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異世界から仕送りしています  作者: いせひこ/大沼田伊勢彦
第三章:異世界ハーレム生活
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第80話:エレンとの再会

お待たせいたしました。エレン編一話目です。

とはいえそこまで長くなるつもりはありません。

エレン・リヒターはエレノニア王国東部に広がる、エレニア大森林内にある、現存する数少ないハイエルフの集落、エドウルウィンの長老会の一人、リヒター老の娘だ。

年齢は118歳。あれから二年経っているので120歳か。エルフの寿命は人間の十倍なので、単純計算12~3歳相当って事になる。

サラより幼い。

しかも、精神は肉体に引っ張られるという言葉もある通り、エルフの精神の成熟度は、その外見に依存する場合が多いそうだ。

確かに、エレンは恥ずかしがり屋で引っ込み思案な深窓の令嬢という風に見えた。

とても百年を生きた人間の精神ではないだろう。

外で活動するエルフは、年相応の精神状態をしている者が多いけれど、これは周囲とどのくらい接する機会があるかが原因だろう。

言ってしまえば種族ごと引きこもっているエルフは、外側からの刺激が殆ど無いため、経年と成長が噛み合わないのだと思われる。

集落の中に居るエルフより、外で活動しているエルフの方が成長が速いって話もあるしな。


儚げな美少女という印象だった彼女。

性的な欲求よりも庇護欲が先に立ってしまいそうな雰囲気を纏っていた。

あと、よく噛む。


緊張のせいなのか、素なのかは、接点が少ないせいで判断できないけれど。


エドウルウィンを救った時に、俺に報酬として下賜された彼女だけれど、当時は根無し草だった事を理由に俺はエレンを集落に残していく事にした。

その時には、彼女の姉であり、族長の息子の妻であるヒルダさんから、いつでも立ち寄ってエレンを抱いても良い、と言われていたんだけれど、俺は彼女と別れてからの約二年、一度もエドウルウィンに足を運んだ事は無かった。

