第23話:野盗撃滅
野盗のアジト襲撃話
特にそれ以上のものはありません
野盗との戦いでは
戦いでは、ね
野盗たちは碌な装備を持っていなかった。
やっぱり何かある訳じゃなかったみたいだな。
本当にただの野盗だったみたいだ。
剥ぎ取った装備を全部売れば23デューにはなるかな。
最初の仕送りまでもうすぐだからな。
一応その分は確保してあるけど、次回分と俺の生活費のためにもコツコツ貯めていかないと。
装備も新調したいしな。
セニアみたいに魔法の武具で固めようとは思わないけど、少しずつ良いものに変えていくくらいはしないと。
フェルとの戦いで実感したが、ステータスばかり高くて経験と技術が足りていない。そこに良い装備を足しても、中身がからっぽの薄っぺらい冒険者ができあがるだけだ。
だから少しずつ。
俺のステータスじゃなくて、経験に合わせて装備を良くしていこう。
「この分だと今日は野営になりそうだな」
戦闘で無理をさせたせいか、馬が歩き出したがらなかった。
俺は水を飲ませ、草を食わせ、ブラッシングしてやって馬の機嫌を取りながら、セニアにそう話しかけた。
「そうね、でも急ぐ旅でもないのだし、いいんじゃないかしら?」
セニアも自分の馬にブラッシングしてやりながら答える。
彼女の馬は落ち着いていたが、待っているだけも暇だったんだろうな。
しかしセニアの言葉は随分と余裕があるものだった。
多少は追っ手の影に怯える事も無くなったんだろうか。
「馬での戦闘経験は?」
「特に」
「そう……」
セニアからの質問に正直に答えると、彼女は遠い目をしてそう呟いた。
なんかもう、色々諦めたような顔だ。
うん、深く考えない方がいいぞー。
「それで、野盗の方はどうするの?」
「別にどうも?」
「アジトを見つけて壊滅させたりとかしないくていいの?」
言うセニアは鍔を親指で弾いてカチャカチャしていた。
いきたいのかな?
「ギルドでそういう依頼を受けていればしても良かったけどな」
「ギルドの報奨金が出なくなるだけで、野盗の持ち物は分捕り自由でしょ?」
そう言われると確かにそうだよな。
ルードルイへ、というか、王国の各都市を回ろうとしてるのは、それぞれに建設されている神殿へ行って洗礼を受けたいからだけど、そこまで急ぐ訳じゃない。
『キャストアストーン』が使えるようになるビクティオンの洗礼はできるだけ早く受けたかったけれど、それはもう済んだし。
ここの盗賊団がどれほどの規模かわからないし、今回はたまたま俺達を襲っただけで、普段商人や村を襲っていないかもしれない。
そうするとギルドに討伐依頼が出ない可能性が高いからなぁ。
ギルドの報奨金目当てに今回彼らを見逃して、結局俺達が受けられなかったらそれこそ丸損だ。
「相手の規模がわからないと危険かもしれないぜ?」
「え? 規模わかるでしょ?」
言ってセニアは俺を指差す。
うん。俺の事随分わかってきましたね。
勿論今はわからない。
けれど、アジトに近付けば『サーチ』で全て把握できる。
「そうだな。折角だし行っちゃうか?」
「ええ。行きましょう」
そんな軽いノリで俺達は野盗団の壊滅を決めたのだった。
馬を森の入口に繋いで、俺とセニアは徒歩で森の中へ入る。
入ってすぐに相手の痕跡は見つかった。
踏まれて曲がった草、靴底で削られた苔、何か鋭利な刃物で切られた枝。
野生の獣とは違う、明らかに人が移動した形跡がそこにはあった。
「わかりやすいなぁ……」
「え? なにが?」
俺が半ば呆れて呟くが、セニアはピンと来ていないようだった。
まぁ、そういう知識を持ってないとわからないか。
