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初級回復魔法しか使えないようにされた上に追放された法術士の私が、虹の聖女と呼ばれるまでの物語  作者: 衣谷強
赤の章

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第八十六話 虹への道

国王の命を救うべく、虹の初級回復魔法に挑戦するアルクス。

しかしその道はなかなか険しく……。


どうぞお楽しみください。

「えっと、まずは……」


 いっぺんに展開しようとしたら、赤と紫がうまく抑えられなくて失敗した……。

 まずは赤を弱めに展開して……。


「……よし」


 次に紫を展開する。

 これも少し弱め。


「……うん!」


 これはいけそう!

 次に橙色……。

 ……あ、あれ?

 何だか赤が弱くなってる!?


「あ……」


 赤が潰れるみたいに消えちゃった……。

 積み重ねてく感じなのかな?

 そしたら強いのを下にしていく感じで……。

 紫も強めにして……。

 うん、いい感じ!

 そうか、山を作るみたいに最初に展開するのを大きく、段々小さくしていけば……!


「……わわわ!?」


 と思ったら赤が暴れる!

 あぁ、崩れちゃった……。

 そうだよね。赤は元々不安定だもんね……。

 その点紫はあんまり動かない感じ……。

 なら紫を最初にして、最後に赤を乗せる!


「!」


 閃いた!

 閃いちゃいました!

 そういう事だったのね!

 虹のように紫から、藍、青、緑、黄、橙、赤と積めば完成するってわけ!

 流石先生!

 さりげなく答えに導いてくれてたなんて!

 よーし! そしたらささっと覚えて、後はのんびり馬車の旅を楽しもう!


「……あれ?」


 な、何で!?

 黄まではうまくいってたのに、橙を乗せようとしたら紫が潰れちゃった……!

 よ、よーし今度は紫を強めにして……!

 って、そうしたら今度は他の色に回す余裕がなくなっちゃう!

 魔力そのものは『専魔の腕輪』が集めてくれるけど、色をつけたり切り替えるのは私の魔力。

 消えないようにって濃い目に色をつけちゃうと、緑くらいから色がつきにくくなっちゃう……。


「それなら……!」


 万が一の魔力切れのために用意しておいた紫の魔吸石まきゅうせき

 これで後から魔力を補えば……!


「んっ……! ぷはっ! 駄目だ!」


 ……考えてみれば、これは魔力が足りないんじゃなくて、付与の切り替えと維持に意識を向けてるから難しいんだ……。

 魔力を補っても意味ないじゃん!


「はっはっは。苦労してるなアルクス」


 むー! 何でご機嫌なんですか先生!

 そういうところあるよね先生は!

 私が修行で大変な時に、いつも笑ったりからかったりして!


「どうする? こつを教えてやろうか?」

「お、お願いします!」

「じゃあ『おばかなわたしにおしえてくださいにゃん』って拳を猫の手みたいにして言ってみろ」

「!?」


 な、何を……!?

 ……くっ、きっとこれも前のみたいにからかうやつだ!

 ……でも今のままじゃ、国王様を助けられない……!

 それなら……!


「……そんな恥ずかしいのは、やりたくないです……!」

「ほう。じゃあ」

「でも! ちゃんと教えてもらえるならやります! お、おばかな私に教えてくださいにゃん!」

「……へぇ」


 うぅ……!

 恥ずかしいけど、後少しの間に虹の初級回復魔法を覚えるためには……!


「……ただやるだけならからかって終わりだったが、そう言われたら教えざるを得ないな」

「あ、ありがとうございます!」


 が、頑張った甲斐があった!


「さて、アルクス。虹はどうやってできるか知ってるか?」

「え?」


 今はそんな事より初級回復魔法を……!


「太陽の光が空気の中の水によって拡散するのさ。つまり太陽の光には、虹の色が全て含まれているってわけだ」

「ええっ!?」


 そ、そうなんだ! 知らなかった!

 ……でもそれが初級回復魔法に何の関係が……?

読了ありがとうございます。


さてこのヒントでアルクスは何を掴むのか?


次回もよろしくお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] アルクスちゃん、教えて貰うためのアーテルさんへの対応が大分出来るようになってますね。 取り合えず、これをプレゼントするのでもう一回して貰えないでしょうか(猫耳カチューシャをそっと出し)、…
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