エレニア大森林やその中にあるダンジョン、エルフィンリードには何度か足を運んでいるというのにだ。


決して忘れていた訳じゃない。

サラ達との生活が楽し過ぎて、彼女の事が思い出になっていた訳じゃない。


ただ、まぁ、なんとなく足が向かなかっただけだ。


少ない接触時間から、サラ達を引き連れて会いに行くのはエレンの性格的にやめた方が良いと判断したのが理由の一つ。

俺が家を留守にしても問題無い状況が整うまでは、エドウルウィンへ向かう訳にはいかなかった。


俺自身が、エドウルウィンにあまり行きたくないと思っていたのが理由の一つ。

集落ごと引きこもっているという、非常に親近感の湧く種族ではあるけれど、短い滞在期間の中で受けた、エルフの上層部からのプレッシャーを俺は忘れていない。

不快だったとかじゃない。単純に怖かったんだ。


サラ達と一緒に生活するようになり、ガルツの人々ともある程度打ち解けて来たお陰で、コミュ症は多少改善されたと思う。

けれど、それは慣れた事が大きな理由であって、俺の性格そのものに、何か劇的な変化があった訳じゃない。

知らない人と話すのは、相変わらず緊張するんだ。

そのうえ、長い年月を経て身に着けた威圧感を纏っているとなれば、自然と接触を避けたいと思ってしまうのは仕方ないだろう。


自信を大分回復し、サラ達のお陰でリハビリも順調。かつてのスーパー俺に戻りつつあるのは確かだ。

けれど、スーパー俺に戻ったとしても、俺は知らない人と気軽に話す事はできないだろう。


かつての俺も、昔からの知り合いで周囲を固めて、新しい知人は、相手から近付いて来る場合が殆どだった。

俺が高校でヒキコモリになってしまった理由。

関係をゼロから構築する方法を知らないかった事。

あの頃の俺に戻ったとしても、当時身に着けていなかった技術は当然得る事はできない。


だからこそ、かつての俺を超えたハイパー俺になるためにも、その点を鍛えたいところなのだけれど。


怖いもんは怖いんだから仕方ない。


という訳で、森を行く俺の足取りは重い。


エドウルウィンには一度行った事があるのだから、『テレポート』が使えるのだけれど、エルフ達にはそれを知られていないから、突然集落に出現する訳にはいかない。

エルフに俺の能力を教えるつもりは今のところないしな。


急を要するというならともかく、多少時間がかかっても構わないのだから、俺の能力を隠蔽するためにも、森の入口まで飛んだあと、俺はエドウルウィンへ徒歩で向かっていた。

できれば行きたくない、という俺の心理状態もあって、時間がかかるのは良い事だ。


エレン自体には、何の不満も無いんだけどな。

まぁ、迎えに行くんだから今後はエドウルウィンに近付かなければいいだけだ。今回が最後、と自分に言い聞かせて、全てを投げ出したくなる気持ちに蓋をする。


勿論、定期的にエレンに里帰りはさせてやりたいけどさ。


成人を迎えると、家の後継者以外は集落を出るエドウルウィンのエルフは、その後一生戻って来ない者も多いから、エレンはあまり気にしないかもしれないけどな。

まぁ、ヒルダさんとは仲が良さそうだったし、今生の別れってのも流石に残酷だと思う。


「うん?」


小鬼の大鉈を振るい、植物系モンスターを薙ぎ払ったり、猪や鹿を狩りつつ森を歩いていると、若干の違和感を覚えた。

鳥の囀り、木々のざわめき、動物の鳴き声。

それらに混じって、確かに聞こえる風切り音。


「あれか!」


枝葉の間を縫うようにして、一本の矢が飛んでいるのが見えた。

しかしその挙動がかなりおかしい。

速度はかなり出ているようだけど、矢が飛ぶ速度としては遅いように思える。

真っ直ぐに飛ぶのではなくて、明らかに木々を避けて飛んでいる。


なんだ、あれ? 矢型のモンスターとか?


そして俺と矢の間に障害物が何も無くなったその時、矢は突然加速して真っ直ぐに俺を目指して突っ込んで来た。


「おっと」


しかし躱せない速度じゃない。その場から飛び退き矢を回避する。

矢はそのまま俺の横を通り過ぎ地面に突き刺さる、事はなく、地上すれすれで急旋回。再び俺に向かって来た。


「おいおいおい」


確かに上空を飛んでいる時から妙な動きをしていたけどさ。

やっぱりこいつモンスターかなにかなんじゃ……。



風切りの矢:魔弓・風切りから放たれた矢。射手がその軌道を自由に操る事ができる。



魔法の武器から放たれた矢でした。

どこからか狙撃されたって事か?


とりあえず俺は上昇して来た矢を躱し、その背後から『フレイムランス』を放ち、矢を撃墜する。

見事に燃えて矢は灰と化した。

さて、どこのどいつが俺に喧嘩を売って来たんだ?


……なんとなく嫌な予感がしないでもないけど。


暫く歩いていると再び独特の風切り音が聞こえて来た。

すぐにその方向へ向けて『フレイムランス』を放つ。


ち、躱しやがった!


空中で上手く軌道を変えて、矢は炎の槍を躱した。

矢の横回転ハーフロールとかシュールなもんを見たよ。


俺は更に『フレイムランス』を放つが、相手も右に左に横回転ハーフロールを駆使して次々に回避する。

その間も俺との距離が縮まってきている。しかし、そこには俺が罠を仕掛けていた。


矢の周囲が突然爆発する。

俺が設置しておいた『マジックマイン』に接触したんだ。


「って、おいおい」


しかし矢は、その身に纏った風を逆巻かせ、爆発の衝撃から自分を守った。

ほんとなんなんだよ、こいつは!


流石に速度が落ちたので、すかさず『フレイムランス』を撃ち込み燃やす。


一発目から二発目の間に時間があった事から考えて連射はできないみたいだな。

それとも、それほど遠くから放っているんだろうか?


