第一話:生と死の狭間で。
あいつと会うのに三途の川はないな、しょうがない。
白無の空間にしてやるか。
蓮『ううん。
あれ?ここどこ?』
目の前には何もない真っ白な空間。
あぁ、ここ天国か!
?『違うな。』
蓮『誰?』
ゼウス『俺はまぁ、神様ってヤツで、ゼウスっていうもんだ。
あまりにもお前の死に方が可哀想な死に方だったから、ちょっと話してみたいと思ってな。』
蓮『別に構わないよ。で、何を話すの?』
ゼウス『ちょっと質問をさせてもらうだけだ。
じゃ、質問だ。』
問1、貴方は生まれ変わりたいですか?
――YES。
問2、貴方は生まれ変わったら何がしたいですか?
――心が躍る冒険がしたい。
問3、俗にいうチート能力は欲しいですかまた何のために?
――欲しい。世界には、人を傷付けたり、奴隷にしたりするような奴がいる。俺はそんな奴等から力の足りない人を助けるために力が欲しい。
ゼウス『護るための力か…………。
その力で悪事を働こうとは思わないのか?』
蓮『思わない。ただ、自分が正しいと感じる時は悪事に使うかも知れない。』
ゼウス『正直だな。』
蓮『嘘ついてもしょうがないじゃん。
俺は必要な嘘以外、嘘はつかないようにしているからな。』
ゼウス『では、次の質問だ。』
問4、魔法は欲しいか?
――YES。夢だからな!
問5、使い魔はいるか?
――NO。友達なら欲しい。
問6、元の世界に帰りたいか?
――NO。
あの世界に俺の居場所は無い。
ゼウス『わかった。
お前、チート能力が欲しいんだったな。それはどんな能力だ?』
蓮『チート能力かぁ…………。
1、魔力を無限大並みに大きく。
2、魔法や剣術を始めとする、戦闘術を天才的に一発で発動。
3、その世界の魔法や武器、命に関わる物の知識を全て所有。武器はこちらの世界もな。
4、魔力の暴走とか、自分の意図しない魔法は発動しない。
5、魔力の全属性。(俺が思いつく限り。)
6、その世界で喋られている、言語を全て理解。かつ、こちらは日本語で全て通じる、日本語で聞こえる。
7、身体能力を人間からかけ離れて高く。
8、瞬間記憶能力の所持。
9、破壊の目、創造の目保有。
っと、こんなもんか?』
ゼウス『それ全部あったら神に勝てるんじゃないか?
それにチート能力なんだから、自分の顔をイケメン仕様とか他にも沢山あるだろ。』
絋斗『俺は旅がしたいだけだからな。
これで、質問は終わりか?
そろそろ、次の人生に向かって天国に行きたいんだけど。
まぁ、中々楽しかったから良いけど。』
ゼウス『まてまてまてまて!
破壊と創造の目ってなんだ?』
蓮『破壊と創造の目っていうのは、ゆわゆる魔眼だな!
破壊の目
自分の多大な魔力を目に送ることによって、
人体と命以外のモノを破壊するというものだ!
創造の目
自分の多大な魔力を目に送ることによって、モノの構築物、構築を完璧に理解しているモノを造り出す事が出来る。
だな!』
ゼウス『それでさっきの“知識を全て理解”か…………。
質問に答えてくれてサンキューな。
じゃ、セカンドライフ頑張れよ!!!』
すると、蓮の足元に突然、落とし穴が出現した。
ま、当然落ちる。
蓮『どうゆうことだぁ~!』
行ってこい…………。
せいぜい楽しんで来いよ。
またな蓮。
ゼウス『あっはっは、大分落ちてるな。』