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トゥルー・ライフ・クエスト ~超高額バイトに応募したら絶海の孤島でデスゲームに参加することになりました~  作者: 結城 からく


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第24話 二日目

 三好は窓の外を見る。

 地平線から朝日が顔を出し、暗い街並みを柔らかに照らし上げていく。

 それを目にした三好は安堵する。


(やっと夜明けか……)


 仮眠後、三好は見張りを務めていたが、何もトラブルは起きなかった。

 常に緊張状態が続いていたため、三好の顔には色濃い疲労が残っている。

 不安と恐怖で眠りが浅かったのも大きい。

 彼がぐったりと椅子に座っていると、鱧が笑顔で話しかけてきた。


「おはよう。二日目やね。気分はどう?」


「家に帰りたい……」


「じゃあ頑張らなあかんな」


 同じ睡眠時間にも関わらず、鱧は三好より遥かに元気だった。

 三好は鱧の神経の図太さに感心する。


(俺もこれくらい逞しくなれたらいいのに)


 ベッドで眠っていた西園寺が起床した。

 鱧がさっそく挨拶をする。


「サイちゃんもおはよう。よう寝れた?」


「鱧さん、おはようございます。おかげさまでしっかり回復できました」


 西園寺は疲れを感じさせない雰囲気で答える。

 彼女は三好にも頭を下げた。


「三好さんもおはようございます」


「あ、おはようございます」


「顔色が少し悪いようですが大丈夫でしょうか」


「平気です。色々と悩みすぎただけなので……」


 三好は正直に白状する。

 そんな彼の肩に鱧が馴れ馴れしく腕を回した。


「ミヨシンはとことんネガティブやね。そんなウジウジしてたら死んでまうで」


「だけど……」


「ほら、そういうとこやで。僕ら三人チームで心を一つにするんやろ?」


「それは初耳だけど」


「とにかく空元気でもええから出していこう! まずは朝食からやなっ!」


 鱧の号令により、三人は昨晩に市場で買った缶詰を食べ始める。

 焼き鳥を割り箸で挟みつつ、鱧は会話を主導する。


「このままやとジリ貧や。本格的に動かなあかん。そこで作戦を考えてみた」


 焼き鳥を頬張った鱧は、割り箸で三好を指し示した。

 彼は得意げな顔で言う。


「ミヨシンの冒険者スキル【宝の地図】で逆転しよか」


「それはどのような効果なのでしょう?」


 西園寺が挙手をした。

 鱧は流暢に説明をする。


「マップ上にレアアイテムを表示する機能やね。昨日、経験値稼ぎの途中で試してみたけど、あちこちに反応があったわ」


「レアアイテムとは?」


「知らん。ゲームの定石でいったら貴重で強い感じのアイテムってことちゃうかな」


「でしたら入手を急ぐべきですね」


「そうそう、今日の目的はレアアイテムのゲットや。道中でレベルアップすれば一石二鳥やね」


 ここで三好が控えめに手を挙げた。

 彼は憂鬱そうに意見を述べる。


「もしレアアイテムの場所に強いモンスターが配置されていたらどうするんだ。お宝を守るボスキャラもゲームの定石だろう」


「あー、ちゃんと対策は考えてあるよ」


 鱧は部屋の端から何かを引っ張ってくる。

 それは木の棒を模したゲーム用の武器だった。

 鱧は声量を落として宣言する。


「――裏技を使ってゲームを攻略するで」

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