開けるな、開けるなよ。
掲載日:2021/06/21
ずいぶん昔 幼い頃のが発見された
中身が思い出せない 当時
いったい何を想い 鍵を厳重に施したのか
もしかしたらーーと 淡い期待が押し寄せる
ものすごくレアなお宝だったらと
ていねいに 周りの汚れを拭き ぬぐう
壊したら後も子もないから だからーー
いよいよ取り掛かる 何時間もかけてパカッと
それはただ一枚の集合写真だった
「なぁんだ、しょうもない」
つまらないから ゴミ箱に捨てようとしていたら
背すじに夥しいまでの 視線を感じ 凍り付いた