自在に操れるんなら、距離による命中率の低下は関係ないだろうし、魔力で飛ぶから飛距離だって幾らでも伸ばせる。

あとは、その矢を操る効果がどのくらいの範囲まで届くかだが……。


「久し振りだな、人間」


と、考え事をしながら歩いていたら、俺の前方にエルフが一人出現していた事に気付かなかった。

声を掛けられて、初めて気付く。


エドウルウィン族長の息子、エルヴィン・エルフォードだった。

その手にしているのは前回見た時と同様、木の枝を適当に折り曲げて作ったような弓。

しかしそれは所有者の魔力で放つ矢の威力と射程距離が上がり、所有者が使う精霊魔法の効果を上昇させる魔法の弓だ。

名前は霊樹の弓。

つまり、さっきまで行われていた攻撃はできない訳だが……。


「お久しぶりです、エルヴィン殿。少々時間が空いてしまいましたが、約束通りエレン様を頂きに参りました」


俺はすぐに跪いて頭を下げた。ヒト至上主義であり、エルフ至上主義であるエルヴィンに対しては、嫌味にならない程度にへりくだるのが良い。


「そうか、大義であった」


しかし、エルヴィンの声には力が無い。

里の恩人にエルフを嫁にやる事ができる喜びも、大事な義妹が嫁に行ってしまう寂しさも、二年も待たせた阿呆に対する怒りも、何も無い。


まるで凪いだ水面のように、感情の起伏が感じられなかった。


「ひょっとして、もう遅かったでしょうか?」


エルフがどのくらい待つ(・・)事ができるのかは、俺も懸念していた。

二年は流石に長過ぎたか?


いや、二年前のエルフ達の話では、外の血を取り入れたがっていた筈だから、長く待たせても里の中で誰かに娶らせる、という事はしない筈だ。

となると外から誰か来たか?


ユリアからの情報だと、ゴブリンキングダムがついに王国と同盟を結ぶらしいから、その関係でキングダムの誰かが繋がりを持ちに来たのかもしれない。


しかし、それでエルフが首を縦に振る可能性は低いだろう。いくら王国がゴブリンと同盟を結ぶ事を決定したとしても、エルフはそれに従わない筈だ。

エルフのモンスター滅すべし思考は生半可なものじゃないからな。

武力で脅されたとしても、最後の一人まで悉く戦って死ぬだろう。


となると里が全滅、或いは壊滅的打撃を受けたってのが現実的なところだろうけれど、エルヴィンを見た限りそんな事はなさそうだ。


「遅すぎた。ああ、遅すぎだ。貴様は何もかも遅かった。貴様が迎えに来なかったせいで、いや、貴様が一度も来なかったせいで!」


エルヴィンの声と握った拳が震えている。手にした弓が、ミシミシと音を立てた。


「一体何があったのですか? エレン様になにか……」


問いかけた俺を、エルヴィンが険しい表情で睨みつける。

う、怖い。


ステータス的には俺の圧勝。けれど、それとこれとは話が別だ。

本気で人が怒るって、こんなに怖い事なのな。


「なにか……だと!? 貴様が、貴様のせいでな……!」


そこで、エルヴィンが何かに気付いたように顔を上げた。

俺も遅れて、それに気付く。


大量の魔力が、こちらに向かっている?


「エレンに何があったか、自分の目で確かめてみるが良い!」


言い残してエルヴィンは森の奥へと走り去ってしまった。

まるで、何かから慌てて逃げ出すように。


いや、まるで、じゃない。


逃げたんだ。

これから起こる出来事に、巻き込まれたくなくて。


そしてそれは姿を現す。

俺に向かって降り注ぐ、無数の魔力の群れ。

それは、一本一本が高密度の魔力を纏った矢だった。


一体何本あるんだよ?

というか、これ全部魔力の矢とか、軍隊でもこの先に待ち構えているのか?



冷たい雨:宝弓・ゼプトレーゲンによって放たれた魔法の矢。空中で無数の矢に分裂して対象に降り注ぐ。分裂する数は所有者の魔力に依存する。




なるほど、元は一本なんですね。

こんなものいちいち迎撃していられるか!


