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異世界から仕送りしています  作者: いせひこ/大沼田伊勢彦
第三章:異世界ハーレム生活
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第71話:奴隷王女の独白

ミカエル独白回です。

バカにならないよう気を付けました。


ボクの名前はミシェル・ラナ・エレノニア。エレノニア王国の第一王女だ。

第一王女とは言え、王位継承権はそれほど高く無い。まずは直系男子が優先されるからね。

あくまで最初に生まれた女子ってだけだよね。

弟が三人と妹が四人居る。だから一応、王位継承権は四位って事になるのかな?

でもボクの継承前に弟に男子が生まれていたらそっちが優先されるからね。

別にそれを理不尽とか不公平だと思った事はない。

弟妹達と特別不仲という事も無い。

あっちはどう思っているか知らないが、ボクは弟妹達が大好きだから、良き姉、頼りになる年長者であろうとしていた。


この口調もその一つ。

ボクは王様に憧れている。


王座に興味がある訳じゃない。

英雄譚に出て来るような、強く、聡明な王様だ。


具体的に名前を出すなら、冒険王ウミオとかかな?

父上に悪いから、実在の人物の名前を口にしたりはしないけどね。


弟が将来王位を継いだ時、ボクはその補佐に回るだろう。

国内の大貴族や周辺国の王子に嫁ぐ可能性もあるけど、どちらにしても国の役に立てるよう、しっかりと準備をしないといけない。


伝説にあるような王への憧れと、現実的な将来の展望により、ボクは文武共に修めていく事になる。


優秀な生徒、だったと思う。

そこは流石王族の血筋だよね。

王国にある政治書、兵法書には全て目を通した。12歳の時には、騎士団でも指折りの実力を身に着けていた。


とは言え、『デュークリプトの使徒』になってはいけない。(知識ばかりで実践はろくにできない未熟者の例え)

文はともかく、武の方はすぐに試す事ができる。

そんな訳でボクは王宮を抜け出し、身分を隠してサラドの街で冒険者をやる事にした。


ずっと帰らない訳にはいかないから、数日ダンジョンに潜ったら王宮へ帰り、また一ヶ月程したらサラドへ向かうという生活を繰り返した。


正直、王宮にはバレていたと思う。


それでもボクは王位継承権も高く無い、中途半端な位置にいたから、監視だけに留めてもらえたんだろう。

あの頃の王国は、帝国との休戦から三十年が経過していて、平和そのものだったのもあるだろうね。


今にして思えばそれでいいのか? って感じだけど、当時はボクもその平和ボケの一員だったから。


そんな生活が四年程続いたある日、事件は起こった。

それはボクの今後の人生を一変させる大事件だった。


エレア隧道が崩落したんだ。


詳しい結果は聞かされなかったけど、調査をすれば、それが人為的なものであるとわかったらしい。

何者かがエレア隧道を崩落させた。

この時の死傷者は千にものぼるという。

あれだけ巨大な隧道が崩落したのに、千人で済んだ事を幸運と思うべきか、それとも、王国の民が千人も犠牲になった事を嘆くべきか。


弟が嘆いたので、ボクは強気にそれを諫める事にした。

将来王になる弟の補佐をするつもりのボクとしては、王に唯々諾々と従うべきじゃないと思ったからだ。

勿論、諸手を挙げて賛同すべき時もあるだろうけどね。


それが大事な事だとわかっていても、中々王族に諫言を述べる事はできない。それがこの国の頂点である王ともなれば尚更だ。

だからボクがその役目を追う。

同じ王族であり、姉であるボクが。


数日後に王都が襲撃された。

空から爆発する玉を落とされるとか、神話の域だろう。

しかもそれを為したのがグリフォンに跨ったゴブリンとかどういう事?