彼女ずっとぼっちだったみたいだし、そういう技術を習う機会も見る機会も無かったんだろう。
俺? 俺にはほら、『常識』があるから。
『常識』とは言っても、冒険者の三割が知っていれば俺も知る事ができる訳だから、セニアが七割の方に入っていても別に不思議じゃないし、それで特別彼女が無知だとは言えない。
そしてそれは野盗たちも同じだ。
森の中のちょっとした違和感を辿って相手を追跡する事を知らなければ、それを隠蔽しようともしないだろうからな。
一応罠の可能性も考え、『サーチ』で周囲を念入りに探りながら、その痕跡を追っていく。
すると百メートルほど先に、多数の反応が発生した。
恐らく、そこが野盗たちのアジトだろう。
複数の反応が集まっている場所を中心に、円形状に反応が散っている。
その輪の外に、ちょろっとはみ出した二つの反応は見張りだろうか。
『暗殺者』のスキル『気配遮断』を使用し、姿を隠しながらその反応に近付く。
セニアも俺の背後にぴったりとついてきた。
彼女は特別そういうスキルを持っている訳じゃないけど俺のすぐ後ろにつくことで、俺のスキルの恩恵を得ているんだ。
所謂パーティ効果だけど、きちんとメカニズムを把握している訳じゃないみたいだ。
『常識』でも、スキル使用者の近くにいると、何となく自分も見つかりにくくなる、という経験則に基づく知識はあるけど、それがどうしてそうなるのか? まではわからなかった。
スキルの説明欄を『セルフアナライズ』で見てもわからなかったので、俺も詳しくは知らない。
まぁ、見つかっても何とかなると思うけど、やっぱりここは奇襲を仕掛けるべきだ。
俺はともかく、セニアには事故が怖いからな。
木々の間から、二人の男が立っているのが見えた。
薄汚れた服やプレートメイルを身に着けた、わかりやすい野盗っぽい男が二人。
それぞれ得物を手にして周囲を警戒している。
ただそこまで緊張感を抱いているようには見えない。
多分、今までアジトを襲撃された事なんてないんだろう。
どちらかと言えば、冒険者や兵士より、魔物やモンスターを警戒しているのかもしれない。
俺は無言でセニアに身を隠すようジェスチャーし、両手に魔力を込めた。
「空を穿つ槍――」
俺の詠唱を聞いて、セニアの顔が蒼褪める。
第五階位魔法の両手撃ちなどという非常に贅沢な事を、俺は野盗相手に行おうとしている。
『アナライズ』で見ると相手のLVはそれぞれ4と6。
間違いなくオーバーキルになるだろう。
けどそれでいい。
下手に生き残られるとその方が厄介だ。
「――インヴィジブルジャベリン!!」
俺の両手から放たれた不可視の魔槍が、見張りの男達の頭を吹き飛ばす。
「行くぞ!」
直後に俺は木の陰から飛び出し、走り出した。セニアも遅れて後に続く。
門番らしき男達が立っていた、入口をくぐると、木々を伐採してつくったのだろう、かなり広大な広場があった。
葉っぱや枝で偽装された柵に囲まれていて、掘っ立て小屋やテント住居が柵沿いに並んでいる。
広場では十数人の男たちがたむろしていた。
特に何かしている訳じゃなくて、適当に時間を潰している感じだ。
まぁ、野盗が真面目に訓練していたり、勤務時間が決められていて、仕事をしていたりする方が不自然だけどな。
外の奴らを出稼ぎ組と考えるなら、彼らは待機組か。
他にも出稼ぎ組がいるかもしれないな。
まぁ、今そいつらの事は考えても仕方がない。ここにいる奴らの殲滅に集中しよう。
突然現れた俺に、碌な反応も見せない野盗たち。
うん、間違いなく素人だな、これは。自分達が襲撃される事なんてまるで想定しないなかったんだろう。
甘いんだよ!