という訳で『ウィンドウォール』で一気に薙ぎ払う。

風の壁に阻まれその動きが止まると、推進力として消費していた魔力が行き場を失い暴発する。

周囲の矢も次々に爆発。更に、後方の矢も巻き込んで誘爆していく。


その爆発の下を素早く駆ける。


これ以上正体不明の敵から長距離狙撃を食らいたくない。


『魔力感知』で周囲を探ると、動揺した気配が伝わって来る。

やはりか。相手は何かしらの魔法を使って、この森全体の状況を把握している。

しかしそれはパッシブじゃなく、アクティブソナー的なものだ。

だから、俺からも相手の位置を探れる。



「お、おひさしぶりでひゅ、た、タキュマしゃま……!」


そして、一本の樹の枝の上に、彼女は居た。


短く切り揃えられているが、ボリュームがあるふわっとした内巻きのボブカット。

薄緑色の髪は、陽光に照らされてエメラルドのように輝いている。

アンは赤毛を嫌い緑に染めて、赤毛よりも醜い髪があったなんて、嘆いたけれど、やはりそれは人工的な色だったからだ。

少なくとも、その少女の髪を見たら、素直に美しいと思えた。


あどけなさを残した一見すると少年のような整っているが幼い顔立ち。

白磁のような肌が、頬の赤みを際立たせている。


出会った頃と同じく、極度に緊張と羞恥のせいで嚙みまくり。それが更に恥ずかしさを助長して、顔の赤みが増える。


儚さ、という言葉が服を着ているかのような印象。


乳白色の服の上に羽織った、浅葱色のケープがよく似合っている。

背にした巨大な矢筒がアンバランスだが、それがギャップを引き出して可愛らしく思える。


庇護欲と父性が大いに刺激させる雰囲気を纏った少女。


かつて俺に恩賞として下賜された、エルフの少女、エレン・リヒターはそこに居た。


「ひ、久しぶりですね、エレン様。約束通りに……」


「た、タクマ様が、を、お、お待ちしておりまして、わた、わつぃ、わたす、わた……」


口ごもるエレン。思わず、頑張れと言いたくなる。


「お待ちいたしておりましても、中々会いにいらっしゃるられらいので」


あ、諦めた。そして諦めた先でまた噛んでいる。

落ち着け、と言いたい。

優しく肩を抱いて頭を撫でてやりたい。


正直、今の肉食獣なサラに若干の寂しさを覚えている俺としては、エレンの言動がひどく微笑ましく見えた。


彼女の傍に、二張の弓が浮かんでいなければ、このほんわかとした雰囲気に飲まれてしまいかねなかった程だ。


なんだろう、あれ? ファンネルかな?


『魔力感知』で調べれば一目瞭然。エレンの両隣には半透明の、鎧を纏った女性が二人浮かんでいた。

戦の精霊(ヴァルキリー)』。本来なら男性にのみ力を貸す精霊の筈だ。


「どうしてなのかと考える毎日でした。考えて考えて、ずっと、一日中、いつも、いつまでもタキュマ様のきょとばかりかんがえていました」


そこで恥ずかしそうに、両手を頬に添える。その恥ずかしさは俺の事ばかり考えていたという告白に対して? それとも噛みまくった事?


「そしてわてゃしはわかったんです。タクマ様のお言葉を思い出して思い至りました。それまで、タクマ様のお言葉を思い返す事さえしていなかったエレンの至らなさをお許し下さい。けれど思い返して思い至ったエレンを褒めて下さい」