おまけに、王都が壊滅せずに済んだのは、その襲撃にいち早く気付いたある人物が、グリフォンの半数と、ゴブリンの指揮官を撃退してくれたお陰らしい。

まるでサーガに出て来るような英雄の所業だけど、その人物はヒトでありながら神の使徒でもあるっていうから。

どうやらボクは伝説が始まる時代に生まれてしまったようだ。


惜しい事をしたな、と正直思った。

この時に王だったなら、この英雄と共に名前が残ったかもしれない。

けど王女じゃ無理だなー。

この後王座に就けばまた違うんだろうけど、ボクにはまったくそのつもりは無かった。


だってそうだろう? この事件で王国が内外で揺れている時に、ボクが更なる混乱を引き起こしてどうするんだい?

国内が一丸となって危機を乗り越えなければならないこの状況で、お家騒動なんて起こしてる場合じゃないよ。


それに弟は優秀だ。

父の意向で大分内政向けの育てられ方をしていたけど、その成果はしっかりとあった。

間違いなく、弟は名君として王国の歴史に名を残せるだろう。


弟はそれでいい。外にはボクが行く。

もしも北の大国と戦争が再開したら。もしも内部でゴブリンが暴れ始めたら。

戦いに赴くのはボクの仕事だ。

弟はそれを指示するだけでいい。

弟はボクが戦うための準備を整えてくれればいい。

復興を指示し、民に負担をかける事無く戦争のための準備を始めてくれればいい。


難しいとは思うけど、弟ならできる筈だ。

だからボクは何も心配していなかった。まだ父も健在だったからね。


けど、ここに来てボクを時期王に据えようとする動きが出て来た。

それも、その派閥は結構な規模になっていた。

どうやら、ボクが弟を補佐するために自らを鍛えていたのと、弟が弱気を見せた時にそれを叱咤したのが良くなかったらしい。


いや、平時であれば何も問題無かったんだ。

文武に優れた強気姉と、英知溢れる心優しき弟、で済んだ話だ。


けれど時期が悪かった。


王国には女子にも王位継承権がある。けどそれは、何かの理由があって直系の男子が継げなかった場合に、血を絶えさせないための制度だ。

そして王国の長い歴史の中で、女王が誕生した事は何度かあった。

いずれも国が存亡の危機にあった時だ。


けれどそれは当然だった。


直系の男子が居ないなら、生まれて育つのを待てばいい。

女子が王位を継ぐという事は、ただ単に直系の男子が居ないだけではない。早急に国を纏めるための王が必要な時だって事だ。


そりゃそんな時なら、国は滅亡に瀕しているだろうさ。

そこで王国が救われた時、周辺国への威圧として、或いは後の世への自慢として。

女王一人の功績だと讃えられ歴史書に記されるだろうさ。


そこには当然、名前の無い優秀な官僚達の尽力があった筈なんだ。

政治を少しでも学んだ人間なら、そんな程度の事には簡単に気が付く。

気が付いていながらも、国威を保つために女王の偉大さを語るんだ。


けど、今回ボクを担ごうとしている貴族達、通称王女派は、そんな政治の裏側を見ずに、ただ伝説だけを見てボクと一緒に縁起を担ごうとしている。


勿論、彼らが特別愚かだった訳じゃない。

彼らだって、国が平和ならボクの事は優秀な王族としか見なかった筈だ。現に今まではそうだった。

だから時期が悪かったんだ。


帝国との戦が一先ず終わって三十年。

国の危機というものを知らない貴族も増えて来た。

そんな平和な時代に起こった国を揺るがす大事件だ。

正常な判断ができなくなっても仕方ない。


有体に言って、彼らは怖がっているんだ。

だから平易で容易な道を選ぼうとしている。


ボクという女王が誕生すれば、この国を覆う災厄がたちどころに消えてなくなる。

彼らはそう信じているんだ。


付き合い切れない、というのがボクの本音だった。


そんな事で国が救われれば苦労はない。

第一それ(・・)に必要なのは女王であってボクじゃない。


せめて、ボクの優秀さを讃えて、それを理由に王位継承権の繰り上がりを狙うなら、まだ心動かされたかもしれないね。

今のこの国に必要なのは心優しき仁君ではなくて、強き暴君だ、とかさ。


王女派の台頭によって、王子派なる派閥まで出現してしまった。

いやだから君達、父上はまだ健在なんだよ?