野盗なんて殺したり奪ったりする職業(?)を生業にしているなら、殺されたり奪われたりする覚悟もしておけよ。
なんて、テンプレなセリフを頭の中で思い浮かべつつ、俺は広場の中心に向けて『ライトボール』を放つ。
「ぐぉっ!?」
「うわっ!?」
突然の閃光に目を焼かれ、悲鳴を上げる野盗たち。
当然、『スピアーレイ』の追撃が入る。
更に俺は走りながらボウガンを構え、手近な野盗の喉元へ矢を撃ち込んでいく。
うん、意外と使えるじゃないか、ボウガン。
走りながらショートボウは撃てないからな。
「右のテント、奥から二つに七人! 多分攫われて来た人達だ!」
「わかった! そっちは任せて」
俺の後ろを走り、やはり手近な野盗に小剣を突き刺していたセニアが、俺の言葉を誤解する事無く応える。
もうなんでわかるのか? とか疑問を抱かなくなったな。
まぁ、初めて会った時から『野伏』系技能を持っているっぽい事言ってあるから、その辺りだと考えたんだろう。
そういや俺、『野伏』持ってないな。
獲得方法は二十日以上連続で野宿する事なんだけど、そういや時々村とかに泊まったりしてるもんな。
ダンジョン内ってのは野宿になるんだろうか?
そんな事を考えているうちに野盗の殲滅は完了した。
最高LVは親分らしき大男のLV13だったので、楽勝だった。
『サーチ』で確認しても、セニアが確保した人々以外に反応はなし。
隠蔽系のスキルで隠れている可能性も考えて、一応小屋やテント住居を一通り見て回ったが、やはり誰も居なかった。
ついでに野盗たちが貯め込んでいたお宝も奪っておく。
まぁ、大した稼ぎにはならなかった。
囚われていた人間は、みんな若い女性だった。
裸にボロ布一枚羽織っただけの恰好で、どこかに売りさばく予定だったにしても、これまでどのような目に遭っていたか容易に想像できてしまう。
下半身に血液が集中しないよう気を付ける。
マジで気を付ける。
いやお前、この状況で元気になるとか、ちょっと引くレベルの鬼畜だぞ。
モニター越しなら大好物の状況とは言え、マジでTPOわきまえろ。
「もうすぐ日が暮れるから、悪いけど今日はここで寝泊まりしてもらう」
食事の準備中だったんだろう、解体途中の猪があったので、それを調理しながら俺は彼女たちに言った。
ちなみに猪の解体知識は『常識』にあった。
あと現代日本に居た頃、バンディットダイアリーというエッセイ漫画で猪の解体をやっていたので、うろ覚えながらスムーズに解体が済んだ。
セニアはわからなかった。
ちょくちょく冒険者の常識から外れるよな、流石王族、世間知らず。
七人は全員最低でも状態異常『疲労(中度)』以上。そして全員『飢餓(軽度)』以上を発症していた。
扱い悪すぎるだろ。
許可を得た人間以外の人身売買は禁止だから、野盗たちから人間を買うのは当然違法の奴隷業者という事になる。
奴隷商という職業がしっかり存在している以上、違法の奴隷業者のウリは珍しさか安さのどちらかになるだろう。
質はどうしたってまともな業者には敵わないからな。亡国の姫とか流れてる時あるらしいし。
『アナライズ』で見ても七人ともただの一般人だったので、希少価値という点では皆無。
なら安さだけど、それこそある程度小奇麗にしておかないと安く買い叩かれるだけじゃないだろうか?
野盗たちにそこまで考える頭が無かったのか、それとも商品じゃなくて自分たちの備品のつもりだったのか。
備品なら備品で大事に使おうとか考えなかったんだろうか?
疲労と空腹で生気を無くしたうえ、色々汚れている女性抱くとかちょっとステージ高過ぎやしませんかねぇ?
