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6.解体します

はじめは、持ってきていた解体用の包丁で、試しに刃を入れると見事に折れてしまった。

しょうがないので、おじい様からもらった剣を使うと、なんと切れるではないか!

とてつもなく、切れ味がいい。さすが、あまたの魔物を倒してきた剣だ。

先程もこの剣ではなく、包丁を握っていたら、間違いなく死んでいただろう。


まずは、『血抜き』をしなければ。血は腐敗のもとになるので、すぐに行う必要がある。

のど元の頸動脈を切り、血を流しだす。

次に、内臓を取り出し肉の温度を下げる、その後は、頭部を切り落とし皮をはいだら、マジックバックに入る大きさにして入れる。

これで解体作業は終了だ。


最後にマジックバックから、ショベルを取り出し、穴を掘った後、ジャイアントボアの頭部を埋めて、手を合わせた。


「あなたの生に感謝します。あなたの血肉は、私が生きるための糧となります。出会ってくれてありがとうございます」


私はそう言って、最後に感謝の祈りを捧げると、立ち上がった。


「さて、帰ろう。でも、この恰好でそのまま帰ると大騒ぎになるわよね」


私の全身は泥だらけの血だらけだ・・・・・・。改めてみても、やばい。見られたら絶対に怒られる。


なので、帰る前に滅多に人が来ない川で、全身を洗い血を落とし、マジックバックから替えの着替えを身につけて、証拠隠滅をはかった。


「ふーっ着替えを準備していて、本当に良かった。それに、何とか日が落ちる前には家に帰れそうだわ」


私は、家につくと誰かに話しかけられる前に、風呂場へ直行し、しっかり臭いを落として、さらなる証拠隠滅をはかった。


その後、何食わぬ顔で、お父様達と夕食を共にした後、今日は疲れたと言ってすぐに部屋へと向かった。

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