あとボクの前で弟の悪口を言うのはやめてくれないかな?

今までボクが弟を蔑んだ事があったかい? 見下した事があったかい?

なのに何故君達は、突然ボクが弟を悪く言われると喜ぶようになったと思えるんだい?


今はそんな事で争わず、国が一丸となって国難にあたらなければならない、と諭しても、「ならば女王の下で一つに纏まるべきです」とか言うし。


父が健在だし、弟も、ボクが本心から王座を望んでいないとわかってくれているけど、いつまでも周囲が大人しくしているとは思えない。

王子派と王女派で戦争になるだけでもまずいのに、王女派の過激派が、父や弟を暗殺しないとは限らない。


どうにかしないといけない。けどその手段が思い浮かばないまま、ボクは逃げるように王宮を出て、サラドの街へ向かった。


そんな時だった。彼と出会ったのは。


彼の名前はタクマ・サエキ。

ボクが憧れた伝説の王と同じ黒目黒髪。


高くはないけど通った鼻筋。やや大きいけれど形の良い口。

強い意志を宿した目。吸い込まれそうな黒い瞳。

力強い太めの眉。

それら個々のパーツも素晴らしいけれど、それぞれが絶妙のバランスで、男らしい角ばった輪郭の顔に配置されている。


堀はそれほど深くなく、平たい顔をしているけど、それが優しさと穏やかさを醸し出している。


正直に言おう。

一目惚れだった。


恋愛ものの読み物は興味が無かったし、そういうものに書いてあった、一目で恋に落ちるなんて事、現実にあると思っていなかった。

少なくとも、ボクにそれが起こるとは思っていなかった。


けど彼を見た瞬間、ボクの体を電流が走り、鼓動が速くなり、呼吸が苦しくなった。

それだけなら、戦士として培われた直感で、彼の強さを感じ取ったかとも思えたけど、ボクはすぐにこれが恋だと気付いた。


彼が連れていた二人の女性。

隷属の首輪をしている事から奴隷だとわかるけど、少女の方は彼の腕に頬擦りするように抱きつき、淑女の方も手を繋いでいるだけだけど、肩が触れ合う程の距離に居た。

そんな様子を見ていると、なんだか胸が苦しくなって、同時に苛立ちを感じた。


女性を侍らせている事に腹が立った訳じゃない。


二人の様子を見れば、彼女達が首輪の命令で無理矢理言う事を聞かされている訳じゃない事はわかった。

彼に対する憤りよりも、二人の女性に対する羨望の方が強かった。


ちょっとそこ換われ、と。


そう思ってしまった。

有体に言って嫉妬だ。だからボクは、タクマ君に一目で惚れてしまったんだと理解できた。


これは運命だと思った。

彼にボクを攫って貰えばいんだと。

ボクが居なくなれば、王女派は擁立する相手を失う。彼らだって王国を想った愛国者なんだ。担ぐべき御輿が無くなれば、王子派と合流してこの国を守るために働いてくれる筈だ。


妹達は王侯貴族の令嬢としての礼儀作法と自分を着飾る方法しか学んでいないからね。

流石にそんな妹達を担ぐ程迷走はしていないだろう。


していないよね? してない筈だ。


彼と共に逃げるとなると、もう家族には会えないと思う。

少なくとも、弟が王座に就くまでは無理だ。

寂しくないと言えば嘘になる。


けど、このまま争いが続き、最終的に血を分けた姉弟で殺し合う事になるよりマシだ。


問題は彼に攫って貰う方法だったけど、丁度ここはサラドだ。

適当に難癖をつけて決闘に持ち込み、ボクが負ければいい。

彼には負けても特に損しないものを賭けさせ、ボクは絶対服従の奴隷となる事を賭ける。ボクがそんな無謀なものを賭ける理由としては、自分の正義を押し通すために、彼に何としても決闘を受けさせたいから。