「ここにいる間はちゃんと君たちを守るし、夜明けとともに移動して、近くの村に送り届ける事を約束する」
そして俺はセニアに白湯の入った陶器を手渡す。
『ウォーターボール』の魔法で作り出した水を鍋にぶち込み、そこから『ピュリフィケーション』で不純物を取り除いた水を沸騰させただけのもの。
『ウォーターボール』の水をそのまま沸かせば良いのでは? と思うかもしれないが、そうすると、俺の魔力がその水には残ったままになる。
どんな悪影響が出るかわかったもんじゃない。最悪、モンスター化してしまう可能性があった。
「口に含んで、ゆっくりと、体中に染み渡らせるように飲んで。決して勢い良く飲み干しちゃだめよ」
俺がセニアに伝えた通りの注意をしながら、セニアは手近に居た女性に陶器を手渡す。
極度の空腹状態の時に慌てて腹にものを入れると、内臓にダメージを与えてしまい、最悪死に至る。
よく聞く話だと思うが、俺もそれは知っていた。
けれど『常識』には無かった。
そして俺の知識はにわかで曖昧でうろ覚えだった。
水でも起きるかどうかわからなかったので、とりあえず注意させておいた。
ちなみに、俺じゃなくてセニアが手渡して注意しているのは、俺だと露骨に怖がられて嫌がられるからだ。
男に一体どれほどの事をされたんだか……。
一先ず喉を潤す事と、多少腹を満たす事を目的にした白湯。
女性達がそれをゆっくりと飲んでいる間、俺は解体した猪肉を大鍋で煮込んでいた。
臭みを消すための香草、薬膳っぽくするための薬草なども一緒に煮込む。
塩を入れて味を調整。
暫く煮込むと灰汁が出るのでこれを丁寧に取り除き、完成。
陶器の椀に黒パンをちぎって入れ、煮込み汁を上からかける。
とにかく栄養の高さと消化の良さを優先した料理だ。
木匙と共にセニアに渡し、彼女から女性達に配ってもらう。
「慌てず、よく噛んで食べなさいね」
白湯の時と同じ注意をセニアにさせる。
全員に椀がいきわたったところで、俺とセニアも食事にする。
俺達の椀には肉が入っている。
俺達は別にこれ食っても内臓にダメージとか入んないからね。
旨味は溶け出てる筈だから、汁そのものに味がついているからね。
「パンは崩して浸した方が美味しいの?」
女性達に配った椀を見て、セニアが尋ねて来た。
「いや、多分そのまま食べた方が美味いと思う」
「そう……」
どこか残念そうなセニア。やってみたかったのかな?
「まぁ、浸して食べても不味くはないと思うけど……」
「そう?」
すると嬉しそうに、いそいそとパンを汁に浸して、たっぷり汁を含んだパンを口に運んだ。
王室育ちだもんなぁ。こういう粗野な食事に憧れでもあったのかもしれない。
一人だとそういう冒険しなさそうだもんな、セニア。
俺も肉を口にする。
猪肉は初めて食べたけれど、野趣溢れるというか、クセが強いな。
香草と薬草をもっと入れるべきだったか?
とは言え、よく煮込まれた肉は柔らかくもあり、それでいて確かな歯ごたえを残していた。
基本的にこの世界の食肉は、繁殖に適さなくなった老体だから、筋張ってるし固いのだけれど、それに比べればかなり美味いと言えるだろう。
香草の風味と薬草の苦みも良いアクセントになっていると思う。
その食感の差から、ガルツなどで食べた肉串は、老生のそれだったのだと判明した。
まぁ、野生の動物をその日に潰して新鮮な肉に加工していたのだとしたら、毎日安定して数を出すなんてできないからな。
低価格で提供するためってのもあるだろうし。
女性達は余程腹が減っていたのか、全員おかわりを要求した。
食べすぎるのもよくないと思ったけれど、まぁ、二杯くらいなら大丈夫だろうと思い、俺はその要求を受け入れた。
食欲には勝てなかったのか、二杯目を受け取る時はセニアを介さず、俺から直接受け取っていたくらいだ。
先程まで入れられていた場所ではマズイだろうと思い、比較的キレイな掘っ立て小屋に、倉庫らしき場所で見つけた布の服を裂いて敷いてやった。
女性たちは全員そこで寝てもらう。
俺とセニアは見張りもかねて、広場の中心でキャンプだ。