早口になってきた。あと、随分流暢に喋るようになってきたな。

なんだろう? 背中に滝のような汗が流れ始める。

このまま喋らせているとまずいと頭の中で警鐘が鳴りっぱなしだ。

けれど俺にはどうする事もできない。


今でも慣れた人間以外が相手だと、事前にシミュレートしておかないとまともに会話できないんだ。

今のエレンみたいな相手を止める方法なんて知らねぇよ。


「エレンは思い出したんです。思い至ったんです。エレンは気付いたんです。タクマ様は仰いました。エレンを連れて行けないのはエレンが弱くて危険だからと。ならばエレンが強くなればきっとタクマ様は迎えに来て下さると思ったのです。ですのでエレンは頑張りました。最初は魔法や弓の勉強ばかりでしたが、ある日お姉様から強くなるならモンスターを倒すのが一番良いと教えられまして森の中でモンスターを狩る班について行ってモンスターと戦うようにしました。強くなったら一人で森へ行きモンスターと戦いました。更に強くなったらエルフィンリードや派生ダンジョンへ挑むようになりました。更に更に強くなったらより深い階層で戦うようになりました。そしてこの二年間タクマ様を想いながら鍛えてまいりました。ほら、見て下さいタクマ様、エレン、こんなに強くなったんですよ。タクマ様、これでエレンはタクマ様と共に行けます。タクマ様のお傍に居る事ができます。さぁタクマ様、エレンの強さを確かめてください!」


そしてエレンは矢筒から二本の矢を取り出し、宙に浮かんだ弓に番える。

弓はそれぞれ戦の精霊(ヴァルキリー)が支えている。エレンはその弓に番えた矢を、片手でそれぞれ引き絞る。


そして放たれる二本の矢。


一本は魔弓・風切りから放たれた、自在に宙を舞う矢。

一本は宝弓・ゼプトレーゲンから放たれた、無数にその身を分ける矢。


「さぁ、タクマ様! ()しあいましょう!!」


なんか不吉な文字に『愛』というルビが振られた気がする。

どうしよう!? 二年の間に婚約者のエルフがヤンデレになっていた!!!




名前:エレン・リヒター

年齢:120歳

性別:♀

種族:エルフ

役職:なし

職業:弓撃士

状態:歓喜(重度)興奮(重度)狂気(重度)魅了(重度)


種族LV45

職業LV:弓使いLV38 精霊術士LV27 弓撃士LV20 召喚士LV10 探索者LV23


HP:138/138

MP:1218/1422


生命力:67

魔力:1013

体力:51

筋力:55

知力:729

器用:83

敏捷:49

頑強:42

魔抵:95

幸運:183


装備:魔弓・風切り 宝弓ゼプトレーゲン 霧雨のケープ 開闢の衣服 霊樹若葉の長靴


保有スキル

弓戦闘 魔法戦闘 精霊魔法 召喚魔法

魔力感知 魔力操作 魔力増大 限界突破 効果拡大 森林踏破 罠感知 罠解除 足跡追跡 気配察知 気配遮断

精霊の呼び声 精霊の加護 貴人の振る舞い 気品 庇護 エンヴィーの願い 不運(軽度)

連射 集中 クイックショット ペネトレイト ロングレンジスナイプ アローレイン ライナーショット ウィークスナイプ 

嫉妬の神の加護 愛の神の加護 試練の神の加護




随分ピーキーな能力だな。

あとなんなんだその状態異常は!?


一番普通だと思っていた乳白色の服とズボンが、神器ってどういう事!!?


スキルにもちらほらやばいもんがあるしよぉ。

この三柱の神の加護はなんのコンボなんだよ……。


そして『常識』にさえ無い激レア職業『召喚士サモナー』!!

男性にしか力を貸さない精霊、戦の精霊(ヴァルキリー)を従えているのはこの職業によるものだろうな。

獲得条件は亜神以上の神霊を召喚する事。なにやったんだよ、エレンさんよぉ……。


ちなみに、フェルディアルはあれはあっちが勝手に来ているので俺が召喚している扱いにはならない。


召喚士サモナー』のLVを上げると異世界召喚が可能になるぞ。

異世界を行き来できるようになる訳じゃないから、地球に帰った俺を呼び出す事はできるけど、元の世界に帰す事はできない。

召喚であって召還ではないからね。


さて、それじゃ暫くエレンの鬱憤晴らしに付き合うとするか。

二年も待たせたんだ。ビンタ一発程度じゃ気が済まないよな。


という訳でエレン再登場回でした。

次回は何故エレンがヤンデレになったのかの話です。

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