第二話:少女とチートと異世界と。
何処だ?ここ?
森かぁ。
って森ぃぃぃぃぃぃぃぃ!?
SIDE???
何度も転ぶ。
何度も何度も転ぶ。
だが、走ることを止めるワケにはいかない。
後ろから奴隷商が追ってくるから。
2日前私は、義理の父に売られた。
母はアイツに首ったけで私が居なくなろうと気にしない。
私は、絶望した。
でも、隙をついて、逃走することに成功した。
でも、そんなに都合良くはいかないらしい。
奴隷商の1人が私に魔法を放つ。
私は、魔法を極めてるワケないので、無媒体で発動出来ない。
ドゴッ!
?『ーーーーーーーッ!』
私は、声にならない叫び声を上げた。
私は、倒れ、立ち上がる力は、もうない。
私、殺されちゃうのかな?
イヤだな…………。
まだ生きたいよ。
涙が自然に溢れていた。
奴隷商『残念だ。上玉だから、高く売れたのに。
死にな!!!』
蓮『オマエじゃその子は殺せねぇよ。
俺が居るからな!』
ーーーーー声がした。
10分頃前。
蓮『う~ん、ここ何処だ?』
蓮は森の中を歩いていた。
さっき目が覚めて、周りを見たら一面森だった。
まぁ、ゲームで良くある展開だな。
と、思いつつ、キットくれたであろう、チート能力を使ってみた。
っていうか、自分の脇に“チートの全て”って本が落ちてた。
蓮『【サーチ】対象は人。』
蓮は無詠唱、無媒体で魔法を使った。
蓮『おっ、3キロ先に3人いるぞ!
話を聞きに行こう!』
蓮は走り出した。
さて、着いたは良いけど、
この光景はなんだ?
大男が金髪の女の子に風?の魔法を放っている?
女の子が泣いてる?
俺をキレさせるには十分すぎた。
女の子痛み百倍にして返してやる!!!
ーー現在ーー
大男『ーーーーー死にな!』
蓮『オマエじゃその子を殺せねぇよ。
俺が居るからな!』
風には風だな!
敵は大男とひょろい小男。
先ずは、女の子だ!!
蓮『少し目を瞑っていて。』
女『あなたは?』
蓮『通りすがりの旅人だよ。』
女『駄目!あの人魔法使うから!』
蓮『見てたから。
君が傷付けられる所から。
ごめんね。遅くなって。
でも、もう大丈夫!
だから寝てくれ。
【幸福の鐘】』
ドサッ!
倒れてきた女の子を抱きしめて魔法を掛ける。
蓮『【治癒】』
傷が全て消えた所で発動を止める。
さぁ、お仕置きターイム!!
蓮『俺は今キレてるワケだけども、遺言はある?』
大男『はぁ?なに言ってんだ?ガキが…………。』
まぁ、いっか!
蓮『オリジナル魔術、使用魔力、風+治癒。
魔力合成。
技名、嘆きの風。』
大男『ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
これは、小さい鎌鼬を対象者の周囲に発生させ、傷を治癒し、更に傷付けるという
言わば、拷問だな!
さ~て、次はあそこでカクブルな、もやしだな。
俺は某少年魔法先生が使う、舜動で相手の懐に移動し、相手を蹴り上げる。
1回やりたかった。
蓮『獅子連弾!!!』
ドカァァァァン!
うわっ
クレーター出来たよ。
考えて使おう。
っと、こんな血ばっかんとこ見せれるワケが無いから、移動しよう。
やべぇ!俺が血塗れだ!
即席で考えた魔法。
【綺麗綺麗】
ふざけてるって?
俺もそう思うぞ!
さぁ今度こそ、綺麗になった所で移動しよう。
ふぅ…………。
こんなもんでいいか。
俺は今、創造目でコテージを作っていた。
女の子は創造で作ったハンモックで寝ている。
【幸福の鐘】は強制的に眠らせる魔法なんだけど、強すぎるな。
他の魔法もパワーをセーブしよう。
他のオリジナル魔法も試したくなったけど、女の子起きちゃうからな!
実は、【雷神の礫】ってゆう、考えてた中で弱い部類に入るか入らないかってヤツを試したんだけど、魔物の群れが消し飛んだね…………。
魔物、ザコだったけど。
――数時間後――
俺が晩御飯の準備をしている頃。
女『う、う~ん。
ここはどこ?
私はどうなったの…………?
そうだ!あの旅人さんは!?』
蓮『呼んだ?』
女『あ!貴方は旅人さん!』
蓮『否俺には龍牙蓮って名前があるんだけど。
君の名前は?』
アリサ『スミマセン自己紹介がまだでした!
私は、アリサ=スカーレットって言います。
リュウガレンさんですか。
面白い名前なんですね。
それと、おいくつなんですか?
因みに私は、17歳です。』
蓮『じゃあ敬語なんか必要ないよ。
俺も17だ。
後、アリサがどうしてここに居るのかだけど、アイツ等は俺が懲らしめといた。
んで、アリサが起きないから、コテージに入って休んでたワケ。
わかった?』
アリサ『ええ!
大体わかったわ!
で、このコテージ、レンの?
そしてこのコテージがある場所はどこなの?』
蓮『あぁ。
俺が作ったから俺のだろ。
コテージの場所はさっきの森だ。』
アリサ『森!?魔物は?』
蓮『結界で入って来れない。』
アリサ『結界!?上級魔法じゃない!?
レンってどこかの偉い人?』
蓮『だから、旅人だって。
それよりもアリサ、アリサん家帰んなくて良いのか?』
アリサ『いいの。
私は、売られたのよ。
義理の父にね…………。』
蓮『そっか。悪ぃな…………。
帰る家が無いのなら、俺と一緒に旅するか?
ハッキリ言って…………。
惚れた。』
アリサ『惚れた。って、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?
私なんかでいいの?
レンは強いから選り取りみどりだよ?』
蓮『私なんかでいいの?
って、こっちからお願いしてるのに良いも悪いもないだろ!』
アリサ『だって私、奴隷だよ?』
蓮『関係ない!!』
アリサ『可愛くないよ?』
蓮『それはない!
保証する!』
アリサ『なら、私なんかで良かったら、恋人にしてください!』
蓮『ありがとう!アリサ!』
アリサ『レン。ありがとう!じゃなくて、これからよろしくだよ!』
蓮『あぁ、よろしくな!アリサ!』
蓮『アリサその首輪見せて。』
アリサ『奴隷の証だよ…………。
コレがあるかぎり私は、奴隷のまんまだよ…………。
特殊な魔力で外れないんだ。』
蓮『ふぅん…………。
(なら、破壊の目発動!)
ほら、壊れたよ。』
アリサ『どういう事!?
まぁ、流石レンだね………。』