表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
透明世界  作者: 水彩
2/6

1話ー始まりの始まりー

一人の青年はある時、自分の能力の使い方を知った


最悪の使い方を最低な状況で




「……ふは、今日も『平和』だなぁ」


「そうですねぇ、長官」



黒塗りの机に肘をつき、長官と呼ばれた黒髪の青年は笑った


傍らには茶髪の女性が楽しげに微笑んでいる


けれども、二人の笑顔も一枚の紙を見ては消えてしまった



「あー……またかな?」


「また、ですよ?最近活発ですねぇ」



その一枚の紙に書かれていたのは何人かの少年少女のことや彼らが起こした事件について


窃盗、傷害……その他もろもろ、ひどいと殺人まで書かれていた


そしてその犯行場所には必ずある書き置きがある



「『我らが正義を聞け、いつかその首をへし折って見せる』ねえ……、怖い怖い」



口では怖いというが、笑顔で楽しげな口調で紙を机に放った


その放られた紙は茶髪の女性がクスクスと笑いながら自分の手に取ろうとしたが、彼女の手に渡る前に紙は跡形もなく消えてしまう



「長官ー、一応私の書類なんですよ?むやみに消さないでください」


「いーじゃんか、どーせ梨沙や時雨はおぼえてるんでしょ?」



まあそうですけど、不服そうに梨沙と呼ばれた女性はため息を着く


そんな様子を気にも留めず、長官の青年は笑う


彼は笑顔のまま、彼女に支持を出した



「梨沙、時雨と……そうだな、龍牙あたりに次何か起こったら鎮圧するよう言っておいてー」


「わかりました、結城長官」



ここでの鎮圧はほぼ殺しを意味するのだが、やられる前にやらなくちゃと最低で最悪の長官、結城は


残酷なほど子供のように楽しげな笑みを浮かべて呟いた


この長官こと結城(ゆうき)梨沙(りさ)、それと時雨(しぐれ)龍牙(りゅうが)の名字はのちのち発覚しますが、結城に関しては作者が殴り倒したいです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