柵に沿って松明が立っていたので、全てに火を灯す。
出稼ぎ組が俺達が倒した奴らだけだと限らない以上、彼らが戻って来た時、変に警戒されると困る。
セニアが先に眠り、俺は見張り。彼女は相変わらずの炙り焼きスタイルで就寝した。
『サーチ』に感あり。
セニアを起こして物陰に二人で隠れる。
八つの反応がこの広場に近づいて来ている。
今の熟練度だと、それが野盗なのか別の人間なのか、魔物なのか野獣なのかモンスターなのかはわからない。
けれど、整然と隊列を組んで歩いているところから、ある程度の知能をもった生物である事は予想できた。
さっきの野盗がそこまで考えが回るとは思えないから、別口だろうな。
「おお……」
広場に姿を現した彼らを見て、俺は思わず感嘆の声を上げた。
深緑色を基調とした布の服。素材まではわからないけど、仕立ては良さそうだ。
手にした弓は素朴ながら、長年使い込まれたものだとわかる。
長い髪は篝火の明りを浴びてきらきらと黄金に輝いていた。
そして長く尖った耳。
エルフの一団がそこにいた。
なんだ男か。
そしてやはり抱くこの感想。
総じて美形なのは間違いないけど、顔立ちから男性だとわかった。
『アナライズ』で見ても全員♂だ。
名前:エルヴィン・エルフォード
年齢:263歳
性別:♂
種族:エルフ
役職:ハイエルフ
職業:祖霊神官
状態:疲労(軽度)空腹(中度)
種族LV35
職業LV:戦士LV14 弓使いLV37 弓撃士LV28 精霊術士LV41 祖霊神官LV38 野伏LV13
HP:385/385
MP:332/346
生命力:271
魔力:203
体力:158
筋力:182
知力:216
器用:220
敏捷:217
頑強:102
魔抵:186
幸運:64
装備:霊樹の弓 新緑の服 黒狼革の胸当て 黒狼革のブーツ 風霊小剣
保有スキル
剣戦闘 弓戦闘 軽業 森林踏破 精霊の呼び声 カリスマ 貴人の振る舞い 精霊の加護 森の守護者 精霊魔法 気配察知 気配遮断 足跡追跡 罠作成 罠設置
クイックショット ロングレンジスナイプ ペネトレイト ダブルピアッシング アームズパーリング 連射 アローレイン ライナーショット スパイラルアロー
うわ、強い。
『精霊術士』の上位職業である『祖霊神官』と『弓使い』の上位職業の『弓撃士』を持ってるし。
ところで某カリブ海を舞台に交易を行うゲームでは、敵船を拿捕したり、港で購入するなどして所有艦船を増やす事ができるのだけど、このゲームには定期船という船が存在していた。
定期船という船がある時点でおかしいのだけど、普通に考えれば、積載量は多いけれど、戦闘力が低い、輸送船のようなものを思い浮かべる筈だ。洋ゲーだったので、適切な日本語訳が思いつかなかったのだろうと最初は思った。
しかしこの定期船、へたな軍艦より強かった。
何故?
英語版の名称はLINNER。つまり戦列艦だったのだ。
適切な訳が思いつかなかったにしてもひどい誤訳だ。
まず定期船が売られている事に疑問を覚えれば、別の日本語を探す筈だ。
データを確認する事もできるのだから、それで他の艦船より大分強い事を考えれば、軍事関係の船だと気付ける筈だ。
そうすれば、ライナーから戦列艦を導き出す事は容易い。
だけどこのゲームはやっていなかった。
セリフや説明文のあちこちにもおかしな日本語があったが、そちらは微笑ましく見る事ができた。まぁ、洋ゲーだしな、で済んだ。
けれどこの間違いはいけない。
ゲームに対する愛情どころか、ゲームの知識そのものも持ち合わせていませんと宣言しているようなものだ。
結局それで俺は萎えてしまって、そのゲームは押入れの奥にしまわれる事になってしまう。
閑話休題。
何故こんな所にエルフの集団が?
何故こんな時間にエルフの集団が?
とか、それ以上に俺には疑問に感じた事があった。
ハイエルフって、役職なの?
エルフ登場
ハイエルフの謎は次回すぐに明かされます
「目立ちたくない」はフラグだってはっきりわかりますね