少なくとも、多少苦しいけど、それが通るくらいには、ボクはこの街で活躍していた。


街にずっと居る訳じゃなく、暫くしたら王宮に戻らなくてはならなかったから、ボクは基本的にソロでダンジョンに潜っていた。

ボクの活躍が知れるようになると、ボクを勧誘する冒険者達が増えた。

臨時のパーティとしてなら、とボクはそれを了承した。

自慢じゃないけどボクは美形だ。

身分を隠すために男装したら、かなりの美少年に仕上がったと自負している。

だからだろうね。女性冒険者からの誘いが多かった。


やっぱり女性は守ってやりたくなる。

冒険者をしているという事は、戦う術を持っているという事だけど、強いからと言って守らなくても良い理由にはならない。


優しくしつつも深い関係になる訳にもいかないので、距離を置いた接し方をしていたら、紳士的だと人気が出てしまった。

そのうえボクは四年でAランク冒険者になれる程の実力者。


強く優しく美しい。

自分で言って恥ずかしくなるけど、これが冒険者ミカエルに対する周りの評価だった。


そんなボクが女性を奴隷にして侍らせた彼を批難するのは何もおかしくないし(その時丁度ダンジョン帰りで一緒にパーティを組んだ女性冒険者を連れていたので、少々説得力に欠けたけど)、そんなボクが自分の強さに絶対の自信を持っていても何もおかしくなかった。


それにこの街では決闘は一番の娯楽と言っても過言ではない。

だから、決闘だ、と言えば大体の無茶は通るものだ。


彼に難癖をつけ、二人の女性の奴隷からの解放を理由に決闘を仕掛けた。

最初彼は乗り気じゃなかったけど、街の住民を巻き込む事で、彼の選択肢を潰し、逃げ場を奪う事に成功した。


彼の言動からかなりの実力者である事は想像がついたけど、ボクより強いかはわからないな。

まあボクより弱いようなら適当なところでわざと負ければいいか。

わざと負ける事さえ難しいくらい弱かったらどうするかな? そうだな……


「二人の女性に大分執着しているみたいだし、あくまで奴隷から解放しただけで、彼女達をボクの奴隷にした訳じゃない。だから彼女達が彼について行くというなら止めはしない。けど、また奴隷契約を結ばないかどうか監視させて貰う」


