俺の高校の人魚 8
もう少しで終わる予定です。
あれから数日後
目標としていた人がいなくなった走太は無気力だった。高校も無断欠席が何日も続いた。
何もかもやる気が出ない。
そんな走太に痺れを切らした速水は走太の家を訪ねた。家のドアを開けた走太を見た速水は驚いた。
走太の顔はやつれていたのだ。
走太の部屋で話し合うことになった。
速水は走太が高校と部活に迷惑かけていることに怒っていた。
「あなたが無断欠席するから色々な人に迷惑かけてるのよ。インターハイも近いのにどうするつもり?」
速水の言葉に走太は口を開いた。
「インターハイには出ないよ。水泳部も近々辞めるつもり。」
無責任な走太に益々イライラした速水は
「あなた自分の力を試したいって最初言ってたわね。あなたの力ってその程度なの?私はあなたの頑張りに期待してたけど期待するんじゃなかったわ。」
と言い部屋から立ち去ろうした。
走太は何か無性にモヤモヤしていた。立ち去る速水を自分のベッドに押し倒した。
「お前に何が分かるんだよ!!おれは目標の人を失って無気力なんだよ!水泳完璧なお前に何が分かるんだよ!」
気づけば速水の胸を揉んでいた。
速水は目に涙を浮かべ走太の顔を叩いた。
「最低!」
そう言って速水は帰った。




