』ってぐらいなんですけど…アレが立ってるってだけで思いっきり殺気立たれちゃうの?!何この世界、オチオチ寝ても居らんないじゃん?寝て起きたら元気な若者皆殺しにされちゃうじゃん!?ってかマジでソレぐらいしか違いないよな?
『ツアァフ、マゾクナヤァンガァ、ヤァンガィイクゥ、マゾクゴナァヅィヤァ!』
デッカイオッサンがさらになんか大声で周りに訴えている様だ…何を言ってるかは判らんけどな…いや、マジで股間を揉むのやめてくれないかな…
オッサンは俺を結んでいる蔦を思いっきり引っ張り俺を正座状態で座らせたかと思うと俺の背中を周りに見せびらかし何かを叫び、、その後トレーナーのフードを脱がせて頭をガシガシこねくり回し、顔を両手でがっしり押さえて額を指さして周りに訴えかけるように叫ぶ。
もうなんだろうなぁ…なんか俺を守るために訴えかけてくれてるんだろうけどマジで扱い雑だわぁ…このオッサン…
『ユゥシャァ…』
そういうオッサンの顎から水が滴り落ちる…え?…あれ泣いてんの?
『ユゥシャァ、ガォワッティンカァンナァ!!』
なんか感極まったのかオッサンが俺の頭を思いっきりその逞しすぎる胸に抱きしめ号泣する…
モギュンッ…って…あれ…オッサンだと思ってたけど…これ…オッパイじゃん…毛皮で逞し過ぎる胸筋だとおもってたけどコレ、オッパイじゃん!?
『ユゥシャァ…』
なんか知らんけど…マッチョなオッサンに見える女が号泣しながらユウシャユウシャ言ってる気がするのは気のせいですか?
胸に抱き寄せられてる状況なのでボサボサの髪で見えなかった顔が確認できた…ハスキーボイスにボサボサの髪でオッサンだと思ってたけど顔は結構美人さんじゃん…
ってか…女しか居ないのかよ…ここ…一体どういう状況なの?ほんと誰か説明してよプリーズ!
そう心の中で叫ぶけど…状況が判らないので未だ寝た振りしたままです、ハイ…あ、泣いてるオッサン声の女と…目が合っちゃった…
人が出てきたけど会話とか出来てません…(;´∀`)
小説としてソレどうなんだ…早々に話が出来るようにしないとなぁ…まだまともに話は出来ません