とか言って彼について行けばいいか。

王女派を完全に諦めさせるためには、彼の奴隷になるのが一番良いけどね。


どうやらボクの心配は杞憂に終わりそうだ。

二日後に決まった決闘までの間、ボクはできる限り彼の情報を集めてみた。

彼の強さの確認もあったけど、彼の人となりを知りたかったからだ。


そうしたらとんでもない事実が判明した。

彼はなんと時空の神の使徒だと言う。そう言えば、時空の神の象徴である時の旗印を身に着けていた。

あまり知られていない神だからすぐに気付かなかった。


けど、時空の神は今王国で一、二を争う程話題が熱い神だ。


エレア隧道の崩落の際、逃げ遅れた多くの人を救った時空の神の使徒。

先に言った、王都を襲撃したグリフォンとゴブリンの将を撃退した時空の神の使徒。


それが彼、タクマ君なんだそうだ。


しかも先のダゴニアでの氾濫鎮圧にも彼は参加していたそうだ。

この時、光の勇者に時空の神が手を貸して、使徒を遣わしたそうだけど、これはタクマ君とは別らしい。


他にもこの半年程で、様々な場所で時空の神、女神フェルディアルは目撃されている。

一説にはエレニア大森林に住むエルフが、自分達を守るために召喚したという話まであった。


神の使徒である彼が、Aランク冒険者とは言え、ただの人間であるボクより弱い筈がないからね。

仮に身体能力で劣っていても、彼は時空の神の祝福の殆どを使える筈だ。

伝え聞くものだけでも、その効果はヒトが扱う魔法に比べて圧倒的だった。


そしてボクは負けた。

うん、強かったよ、タクマ君。なんというか、期待通りであり、予想以上だった。

手も足も出なかったよ。

なんだい、あれ? 二系統の魔法を使いこなす。まあ、それは名のある魔法使いならできる者も居る。

けど、それでいて槍も体術も一流とか。体術に至っては、正直何をされたのかもわからないしね。

気付いたら地面に転がされていたよ。


そして何より、彼は聡明だった。


どうやらボクの正体を早い段階で見破っていたらしく、後で思い返すと、彼の言動の端々にそれが見て取れた。

ボクが隠している事に考慮して、遠回しに気付いている事を教えてくれていたらしいね。


そしてそんなボクの事情をくみ取って、彼はボクを奴隷にするにあたって、絶対服従以外に一つの条件をつけた。

それはボクの財産に関してだった。

ボクの財産は主人であるタクマ君が所有、管理する。これは当然の事だ。

タクマ君が死んだ場合、ボク以外のタクマ君の奴隷にボクごと所有権が引き継がれ、最終的にその財産は時空の神の教会に寄付される事になる。


普通の事だ。けど、これが神の使徒と交わした誓約であり、慈悲の神によって造られた隷属の首輪を介した契約だと言う事だ。


奴隷を『ミカエル』と認識するか『ミシェル』と認識するかでこの契約は大きな違いを持つ。

ミシェルまで含むのだとすれば、ボクの財産とは冒険者として手に入れたものだけでなく、王宮にある個人資産までタクマ君の管理下にある事になる。

普通に考えればそれだけだけど、ミシェルは王族であり、また王の子供の中で最年長である事が問題になる。

つまり、いずれボクが継ぐ可能性があるから、王国全てもミシェルの財産と見做される可能性があるんだ。


勿論、普通に考えれば有り得ない。それは拡大解釈だ。

けど相手は神。どこまでヒトの細かい事情まで汲んでくれるかわからない。

抗議をしようにもそれが通じる相手なのかわからない。

そもそも、ヒトが行う裁判のように、抗議をしたからと言って、結果が覆るものなのだろうか?


神話の中には度々、自らが定めたルールのせいでその身を滅ぼす神が出て来る。

ならば、神の言葉は神でさえも覆せない絶対的なものなのではないだろうか?


であるならば、もう王女派はボクを国王候補として擁立する事はできない。


タクマ君が自主的にボクを奴隷から解放して、その後に王宮に連れ戻さない限り、王国はタクマ君個人か、時空の神の教会のものになってしまうからだ。


そして、ボクの事情をある程度わかっていながら、ボクを奴隷にしたタクマ君が、ボクを自主的に奴隷から解放するなんて有り得ない。


ボクの事だけじゃない。

ボクを奴隷にしている限り、タクマ君は王国から命を狙われずに済むからだ。


こうしてボクはタクマ君の奴隷になり、王国の内乱を未然に防ぐ事に成功した。

成功した、と思う。結果が出るのはまだ先だけど、ボクが残っているよりは混乱は少ない筈だ。


家族と会えないのは寂しいけど、ボクには新しい家族ができた。

同じ奴隷仲間のサラ君とカタリナ君。そしてボクの愛すべき主人であるタクマ君。


今日からボクは、エレノニア王国第一王女、ミシェル・ラナ・エレノニアではなくて、一人の女、ミカエルとして。

この新しい家族と共に生きていく。


どうやらサラ君もカタリナ君も、タクマ君に抱かれているようだから、とりあえずボクも仲間に入れて貰おうかな。

家族の間で差別はいけないよね。

ちゃんとボクも愛してね、ご主人様。




ようやく長い第三章も折り返しまで来ました。

次は閑話を挟んで作品内での時間が少々飛びます。

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